劇場公開日 2012年11月3日

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「盗人には常人には覗い知れぬ快楽があるのだろう。」黄金を抱いて翔べ はるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0盗人には常人には覗い知れぬ快楽があるのだろう。

2020年4月26日
PCから投稿

ドロボーには大儀はない。そこに金塊があるから盗むことを欲する。
福沢諭吉ではなく金塊だから煌めいていてワクワクする。登山家がそこに山があるからだと答える様に盗みを計画し仲間を集め実行に移す。
そんなドキュメンタリー映画ぽさがこの作品から匂ってきた。
そけぞれの登場人物には痛い過去がありフラッシュバックに悩まされつつも集中できる瞬間だけが生きていると実感できる・・・・そんな感覚の映像が観ている僕にはよく伝わってきた。知りたくものい真実。けれど知りたい。どんな人間にだって脚色してしまいたい忌まわしい過去を胸に秘めているものなのだ。都合のいいように格好いい過去に脚色した人生は体に毒なのだ。そんな大阪的ダンディズムに翻弄された。

わざわざTUTAYAへ足を運んだ甲斐があった。

はる