クロニクルのレビュー・感想・評価
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青春は爆発だ〜
観ている間中、この力欲しいな〜。自分なら周りにバレずにもっと計画的に上手く使って、金も権力も手に入れたるのにな〜。と、汚れた大人全開になっていました(笑)
いくら高校生だからって薬代手にいれる方法が稚拙過ぎないか!?とか、最初の車の事故でカメラ持ったまま撮影してるのおかしくね!?とか、クライマックスの第三者が撮影したのを繋げるバトルなど、いや〜無理矢理感ハンパ無いね〜。とあきれるやら感心するやらで、最後まで作品に入り込めなかったです。
個人的にPOVが嫌いってのと、あまちゃん坊やが嫌いってのもあるんだけど。
なので、マットみたいな子は好きですね〜。力の使い方にルールを設けるとか、アンドリューに日を当たらせてあげるとか、アンドリューが人気者になっても嫉妬もせず素直に祝福してあげる心の広さ。最後まで見捨てようとしない優しさ。
ほんまにええ子や〜(泣)
こういう子を部下に欲しい。でも力は自分が欲しいけどね(笑)
映像は新鮮!
期待の新人達による新しいSF映画
「超能力を手にした高校生たちが...」とよくありがちなSF映画に見えるが、超能力を正義のために使うのではなく、高校生達がいたずらに悪用して堕落していく姿を描く新手のSF映画。アメリカンジョークを交えながら、超能力で遊ぶ高校生達を見て、とても羨ましく思いました。超能力を誤った方向へ悪用していくデインデハーン演じる主人公が街を破壊するシーンには迫力があるものの、新人の監督が作っただけにカメラの焦点が人物に合わなく、終盤の方はやや飽きてしまいました。しかし、今最も注目されている新人俳優デインデハーンの演技はとても素晴らしかったです!
強大な力とその代償
アンドリュー、マット、スティーブの3人の高校生。ある時、謎の物体に触れた事により、超能力を手に入れ…。
全米で公開された時から評判だった本作。実際見てみたら、噂に違わぬ快作だった!
前半は、超能力を手に入れ、浮かれまくる青春ドラマ風。
女子のスカートをめくったり、駐車場の車を動かしてオバサンを困らせたり、クマのぬいぐるみを使って女の子を驚かしたり、さらには飛行能力も手に入れ空中散歩を満喫したり…。
困ったちゃんたちだけど、若者が超能力を手に入れたらしそうな事が面白おかしく描かれ、思わず共感。
悪戯に使っていた分には良かった。
しかし、その強大な力が悩みを抱える青年を変えてしまう事になる…。
アル中で暴力的な父と病気で寝たきりの母を持ち、学校ではいじめられているアンドリュー。
孤独と悩み、思春期の繊細な心に、この力は麻薬。
いじめてきたヤツらに復讐、父にも力を使って反撃、思い通りにいかない世の中に不満が爆発。
やがて感情も力もコントロール出来なくなり…。
友も居た。
その友と超能力を使って遊んだ毎日は最高に楽しかった。
でも、何故自分だけ不幸を背負う?
案じてくれる友も鬱陶しいだけ。
若者の心の揺れが絶妙に描かれている。
後半はアンドリューが暴走し、止めようとするマットとサイキックバトル。
夜の街中、患者衣を着たアンドリューが街を破壊する様は、言うまでもなく「AKIRA」。そのオマージュもポイント高い。
前半の青春モノから後半のサイキックSFへ、作風のチェンジは自然で、監督のセンスを感じさせる。
また、強大な力を持つ事の恐ろしさ、それ故の悲劇も忘れずにきちんと描く。
終始、ビデオカメラや監視カメラなどの記録映像。こういうモキュメンタリー風の作品はあまり好きではないが、本作は、後半の緊迫感をより効果的にしている。
超能力が欲しい、超能力を使ってみたい…それは誰もが思う事。
もし、本当に超能力を手に入れたら、何事も無く力を操れるか…?
映画のラストの悲劇は見る者に問いかける。
手作り感満載!!
荒唐無稽
でいんではーん
彼のための映画。
彼は「プレイス〜」の演技もよかった。
何もやらないと思って侮ってると痛い目にあうぞ童貞なめんなよこんちくしょう映画。
実際の生活ではこれほど酷い目にはあうこともないけど、刺されるくらいは覚悟しとこうね。人にはやさしくね♡っていうことです。
最後は少し小物感が強調されちゃって少し残念ではある。
ビデオに映る父親が哀しい
観て良かったです。なんとなくあらすじは知っていたのだけど、時代に添った見せ方で、すっかり見入ってしまいました。
突然、特殊能力を持った高校生たち。その中の一人、アンドリュー愛用のビデオカメラ映像を中心にストーリーが展開します。幼ささえ感じるほど若くて視野の限定された心情をダイレクトに伝え、とても効果的だったと思います。
特にビデオに映る酒浸りの父親が、親子の関係を露わにしていて哀しかったです。演じるマイケル・ケリーの濃い顔をもっても表情が判らない、理解することもされることも拒絶した視点。
アンドリューを演じたデイン・デハーン、写真で見るよりずっとレオナルド・ディカプリオ似でした。痛いような孤独を演じてとても良かったです。
いいなぁ〜超能力!
共感できるリアリティ
口コミでの評判が高い作品だったので劇場にて観賞。
監督が公言しているように、AKIRAからの影響を感じさせる作品。
最初は超能力を使ったちょっとしたいたずらがエスカレートしていき、最後は自分でも止められないほどの脅威となってしまう。
その過程は共感しやすく、リアリティがありました。
続編の制作も決まったようなので期待しています。
物語<発想
もう一つの視点
YouTubeの動画の前に入る宣伝動画。いつもはイライラさせられるだけなのに、この映画の予告編は違った。一発で魅せられ、前情報は入れず早速映画館に向かい鑑賞。『パシフィック・リム』に匹敵する衝撃度の体験をしました。
他の方も書かれていますが、この作品は「ファウンド・フッテージ」「男子高校生」「超能力」などそれぞれの要素がガッチリ組み合わさっているのが素晴らしいです。
序盤は手持ちカメラ視点で男子高校生の日常を描き、超能力を得るまでに3人のキャラクターは容易く把握できます。手持ちカメラが日常を映すのに相性抜群なのは言うまでもないけど、それだけで終わらないところに作り手のセンスや作り込みが伺えました。まさか手持ちカメラというありがちなツールと超能力を組み合せるとは。
そこから超能力が強くなる過程、それに伴って変化していくアンドリューの心理を丁寧に描いているからこそ、終盤の展開の恐怖感や悲壮感、衝撃度、感情移入度が格段に増してると思います。
終盤では手持ちカメラだけでなくテレビカメラ、監視カメラ、一般人の携帯カメラなどから様々な視点から主人公達を映しますが、特にテレビカメラ視点から映された主人公達は本当に現実の世界で浮遊しているようでしたね。乗っている人物が乗っている車が浮いてそのまま飛ばされるシーンなども臨場感がたまらないです。
ここまではありがちなレビューだけど、僕がこの映画で最も好きなシーンはマットがアンドリューが落とした父親を助けに行くシーン。
完全にたがが外れ暴走するアンドリューに恐怖感や悲しみを感じているところに、あの対象的なヒロイックな行動!最初は能力がもっとも下手くそだったこと、自らが作った「人前で能力を使わない」というルールをあのやり方で破ること、彼女(?)のカメラの隣から一気にビルの高いところまで飛んでいくあの構図(アングルは地上の彼女のカメラのまま)も合間って最高に高揚しました。この映画は一人のヒーロー誕生の物語でもあると思います。マットのその後が気になるな…。
アンドリューの話なので基本的に重たいけど、その後に広がる青空や救いのあるラストシーンで不思議な余韻が残ります。最高の青春SF映画!映画館での公開はもうすぐ終わってしまうので是非!!
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