「素材と調理人があってない感じ?」エージェント・マロリー αさんの映画レビュー(感想・評価)
素材と調理人があってない感じ?
ソダーバーグがアクションを撮るというのは珍しいので、どうなるのかなと思いましたが、らしさは失われていないと思います。クール(というか、どこか冷徹というか)な映像、カット割り、編集…などなど。
主演のジーナ・カラーノは本物の格闘家ということで、その身体能力はさすがなのですが、どうせならば、もっといかにも“ザ・ハリウッド映画”といえそうな、わかりやすいアクション映画で、彼女のすごさに目を見張るほうが楽しかったんじゃないかなとは思います。
良くも悪くも、ソダーバーグは頭の良い監督なので、アクション映画にしても映像が知的というか(話の内容はおいておいて)…。もっとスカッと、ドカンとした映画のほうがよかったかなとは思います。
ソダーバーグの映画としても、なんというか、最近の作品でいえば「コンテイジョン」のような見ごたえもなかったし…主演からみても監督から見ても、やや満足感は足りずでした。
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