「この尺でこの面白さは◎」クロニクル スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
この尺でこの面白さは◎
90分弱の尺で中身はギッシリ、これはなかなかお得感たっぷりな作品でしたね。
意外にもしっかりとした脚本にちょっとビックリでした。
前半はよくある青春映画にSF要素を少々加えた程度でしたが、後半は一転・・・この落差が良かったし、強引ではなく説得力もあったので、思わず引き込まれてしまいました。
またPOV方式の撮影も、この映画に関しては物凄く効果的だったと思いました。
見ていて超能力を間近で感じられたような、そんな感覚に陥りましたよ。
しかし前半の超能力があったらこんなことしてみたいシリーズ、あれ良かったですね~。
イタズラ小僧的な若者達が超能力を使えるようになってしまったら、確かにあんなことしそうで・・・私もちょっとだけ試してみたくなりました。
ただ、ヒーロー物で何度も言われてきた通り、やっぱり大いなる力には大いなる責任が伴うものなんですね。
ほのぼの前半からまさかの後半への落差が本当に半端じゃなかった。
鬱屈したものが全て爆発したような主人公アンドリューの暴走ぶりは、見ていて哀しくなりましたね。
彼の生きてきたこれまでの環境が環境だっただけに、切なすぎた・・・。
それにしても、少しづつ精神が崩壊していく主人公の心理描写は、本当に見事だったなぁ~。
またそれに見合う役者の演技もお見事の一言、最近活躍が目覚しいデイン・デハーンは、ディカプリオの若い頃を髣髴とさせる雰囲気で、今後も期待大ですね。
コメントする