星の旅人たちのレビュー・感想・評価
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壮大な風景とヨーロッパの歴史有りきの〜
ロードムービーです!
ただただロードムービー!
旅に出る人、旅に出る時期、旅に出る理由。
さまざま有るけど・・旅はイイよね☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
まったり?と・・
おっちゃんがただただ歩く。
ただ歩く。
でもなんか嫌いぢゃ無いな?
こういうカメラワーク?撮影法?
なかなか素敵な映像感♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
☆評価は・・
DVD80円基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇◇◇◇
観た後の行きたいお店】
欧州カフェやバール*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
観た後の飲みたいお酒】
ワイン♪───O(≧∇≦)O────♪
観た後の食べたい一品】
タパス?ピンチョス?
四国の御遍路行きたくなるよ!〜ならないってΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
息子の心に向き合い自分を見つめ直す旅には、心が自然と共感を覚えてしまうな
アメリカのオスカー女優であるシャリー・マクレーンが「カミーノ」聖地巡礼の旅の行程を記した本が発売された事で、日本でも、サンディアゴ巡礼の旅を知る人は多くなったと思う。
イエス・キリストの十二使徒の一人である聖人ヤコブの遺体がガルシア迄運ばれ埋葬された事により、951年頃~現在に至る迄、キリスト教徒の聖地巡礼の最終目的地として有名になった街ガリシア。
ここを訪れる人々は今では、世界遺産の一つに数えられている為に、年間数万人を超える巡礼者で今も賑わいをみせ、観光のメッカとなっていると言う事だ。
この物語の主人公である初老の眼科医トムの息子のダニエルがこの聖地巡礼の旅に出発直後に、事故死を遂げてしまう事から、アメリカから急遽父のトムは遺体の確認に行き、そこでダニエルが巡礼の旅に出発していた事を知り、トムは息子の遺灰を伴って、己からこの巡礼の旅人となる。そして旅の途中で出会う人々との心の旅が始まるのだが、トムはその旅で出会う様々な人々との交流と、多くの体験を得る事で、息子ダニエルと過ごした日々を省みて、亡くなってしまった息子ダニエルと自分の新たな繋がりの関係を結んでいく。今迄気付いていなかった息子の一面を彼の足跡を巡る事で知るのだ。そして自己の人生の見直しを図ると言うものだ。
旅と言う行為そのものが人間にとっていつもそうであるように、トムもこれまで生きて来た自己の人生の過去を見直し、新しい自己の発見をするこのお話には、本当に胸が痛む。
と言うか、身につまされる
トムはダニエルには厳しい父親であり、意見の対立も有り、息子にとっては余り良い理解者とは成り得なかったのだが、そんなトムがダニエルの果たそうと思っていた聖地巡礼の足跡を巡る事で、息子との過去の想いの関係性を改善するロードムービーなのだが、私は、自分の息子がもしも先に他界し、そしてその息子との関係が希薄な物であり、お互いに理解に乏しい関係だったとしたらと考えただけでも、涙無くしては観られない作品であった。
トムを演じるマーティン・シーンとこの息子役のダニエルを演じると共に、この映画の監督をしているエミリオ・エステベスは実際の親子関係でもあるので、表情も似ている為に、よりリアリティが有り、映画を深く感じるものに仕上げてくれている。
トムの世代は、現実のマーティンの世代でもあり、それらが巧~く重なり合う。
そして聖地巡礼の街並が、のんびりと牧歌的な箇所も多数有り映画を見ると共に彼らの旅の同伴者として何時の間にか自分も、巡礼者の一人になっていた。そしてラストで、息子のダニエルの遺灰を撒き終わるトムはコンポステラーノ巡礼証明書を息子と受け取る。
アメリカに帰国後のトムはきっと今迄とは違う気持ちを胸に、息子との日々を想い、哀しみの中にあっても、きっと新たな安堵感を得て平安な余生を過ごせる事だろう。
この作品を観た一人一人の心にゆっくりと暖かい何かを残してくれる作品だと思う。
息子を捜す旅
以前この映画と同じようにサンディアゴ・デ・コンポーラを巡る「サン・ジャックへの道」を鑑賞した。あちらはフランス映画だったが、こちらはアメリカとスペインによる合作だ。お国柄の違いなども楽しむと良いかもしれない。
主演のマーティン・シーンと監督のエミリオ・エステベスは実の親子だ。だからこそ、この映画には本当の親子でしか表すことのできない深い愛情がある。エステベスが父親をイメージして作り上げたというトムはまさにマーティン・シーンそのものだ。いかにも堅物で、ほとんど笑わない。息子の遺灰を聖地に持って行くことだけが彼の頭の中にある。しかしそんな彼を邪魔するかのように次から次へと楽しい旅仲間が加わってくる。オランダ人のヨストは大食漢で痩せるために巡礼をしている。カナダ人のサラは美人だが近寄りがたい人物。巡礼の目的は禁煙(らしい)。アイルランド人のジャックは作家だがスランプに陥っている。もちろん、ネタ探しのために巡礼に参加した。一人一人のキャラクターがとても生き生きとしていて、トムがかすんでしまうほどだ。
だがこの映画の主役はあくまでもトムだ。トムとその息子のダニエルの関係があまり深く描かれないから、いまいち感動しきれない。そこをもっと上手く描ければ映画全体にもグッと締まりが出て良くなっていただろう。
しかし全体としてこの映画は良くできている。巡礼の旅は「歩く」シーンしかないのに、素晴らしいキャラクターによって飽きが来ることはない。スペインの素晴らしい景色も相まって、見ているだけで自分も旅をしている気分になる。そしてなにより、トムのダニエルへの思い。行く先々ですこしずつダニエルの遺灰をまくトムの姿は涙を誘う。だからこそ旅の終盤になると、彼らが名残惜しくなると同時に旅の感動も伝わってくる。
息子エミリオから父親マーティン、いやラモーン・エステベスへの最高のプレゼントだろう。
(2012年7月15日鑑賞)
巡礼とは生きること。みたいな。
チャーリー シーンのお父さん、演技がとてもよかったです。彼の瞳だけでも、最高な演技力でした。今思い出しても泣いちゃいます。
人には、それぞれに過去があり、事情があり、それが生きているということだと改めて気づかされ、映画を見ながら、いつかこの地に立ちたいと強く思ったけれど、最後には、今ここにいることも、巡礼なんだな。と感じました。
しかし、オランダ人の巡礼の彼はとてもいいキャラクター!こんな友達が欲しいo(^▽^)o
巡礼という言葉に何か感じる人、サンチャゴに興味がある人、何かを求める人、見てみて欲しいなぁ。
宗教臭くない父と息子の絆物語
原題;「ザ ウェイ」(THE WAY)
監督:エミリオ エステべス
ストーリーは
ニューヨークで眼科医をしている初老のトーマスのところに 息子ダニエルがピレネー山脈で事故死した、という知らせが入る。トーマスは ずっと前に妻を亡くし 長いこと気心の知れた友人を持ち、一人で気楽な暮らしをしていた。一人息子のダニエルが どうして、そんな遠いところに、、、急遽トーマスは、フランスに飛んで、そこでダニエルの遺灰を受け取ることになる。息子は、スペインのサンチャゴ デ コンポステーラに向かう巡礼路の途中、ピレネー山脈で嵐に遭い、遭難したのだった。
たった一人の息子を失って呆然としているトーマスに向かって、息子の葬送に立ち会った牧師は 息子に代わって巡礼を続けてみたらどうか、と勧める。成人してから 教会に、縁が無かった。自立してからは、専門家として立派に仕事をしていた息子が、何故、突然巡礼の旅に出ることを思い立ったのか、わからない。そんな息子の魂の旅を見出そうと、トーマスは息子の遺灰を背負って、巡礼の旅を始める。 フランス、スペインを縦断する全長900キロの巡礼だ。少なくとも歩いて、ひと月はかかる。
トーマスは、巡礼路の標識ごとに、息子の灰を撒きながら歩く。歩き疲れると、息子の元気だった時の姿が 行く手に見えて、息子と二人で歩いているような気持ちになる。 道行に ジョーストという若いオランダ人の若者が、加わる。彼は陽気でおしゃべりだ。巡礼で痩せて、別人のように立派な男になって帰国したいと、考えている。また、サラという カナダから来ている、やせぎすの女が加わる。粗暴な夫から逃れてきた、チェーンスモーカーだ。彼女は巡礼を契機にタバコを止めたいと願っている。そこに、さらに、アイルランドからきた小説家、ジャックが加わる。ジャックは、イエッツやジョイスのような文豪を夢みて物を書いてきたが、行き詰まって、巡礼することを契機に立派な小説を仕上げたいと考えている。
街道に沿って、歩き疲れると、教会に付属している簡易宿泊施設に世話になる。歓待して食事を出してくれるとことがあるかと思うと、うなぎの寝床で高額の宿泊費を請求されるところもある。世界中から沢山の人々が、巡礼に来ている。 息子と二人きりで対話しながら、静かな巡礼をしたかったトーマスに 若い同行者が加わると 小さなトラブルも喧嘩も起きる。息子の遺灰の入ったバッグを盗まれたり、争いが起きたり、様々な体験をしながらも、4人そろって、ついにスペインを横断、北部のサンチャゴ デ コンポステーラ大聖堂に到着。巡礼を終える。トーマスが 最後に残った遺灰を海に撒くシーンで この映画は終わる。
スペイン、ガルシア州、サンチャゴ デ コンポステーラへの巡礼は、ローマ、エルサレムと並んで、世界のキリスト教の三大巡礼地だ。 フランスからピレネー山脈を経由して バスク地方を通り、スペイン北部へと至る。最終地の大聖堂には イエスの12使徒の一人、聖ヤコブの遺骸が収められていると言われている。その手前には、モンテ デルゴソ「歓喜の丘」があり、これを含めた巡礼路は、ユネスコ世界遺産にもなっている。スペイン語では、巡礼路を「サンチャゴの道」と言い、フランス語では「サン ジャックの道」と呼ばれ、スペインとヨーロッパとを繋ぐ路でもある。 年間10万人が巡礼し、その巡礼路には無料の宿泊施設もあり、巡礼者手帳が発行される。距離にして900キロ、一日30キロ歩いても、ひと月かかる距離だ。
話では聞いていたが、そうした巡礼というものがどういうものか、この映画で、初めて体験できた。何といっても景色が素晴らしい。ピレネーの山々を黙々と歩く。山を越え、また山を越える道中だ。日暮れにたどり着いた古い教会で寝返りも、打てないような狭い施設に詰め込まれたり、寂れた教会に招き入れられると、牧師が狂人だったり、清潔なホテルのような所で食事を提供されたり、路で震えながら野宿したりする巡礼の旅が興味深い。
一番おもしろかったのは、4人が付かず離れずのグループになってから、些細なことでトーマスが怒りだし、暴れまくって地元の警察に逮捕、拘束されたのを、3人で身柄引き受けに行くところ。、、、で、 再び自由になって、巡礼に加わったトーマスが、一泊だけ高級ホテルにみんなを招待する。久しぶりに浴びられるシャワーに大はしゃぎする同行者たち。豪華なお風呂、清潔なシーツ、柔らかいベッドに暖かい食事。4人が4様に、のびのびと体を伸ばしてみたあと、夜が長い。それで、一人、また一人と、トーマスの部屋に何となく理由をつけて集まって来てしまう。みなが顔を合わせて、大笑いするところは、圧巻だ。この映画の見せ所だろう。
息子にために巡礼を始めたトーマスにとって、このような国籍も性格も年齢も巡礼にいたる理由も異なる雑多な4人が、共に歩いているうちに互いになくてはならない心の絆で結ばれるようになるなど、予想もしなかったことだったろう。
映画の中でトーマスを演じているマーテン シーンは71歳。誠実で責任感の強い年寄り。本人そのものの様な人柄で、この役を演じている。監督エミリオ エステべスは 実際にマーテン シーンの息子でもある。この映画は 息子が、心から尊敬する役者である父親のために作って、自らメガホンを握った作品なのだ。シーンは、過去30年間に出演した映画の中で最高の役を息子から贈られ、演じることが出来て幸せだ、と言っている。シーンの父親はスペイン人だというから、親子3世代で、スペインのルーツをこの映画でたどった、と言うことができる。
マーテン シーンは、「アメイジング スパイダーマン」で、スパイダーマンの心の支えである叔父さん役で、出演している。しかし、彼は何と言っても、「地獄の黙示録」の ウィラード大尉役が、印象に残っている。オバマ大統領の熱烈支持者で、死刑廃止論者。人権、社会運動活動家で、67回逮捕される経験を持つ。反捕鯨団体、シーシェファードの支持者でもある。独特のインパクトのある良い役者だ。
巡礼の旅をテーマにした映画だが、宗教くさくない。とても人間的な映画だ。
一番私が好きなところは、行き着いたサンチャゴ デ コンポテーラ大聖堂に感動して涙を流し、「これで生まれ変わってきっぱりタバコを止める」と決意したはずのサラが 最後の場面で、ひょいと、ポケットに手をやり、タバコを口にくわえるところだ。とても、笑える。
そう、そうなのだ。苦行難行の巡礼をして心を清め、惰性を改め、新たな決意をしてみても、痩せて男前になってオランダに帰りたいジョーストは、旅の間もいぎたなく食べてばかりいて、永遠に痩せて男前になることはないだろうし、書くことに行き詰まった小説家ジャックは 巡礼後も、スラスラと文章が泉のようにわいて出るわけはないのだ。トーマスにしても、息子が何故、ニューヨークで成功していたのに 突然巡礼の旅に出て死んでしまったのか 巡礼をしてみても、わからないままだ。 巡礼のあとで、サラがひょいと、タバコをくわえるように、人はどれだけ決意してみても、 自分は自分でしかないことを知ることが出来るだけだ。 この映画の、なかなか ひねりの効いた というか、自然体の、最後のユーモアが気に入った。小さな作品だが、観た後で じわじわと味が出てくる、良い映画だ。
とても良かった
手取り足取り 人生の生き方を講義してくれる訳でも
誰かが泣き崩れて 同情を誘う訳でも ありません
登場人物の背景は 事細かに描かれてはいません
挿入曲も センチメンタルなものばかりではありません
単調に そして 早く 物語は進んでゆきます
それでも それぞれの登場人物のことばや 表情
そして 巡礼の道が
私達に 何かメッセージを投げかけてくることは
間違いありませんでした
見終わった後 静かな感動と大切な贈り物を貰ったような
そんな気持ちに なりました
邦題は微妙だけど
息子を失った父親が旅に出る物語。
妻が死んだ後、成人した息子と疎遠になっていた主人公は
息子が行こうとした旅路を歩むうち、深く傷ついた心を癒してゆく。
携帯電話とクレジットカード、iPodを携えた現代の旅人達が
次第に理解を深めてゆく過程はとても温かい。
歩くだけで願いが叶うわけではなかったけれど、
ドラマティックな奇跡は起きなくても、旅で得た経験によって
それぞれが成長してゆく姿に感動しました。
冒険の旅に出たくなりますね。
いつかこの巡礼の道を歩いてみたい
中世から続く巡礼の道を辿る旅人たちの姿を描いている。
巡礼の道と言っても、この映画は、信仰心の篤い人を中心に配置していない。
実際は、宗教上の理由で聖地を目指す人もいるのだろうが、
映画のなかでは、真の巡礼者は遠景に置かれている。
偶然出会った者同士が、1カ月程の旅の間、食事と酒を共にしながら、
歴史や文化の話しに交えて、身の内話をする。
それが現代の巡礼かもしれない。
エステベス&シーン親子の「私映画」
@ヒューマントラストシネマ有楽町。
お騒がせチャーリー・シーンの兄、
エミリオ・エステベスが監督、父マーティン・シーンが主演、
親子共演の「私映画」。
フランスからスペイン北部にかけてのキリスト教巡礼の地、
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの旅を背景に、
突然息子を失った父親の心の旅。
冗長で単調なところもあるけれど、
エステベス&シーン親子の「私映画」と考えれば、悪くない。
若い頃のエキセントリックな演技と比べれば、
これまでに抑制されたシーンの演技は秀逸。
キリスト教巡礼を背景にはしていても、
それほど宗教臭を感じないのは、
そのシーンの抑えた演技と、
理想化されていない現実的な宗教観が
全編を貫いているから。
よくある親子和解の物語ではあるけれど、
巡礼の道沿いの美しい風景とあいまって
精神的にピュアなものにしている。
主人公(シーン)にむかって息子(エステベス)がいう
「宗教と信心深さは別」という台詞が印象深い。
素直に観ましょう。
『星の旅人たち』邦題で観逃すところでした。旅とも言えるけれど、そう言ったら邦題を付ける意味不明では?肝心の内容は賛否あるでしょうが僕は好きです。無信教ですが自身のルーツからして差し詰めカイラス山に何れ行かねばと思いました。
行き当たりばったり
題材と役者はは良いのだが脚本がイマイチ。
行き当たりばったりの感じの脚本。
脇役の悩みなども良く分からないし、現しきられていない。
観光客気分の撮影。(小京都シリーズみたい)
挿入歌もイマイチ。
父親の苦悩が出ていたのが少しの救いかな。
まだら模様は好きですか
アメリカで観ました。
各役者は演技もお上手です。
シナリオも悪くない。
今、日本でも流行ってきている
巡礼の道(キリスト教)を題材にしたのも悪くない。
感動しそうな条件が揃っているのですが
感動ないです。
シナリオが残念ながら
ライターの人生への捉え方の軽さが出ているように感じた。
この手の映画は見たあとに
ジワーとこないと評価が上がらない。
60代以上で山のぼりなどに余生の喜びをこじつけている人なら
見てもいいかも
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