「札束より欲しいもの、オレにはある」黄金を抱いて翔べ harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
札束より欲しいもの、オレにはある
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何でだろう…
井筒監督の作品は期待するとダメなんだよなぁ…
前作の「ヒーローショー」は良かったのに…
原作は未読なので、原作の世界観が出ているのかは不明ですが、本作「黄金を抱いて翔べ」はイマイチ盛り上りに欠けている気がする。決してつまらない訳ではないのだが、チーム強奪もののスカッとするカタルシスが無かった。なんとなく平坦な作品で、登場人物の誰にも感情移入することが出来なかった。前半でもう少し登場人物それぞれの背景を掘り下げてくれていれば、妻夫木聡演じる幸田の涙や溝端淳平演じる北川の弟ハルキにもっと共感できたと思う。
たまに来る爆破シーンには迫力を感じたが、いかんせん思いつきの金塊強奪計画にしか見えなかったし、うまくいきそうに思えなかった。
それに犯人たちは現場に証拠を残し過ぎだ。
浅野忠信演じる北川には感情はないのだろうか?家族や仲間を亡くしてもそれほど悲しそうじゃない。それどころか「ひとりになってみると意外にせいせいする」なんて言ってるのだ。そういうキャラ設定なら仕方ないが、この男には札束より大切なものは無いように感じてしまった。
ゴッド・ファーザーのマイケル・コルレオーネの台詞「家族を大切にしないヤツは―男じゃない―」を座右の銘にしている私には北川のキャラがどうしても馴染めなかった。
どんなに金塊や札束を手に入れたところで家族を失ってしまったら虚しいだけだと思うからだ。
そう感じることが正しい映画だとしたら、井筒監督の術中にハマっているのだが…
余談ですが、安室の曲カッコいい
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