劇場公開日 2012年10月6日

  • 予告編を見る

「【巴里で一人哀しみを抱えて生きる女性を演じた中山美穂さんが可愛らしく、寄り添うように流れる坂本龍一さんのピアノ曲が美しき、偶々巴里で出会った男女の三日間を描いたロマンス映画。】」新しい靴を買わなくちゃ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【巴里で一人哀しみを抱えて生きる女性を演じた中山美穂さんが可愛らしく、寄り添うように流れる坂本龍一さんのピアノ曲が美しき、偶々巴里で出会った男女の三日間を描いたロマンス映画。】

2025年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■”お守り兄さん”として、妹スズメ(桐谷美玲)と巴里に来た八神千(向井理)は、恋人カンゴ(綾野剛)に会いに行く、妹にわざと置いてきぼりになり、泊まるホテル名も失念していたため、途方に暮れるが、偶々通りかかったアオイ(中山美穂)が、風に飛ばされた彼のパスポートを踏んだ時に、ヒールが折れてしまった事から、二人の三日間だけの巴里の生活が始まるのである。

◆感想<Caution!内容に余り触れていません。>

・ヤッパリ、少し、いや可なりシンミリした気持ちで鑑賞してしまったな。もう大丈夫かな、と思ったんだけどね。
 怒られそうだが、私は中山美穂さんのファンではなかったし、けれども綺麗なお姉さんって感じだったんだな。

・主演映画は、名作「Love Letter」はある事情で少し遅れて劇場で観た。当然素敵な映画で、中山美穂さんって陰りのある役が似合う方だなと思った記憶がある。
 その後は、「蝶の眠り」を劇場で観たのだけれども、この役も陰りがあったのだが、中山美穂さんは変わらずの気品溢れる美しさで、魅入られたモノである。

・今作の中山美穂さん演じるアオイは、ワイン好きの直ぐに酔っ払う女性なのだが、途中に彼女が千に告白する台詞から、深い哀しみの過去を持つ女性だという事が分かるのである。

■そして、日本に帰った千からアオイに届いた、新品の暖色系のハイヒール。それを見たアオイの嬉しそうな顔は、その後の二人の関係性の発展を予感させるのである。

<今作では、巴里で出会った男女の三日間を描いているのだが、どこかに気品があるのだな。それは千を演じた向井理さんと、深い哀しみを抱えながら、一人巴里で暮らしていたアオイを演じた中山美穂さんが、醸し出しているのである。
 そして、寄り添うように流れる坂本龍一さんのピアノ曲が、その風合を高めている作品なのである。>

NOBU
PR U-NEXTで本編を観る