「実話と言われれても・・・」噂のギャンブラー シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)
実話と言われれても・・・
このキャストを揃えてこの内容では、ちょっと物足りないですね・・・。
日本では馴染みがないスポーツブックなる賭け事を題材にした映画だったので、いまいち物語に入り込み難いところもあったとは思いますが、そこを考慮してもまあ盛り上がるシーンは終盤ちょっとあったぐらいだった印象なので、どこをどう楽しんでいいのか・・・いまいちよく分からない映画でした。
一応話としては、元ストリッパーの主人公ベスがスポーツブックの世界で成功を収めるまでを描いた実話サクセスストーリーだったようですが、それほどのサクセス感は感じられなかったような?
ビッチ感漂うベスが、見た目にも分かり易く成長していくよう描いてくれればまだ良かったのですが。
実話物としては、正直良作とは言い難い作品だったかなと・・・。
まあこの豪華なメンツのおかげで、何とか最後までは見れましたが。
レベッカ・ホール(ベス)・・・一言で言えばベスは終始能天気で身勝手な女性でしたよね。
まあ演出の問題もあるのでしょうが、それほど賭博の才能があったようにも見えずで、実話サクセスストーリーにしてはちょっと感情移入出来なさ過ぎなキャラだった気がしました。
毎回思うのですが、レベッカは美人なのかどうなのか、いまいちよく掴めません・・・。
ブルース・ウィリス(ディンク)・・・ダッサダサの格好が妙にフィットしていた印象です。
いかにも賭け事やっていそうな風貌で(笑)
そしてキレ気味のキャラも悪くは無かった・・・けど、作り手がいまいちブルースを使いこなせていなかったのが何とも勿体無い。
ディンクの部下2人・・・目立たない程度に物凄くいい味出してましたね!
何気にこの映画で一番印象深かったかも。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(ディンクの妻)・・・役作りもあるのでしょうが、あまりの劣化具合に絶句。
あの美しかったキャサリンはどこへ・・・。
強欲妻かと思えば後半は急転したり、キャラもいまいち掴みきれずで、正直キャサリンにしては珍しく印象薄でした。
ジョシュア・ジャクソン(ジェレミー)・・・何かと大変な騒動に巻き込まれて可哀想なキャラでしたね。
普通の人と言う点では、これ以上ない人選だったかなと・・・とにかく普通感が半端じゃなかったです。
ビンス・ボーン(ロージー)・・・見た目からしてトラブルメーカー(笑)
もっとストーリーに絡んで欲しかったです。
そんな訳で、まあブルースやレベッカのファンならばとりあえず見ておくのも悪くはないと思いますが、それ以外の方には正直オススメとは言い難い作品かも。