「ドラゴンボールとキン肉マンを飲み込んだ、フォーゼと言う銀河(器)」仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ! 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)
ドラゴンボールとキン肉マンを飲み込んだ、フォーゼと言う銀河(器)
相変わらず素晴らし過ぎる坂本監督のアクション演出による肉体乱舞が、今作品最大の魅力。
過剰な期待感を抱きなから鑑賞しても、まだお釣りが来るくらいにそのポテンシャルは凄まじかった。
しかし肝心のシナリオには難癖を付けたい。
ブラックナイトの露払いが露呈した瞬間、物語全体のエネルギーが萎み、それと同時に急激にキョーダインの存在感も霞んだ。
これでは誰に対して「宇宙、キターー!!!」と叫び、「タイマン張らせてもらうぜ!」と見栄を切れば良いのか?
その後の展開は目を閉じながら、耳で音を拾っていても想像出来るほどの予定調和。
ライダーやヒーローものにありがちな、お約束の「熱さ」を内包した予定調和なら許せるが、2年前の『運命のガイアメモリ』をなぞっただけの実に薄ら寒い「熱さ」には夏と言う季節を忘れてしまいそうになった。
やっぱりライダーにはもうちょっとシリアスさが必要です。
コメントする