「アーサー・キップスと黒衣の女」ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
アーサー・キップスと黒衣の女
ハリポタ卒業後のダニエル・ラドクリフの第一回主演作として話題になったホラー。
妻を亡くし失意の若き弁護士アーサーは、ある老婦人の遺言状を探す仕事の為、一人息子をロンドンに残し、田舎町の館を訪れるが、度々謎の黒衣の女性を目撃する…。
19世紀のイギリス、郊外の古ぼけた屋敷…ゴシックホラーのムード充分!
ジャパニーズホラーのようななかなか見せないじわじわ煽る恐怖演出も好感持てる。
ポッターくん…失礼、俳優ダニエル・ラドクリフの意表を突く父親役もそんなに悪くなく、泥塗れにもなる熱演。
そして、数々の名作ホラーを手掛けたハマー・フィルム作品というのも食指が動くポイント。
冒頭、3人の少女の死から始まる忌まわしき呪いの連鎖。
人によってはバッドともハッピーとも受け止められるラストも余韻が残る。
ハリウッドのこけおどしホラーとは違うイギリス製の上質なホラー。
ムードも含め悪くなかったのだが、ストーリーがちょっと大人し過ぎで、何かパンチの効いたものがあればもっと良かったとも思う。
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