劇場公開日 2012年11月3日

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黄金を抱いて翔べのレビュー・感想・評価

全32件中、21~32件目を表示

4.0ロマンは代償が伴う。

2012年11月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

時間をかけているわりには下見~準備が簡単というか雑。

幸田の過去をサラッと流し過ぎ。

作戦実行はかなり強引。

爆破量は多いがワクワクはしない。

疾走感、達成感も無かった・・・。

それでもエンディングの余韻が奥深く感じられたのは、
金塊の重みに負けない生きることのダメージが伝わったから。

暗中模索を抱えた男たちが辿り着く"結果"の生き様が、
観賞後に胸の奥に沈澱した。

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AKIRA

4.5おもしろい

2012年11月11日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

非常におもしろかった。 計画の細かさと大ざっぱさのバランスが良かったと思います。 モモ役のチャンミンが男から見てもとてもかわいく、モモによってのみ幸田の気持ちが起伏することに説得力がありました。 ただいろいろな出会いの偶然が多すぎるのが少し残念。 また大阪らしさを出すためか、おばちゃんが会話に割って入ってくるのが良いとは思えませんでした。

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白い男

3.0タラバの押し売り?

2012年11月10日
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鑑賞方法:映画館

興奮

作品のチラシに「計画は完璧なはずだった」とある。たしかに、はずだったでぜんぜん完璧じゃない。リーダーの北川は知的には見えない。度胸で突っ走るタイプだ。だって、金塊に通じるドアが二つあって「どっちにする?」とか、金塊の入った金庫を開けるのはバールで力任せだし。「きん」を「かね」に変えるのもルートがないと困難だろう。作品中で人が死ぬって結構ポイントであったりするが、人間関係がはしょってあるから死んでも心に届かない。まあ、監督としてはそこがねらいじゃないんだろうけど。本作は監督の心根同様、力技の金塊強奪に中心があるのだろう。監督には「のど自慢」という笑って泣かせる作品があって自分的には感動したけど、あれって監督の作品では異質だったのかな。

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ace

3.0アクション映画好きさんと、大阪舞台の作品好きの方にはお勧め映画だよ!

2012年11月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

井筒監督作品である。画面からは、男の体臭が臭って出て来るようなコテコテの殴り合いアクション活劇ですわ。
もう、殴り合いの連続てんこ盛りで、血しぶきドピューッと出るわ、出るわで、痛そうで、痛そうで、もう観てられんと言いながら、目を手で覆った隙間からジーット覗き見したくなる様な迫力に押される映画だった。
「なにせ、井筒監督さん、私ら観客はチケット自腹を切っていますからね、本当は、嫌いな残酷な暴力シーンが有っても、私は我慢してお金出した分観ないといけませんから、そこのところ、これから宜しく頼みますと言いたいな!」と釘を刺しとかんとね!
そんな事言ったら、「別に、あんた観なくてええよ!」と監督の怒鳴り声が返ってくるのかな?
しかし、この映画、普通に銀行強盗だけしてくれる、映画で良かったと思うのだよね!
何も、春樹とチンピラの喧嘩話しが無くても、それぞれの才能を悪用する事でタッグを組んだ強盗プロ集団の話しなら、もっともっと緻密な計画性の有る銀行強盗準備をするところを面白い、
話に膨らませて欲しかった。
予告編のイメージからは、一癖二癖と、皆訳有り人間が、各方面から、それぞれの才能を提供しながら事を成し遂げていく話しのような気がしていたが、どうも違っていたようだ。

妻夫木聡は、どうも『悪人』出演辺りから、結構善人キャラから、悪人と言うか、犯罪者役へとその役柄が、段々とシフトして来たが、この作品の幸田も正直いくら、喧嘩が強くて、腕力を効かせて演じても、彼の甘いマスクの為か、それとも声質の問題かは私には解らないが、どうもこの路線はこの辺りで、止めて置いた方が良いのでは?と思ってしまうのは私の身勝手な主観だけなのだろうか?彼のファンは、どう思っているのだろうか?

幸田に、銀行強盗の話しを、そもそも持ち掛けた張本人役の北川を演じる、浅野忠信は今ではハリウッド映画でも、準主役を演じるまでになった個性派キャラの、演技派俳優で、私は昔から彼の作品が好きで、彼の映画を沢山観て来ていて、正直この映画も、浅野忠信狙いで観に行ったのですが、今一つ準主役である筈の、北川のキャラが巧く描ききれていなくて残念だった。結局登場人物が多くてそれぞれのキャラクターが描ききれていなかったと言う難点がどうしても残り、観終わった後は消化不良を起こした状態でした。あーぁ残念!
北川だけが、銀行強盗をする事を一人楽しんでいるように見えて、何か悪友達との、悪ふざけの子供の遊びの延長戦のようだった。
大阪の警察もいくら何でも、あんなアホじゃないし、コミック漫画を再現している様な映画だったけれど、みんな俳優さん達が、凄く頑張って演じている、その熱意と言うか、意気込みのような迫力だけが、画面に溢れ出していた。しかし、こんな無計画で生き当たりバッタリする強盗映画なら、いっそうの事、完全なアニメ映画にするか、もっと馬鹿げた完全コメディー映画で良かったね。折角ハリウッド映画に出演キャリアの有る、浅野を起用しても、この映画では、世界のマーケットには残念だけれども、評価されませんね。もっと娯楽性を追求して欲しかった!

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ryuu topiann

4.5ニガい後味がいい

2012年11月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

痛快というわけにはいかない、乾いたニガい後味。たいへん結構でした。
リーダー・北川の下に集められた男達による、銀行に眠る金塊強奪のてん末は…。
準備段階からずーっと、ハラハラし通しです。

豪胆な北川の暗い情熱に思い至った時、観てきた状況がまるで違うもののように感じられました。
幸田だけには、どうしようもなく分かって欲しかったんだろうか。その辺、何も言及されないからはっきりしないけど。もやもや想像するのも楽しみのうちなので、当分原作で答え合わせはしないでおこうかな。

よくぞ!と思う、役柄にぴったりのキャスティングでした。
幸田を演じた妻夫木聡がとても良かったですし、モモ役のチャンミン、溝端淳平、中村ゆりも印象的でした。
幸田とモモが下見している時、切ない悲しい事をなんて普通に話してるんだと思ったら、グッときてしまいました。
浅野忠信と西田敏行は、貫禄十分でした。

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グッドラック

5.0幸田サイコー!!

2012年11月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

1回目は、楽しみにし過ぎて舞い上がってしまっていたので、わからない部分もあったのだけれども、今日2回目に見たら、集中して見れたので、かなり理解できて、より面白かったです!!
そして、幸田がサイコーです。今日は、幸田の色んな感情を考えて見れて、本当に素晴らしかったです。
妻夫木くんの演技がどんどんすごくなっていて、引き込まれます。
まだまだじっくり見たいので、あと何回見ようかな(*^.^*)
井筒監督は20回って言ってたけど…とりあえず、今のところ2/20です(^_^)v
皆さんも、是非劇場であの迫力を感じて下さい!!

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まいぽん

3.5本格犯罪映画の醍醐味と男たちが織り成す重厚なドラマにノックアウト!

2012年11月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

高村薫のデビュー小説の映画化。

大阪の銀行の地下に眠る金塊の強奪。
「黄金の七人」や「オーシャンズ11」のようなエンターテイメント要素たっぷりの内容かと思いきや、意外や意外、シリアスでハードな展開に度肝抜かれる。

後半は監督・井筒和幸のエネルギッシュな演出が冴え、ハラハラドキドキの本格犯罪映画の醍醐味たっぷりだが、前半は計画に参加した男たちのワケありのドラマが重厚に交錯。
借金を抱える者、命を狙われる者、暗い過去を持つ者…。
金塊の名の下に集い、それぞれの人生と相対する。
裏切り、思わぬ邪魔、トラブル、友情と過去との対峙…。
それらを打破するかのように実行される綿密で大胆な計画。
その末に男たちは何を抱いたのか?

妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、東方神起チャンミン、西田敏行、誰一人浮く事なく気合いの入った演技を披露。

20年前雑誌掲載時から映画化を狙っていた井筒和幸の意気込みを感じる。

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近大

2.5騙されちゃいけません。

2012年11月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

クラシックなギャング映画のようなタイトル、イケメン揃いのキャスト、安室奈美恵の軽快な主題歌などから、スカッとする犯罪映画を期待すると、カウンターパンチを喰います。

これはやはり、高村薫原作小説の映画化と思って見たほうがよいかもしれません。

痛々しい暴力、捌け口のない不満の連鎖、映画が終わっても澱んだ不安感が残ります。陰鬱な映画で、ズシンと下腹に来ます。

ただ、警察や警備員のあまりに杜撰な対応に「いくらなんでも甘く見すぎじゃないかい?」と思うところが多々あり、こんな酷い対応まで予め計算できるはずもなく、大銀行から大金塊をせしめるにはあまりにも無計画、楽観的すぎると言わざるを得ません。

犯罪映画としてはその点が残念でした。

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がらだま

4.5とてもスリリング

2012年11月6日
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鑑賞方法:映画館

 現代の日本で銀行強奪事件を描こうという心意気が非常に素晴らしいし、またその銀行がけっこう古いというのがリアルで、あり得そうなところを追求している感じが素晴らしかった。

 井筒監督作品を最近立て続けに見返したところ、井筒監督の暴力は乱闘かリンチが中心で、不意打ちなどもあり、タイマンは描いていなかった。ほとんどないのではないだろうか。英雄的にケンカの強い人物などは一人もいない。強いとされている人も尋常じゃなく凶暴であったり、どこまでも痛めつける事にためらいがない、凶器を卑怯とも思わない人物として描かれていた。ケンカの強さなんて所詮そんなものだと意図しているように感じた。空手の使い手の強さが、金属バットのヤンキーと同格として描かれている。

 そういった意味でのリアリティはこの映画の強盗や殺し合いにも非常に感じる事ができる。日本映画のエンターテイメントは現実感を簡単に手放してしまいがちなのでそこを大切にする井筒監督のセンスは素晴らしいと思った。

 妻夫木聡が暗すぎ、浅野忠信が土方っぽすぎなどなど、非常に味のある人物像ながら女性ファンがみたらガッカリしそうなところもよかった。

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吉泉知彦

3.5内面を描く演技

2012年11月5日
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鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

原作が小説ということで、小説を先に読んで公開日をまっておりました。

原作は「内面を描くに長けたメディア」の小説。
それを「外面を描くに長けたメディア」の映画でやるというのは、これまた難しいことですが、この映画では出演者各人の演技によってそれが成されていたと思います。

主要人物の集まり方もスピーディーに。そして全員が癖のある奴らばかり。唯一普通なのは野田だけ。
この野田を演じている桐谷さんの演技がまた面白い。
普通ない奴らのなかで、唯一普通の。恐らく見ている観客に一番近いのが彼でしょう。
登場時から、強奪計画の実行時に至るまでの彼の「普通」なっていくさまは中々です。

また、この金塊の為に集まった男達が徐々に生き生きとしていく様。
特にこのストーリーで鍵となる幸田とモモ。この二人の変わっていく様もいい演技で魅せてくれていたと思います。

私自身、モモ役チャンミンファンということもあって見に行きましたが、ファンという贔屓を抜いてもなかなかいい演技をしていたのではないかと思います。
また原作にある「幸田はモモが好きだ」ということを念頭に演じたという妻夫木さんの演技もまた、内面からその気持ちが現れててよかったと思います。
二人のラストシーンは凄く好きなカットの一つです。

スピーディーに進むストーリーはカットも多くせわしなく進んでいきます。
個人的には長回しの演出が好きなのですが、この作品に関してはこっちのほうがより緊迫感が感じられて良かっただろうなと。
なかなか乾いた感じでありながら、日常によくいる大阪のおばちゃんたちがいい味出してます。

おばちゃんたち含め、関西特有の空気や、会話の小ネタとかもチョット面白いのでその辺もチェックすると楽しいかもしれません。

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ひちょ

4.5また、貴方と逢えた

2012年11月3日
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鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

「ゲロッパ!」など、良質の娯楽映画を多数生み出してきた井筒和幸監督が、青春映画の佳作「69-sixty nine」の妻夫木聡を主演に迎えて描く、犯罪活劇映画。

高校時代、ふとしたきっかけで高村薫の原作に出会った。

何となくもやもや、いらいら、怒りを持て余していた学生の私は、圧力や権力に叩き潰されながらももがき、苦しみ、銀行強盗という究極の賭けへと疾走する男臭いドラマに、心が躍った。どこにも行けない無力な自分が、空へと飛び立つ感覚・・その爽快な活劇に、どれだけ腐りかけた気持ちが救われたか。私にとって、高村の原作は青春時代のバイブルだった。

その原作が、満を持しての映画化である。娯楽として全国公開に乗っけるには、あまりに泥臭く、キナ臭い犯罪劇として成立するストーリー。いささか不安と緊張を抱えながら鑑賞に挑む原作ファンも多いだろう。

その点では、「ガキ帝国」「パッチギ!」など、不器用に硬直した現実に対してあがき、拳をふりかざす!そんな格好良い男達を描いてきた作り手を演出に抜擢したのは、最適な判断だったろう。

「ファイヤーウォールを解除、パスワードをプログラムで解析!」「ウイルスで回路を遮断するのさ。」なんて、どことなく人の熱さ、弱さ、葛藤が浮かび上がらないデジタルな犯罪劇が世の映画を席巻する中、鋼鉄の金庫をバルブで無理やりこじ開け、汗かき、ベソかき脱走を図る極めて人間臭い強盗劇が爆発する本作。

知的な印象の強い役者陣を揃えつつ、適切なバランスをもって血まみれ、◎◎まみれの汚れたヒーローとして脚色、「衝動」の言葉がぴったりはまる小市民の暴走が生き生きと刻み込まれている。

人の姿が透けて、欠けて、どうにも薄味のデジタル時代に、敢えて突きつける肉体礼賛、奮闘のアクション作品には、やんちゃな男の美しさを時代に沿って魅せてくれる井筒演出がやはり、しっくりくる。ぴたりとはまり込む。

青春時代をするりと抜けて、少し世の中に染まってしまった今、映画という形で再会した「あの、世界」。果たして、私と同じように高村原作で青春を失踪した方には、どう映るのだろうか。そんな方と、あの頃は行けなかった居酒屋で、あの頃は飲めなかったビールを飲みながら話し込みたいものだ。

今でも、格好良い男達の熱い、熱い戦いは私の胸を熱くする。

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ダックス奮闘{ふんとう}

4.5いろいろな感情を受け取れる映画。

2012年10月20日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

難しい

登場人物に色々背景がある割に、説明が少ない映画だが
(どうも原作もあまり細かくは描いてないらしい)、
その分、男たちの持つ情念や、独特な質感、大阪の疾走感が心地よく
全編を貫いていた気がする。
頭をからっぽにして日常を置いて、どっぷり感じてみるのがいい。

「なんで強盗??」
「この人たち何つながり??」
理由とか正しさに捉われ過ぎる日常の中で、そこを振り切った爽快感というのがある。
大人になったって理由の無い感情や衝動は「本当は」ある。

強盗活劇のようでいて、人間模様のようでいて、人の持つ焦燥感・衝動描写のようでいて。
ちょっとユーモアもあり。
いろんなものをたゆたうように描いている映画。
その人に合った切り口で観られるし、自分のコンディションによって感じ方が変わるかも。

男性向け骨太ゴリゴリな感じを受けつつも、旬な俳優の織り成す世界に
華があるので女性にもオススメ。

いろいろ感じたい人。
自分が何考えてるか最近分からない人。
内省する意味なんかでも老若男女オススメな映画だと思います。

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daina