「元気そうでよかった」エクスペンダブルズ2 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
元気そうでよかった
80年代の楽しかった時代の雰囲気たっぷりのアクション映画だった。ラングレンが変なキャラになっていて面白かった。ステイサムはスタローンに頑張ってタメ口や軽口をきいている感じがしてかわいらしかった。彼女に電話しているのをからかわれているのも楽しかった。
最後まで女が絶対にどこかで裏切るだろうと思っていたのに全くそうでなく、本当にいい人だった。オレのひねくれ度合いを逆に突きつけられたような気分になった。そりゃあ、ヴァンダムに「お前は卑怯者か?」と問われて素手ゴロに付き合うスタローンが出る映画なわけなのであった。
お祭り映画にそこまで求めるのもどうかと思うんだけど、この面子で『キラーエリート』のような緊張感溢れるサスペンス要素たっぷりのアクション映画が見れたらなと夢想してしてしまう。
派手で豪華で楽しいのだが、結局特に誰にも感情移入したり、物語に没入したりもできなく寂しかった。評論家のような気分になって見るのもそんなに好きじゃないので、そんな気分になってしまうのも辛かった。しかし、最近さっぱり売れていないドルフ・ラングレンやチャック・ノリスの元気そうな様子が見れてよかった。
元々最近売れてないアクションスターの再生工場のような企画だったそうなので、今後、今回出なかった人にも活躍の場を与えつづけて欲しい。
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