私が、生きる肌のレビュー・感想・評価
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スペイン人が変態なのか? ・・アルモドバルが変態なのか?
◇アルモドバル作品には・・
イイもの/ワルイものが有る。
◇変態にも・・
市民権得たものと/そうで無いものが有る。
本作は、共に後者だ( ´Д`)y━・~~
>俺も、結構イケるクチだが・・さすがに・・コレは(・Д・)ノ?
●トークトゥハーはイッてた。
●ボルベールや●オールアバウトマイマザーや●抱擁のかけらは素敵で・・
本作はどちらだ(´・Д・)」?
星☆評価は・・
DVD¥80基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 ****
デートで見る度 ◇◇
ちなみに・・
近親と/複数と/お尻で/同性と・・
アルモドバルは何でもアリ(; ̄ェ ̄)
恐いス(´・Д・)」
◎ネタバレ無き前半30分アラスジ◎
主人公は天才整形外科医・・
彼は自宅兼医院で特殊な患者と暮らして?いた。
モラルを越えてまで、その成果を果たしたかった研究とは?
患者は何故?この医院に居るのか?
本作・・
度肝抜かれますよ~Σ(゚д゚lll)
究極に歪められた愛の結晶
奇想天外なストーリーと、マリサ・パレデスの裸体に惹かれて、劇場へ向かったが、案の定、途中で寝てしまった。
《酒を呑むなら映画の後》という前回の教訓が全く活かしていない自分の愚かさを嘆いても仕方ない。
しかし、そもそも美容手術に取り憑かれ歪みきった主人公に感情移入できないもどかしさが更なる睡魔を引き連れていった。
女性に向かって、様々なサイズのぺニスオブジェを強要する悪趣味なエロスも拒絶反応の一因と云えよう。
物語が進展し、理想の女性が完成するに連れ、彼女の正体が実娘の犠牲を踏まえて明らかにされる。
そんな悲痛まみれの真相は、凶行云々というより、作品全体を不可解な眼で迎えさせるに充分だった。
『トークトゥハー』でもそうだったが、アルモドバルの描く官能的世界観は理解しがたい濃さが詰まっていて苦手やなと改めて思った。
全身手術に暴走する人間の悲劇という点では、『ヘルタースケルター』よりは見応えあるかな。
こういうパンチの効いた映画は、先ずアルコールを抜いてから観ないとアカンな…とビールがたっぷり溜まった腹をさすりながら痛感した帰路であった。
では、最後に短歌を一首
『憎しみを 刻みて紡ぐ 過去と愛 生け捕る螺旋 神に背いて』
by全竜
おいでよ へんたいの館
観賞前から倒錯寄りの映画という情報は入ってました。
「亡き妻の再現をする為にどっかから他人さらって来て皮膚移植施す」って筋書き時点でマッドサイエンティスト臭漂ってる訳ですから、倒錯には倒錯なんでしょうけども。
なんでしょうけども。
中盤ですね。
いやいやいやいやちょっとちょっとちょっとちょっと、何でそうなりますか?何でそういう発想に?おかしいでしょ?
という、驚愕の事実を出してくる訳なんですけども、それがねぇ、こっからスタートしたのが何でそっちに着地するんですか?というマッド振り。
一見マトモに見えるバンデラス演じる形成外科医が完全に頭イッてるんですよ。常識人なのに頭イッてるからタチが悪い。
他人さらってきてあんな仕打ちして妻の似姿に仕上げ、挙句、彼女から愛して貰えると何で思ったんだろうか。何で思えたんだろうか。
その理由も、頭がイッてるからでしょうねぇ。
そしてあのラスト。そこで幕引きますか。うわー残酷だなあ。
と、まあそういう映画です。
描写的にはそこまでドギツイものは無いんですが、やってることがね、施した手術内容を聞いただけでも眩暈起こしそうでクラクラ来ます。
年齢制限のレイティングもR18+にしなかったのに驚いたくらい。大人でもキツいのに。
「寝てたらあんなことされるかもしれない!」てトラウマ一個植え付けられましたよ。
アルモドバル版「ブラック・ジャック」の悲劇
予告編だけ観ると、
かなりエロティックな印象を与えるが
本編では、その印象はかなり違った
それは、おそらくアルモドバルの色彩感覚によるもの
同じ物語を、カナダのクローネンバーグ
(戦慄の絆)や
ニューヨークのデ・パルマ
(悪魔のシスター)が撮ったら
かなり陰気な演出になったに違いない
小道具やセットの組み立て方、使い方も秀逸
顔の描かれていない裸婦像、
針金で縛り上げ形づくる盆栽
わらで作られたマネキン
ピーピング(覗き)をイメージさせる
幾つものモニター
具体的にエロスを描き出す場面は少ないものの
こういった幾つものディテールを繋ぎあわせて
観るものの頭の中に印象を作り上げるのは凄い
ストーリーと登場人物
これはもう手塚治虫の世界だろう
この映画の筋と似たようなエピソードは
「ブラック・ジャック」のなかにはいくつもある
(すくなくとも片手の指の本数ぐらいは見つかる)
各登場人物の風貌も、どことなく手塚の描く
キャラに似てなくもない
もしかしたらこの映画
アルモドバル版の「ブラック・ジャック」
なのだろうか
それも悲劇の。
狂気と倒錯。
原作とは違う結末のようですが、予備知識無しで観た方が楽しめると思います。狂気と倒錯のストーリーにゾクっとしました。エレナ・アナヤの美しさが、後で何ともいえない後味に…。音楽と衣装も秀逸。
すごい見ごたえ
まさかこれがあれでああだったなんて!と見ていて驚きの連続だった。場面はとても淡々と進み、とても普通のトーンでとんでもない事が描かれるのでビックリした。とんでもない内容ながら人々はとても自然に存在していてリアルで、その分ぞっとした。
後で監督はゲイだと聞いて、大変腑に落ちた。とても面白かった。
愛と憐憫しかない
原作を読んでいたので、大まかな内容はわかっていました。
それでもかなり楽しめまるし、展開が気になりました。
観る人を選ぶ内容だと思うのです。
自分としてはただ、ただ、医者が哀れでした。
彼の妻と娘の災難は悲劇だと思うのですが。
自分から招きこんだという感じがします。
妻は浮気さえしなければ事故にも遭わず、全身火傷で、あんな姿になることもなかった。
娘は薬を飲んでいなければ、気が狂う事もなかったと思うのです。
愛する妻と娘が悲惨で惨めな姿に落ちぶれてしまっても医者は自分の人生から二人を排除することも見捨てる事もしなかった。
復讐として彼は二人の人間を自分の兄弟をピストルで、娘をレイプした男を性転換させます。
妻と同じ顔に整形したという事実。
純粋な愛、執着、彼自身も分かっていなかったのではと思います。
彼の今までの患者は妻に似ていると指摘されたことから、なんとなく、そう思ってしまいました。
原作では監禁状態が長くてホルモン注射、薬の投与、阿片も与えられています。
映画だと、そのあたりはさらりとした感じです。
男性なら自分がベラなら医者は殺されて当然と思うかもしれません。
でも自分はただ、ただ、哀れに思うだけです。
できるなら原作のような結末をと、望んでしまうのです。
フランケンシュタインの結末
先の読めない展開を堪能。創造した怪物を愛しても愛さなくても、最後は殺されるフランケンシュタイン博士のイメージが浮かびました。衣装も楽しみで(ボディスーツのファスナー!)、ブティックのワードローブを全部見てみたかったです。あの鼻の女優さんも達者で何より。ロベルトはベラを造り上げて、『彼女』をどうしたかったのか、愛し愛される日々を描いたのか傲慢な油断が命取り。エンドクレジットがDNAの螺旋を描いて終わっていくのも格好いい。
医者の横暴が身を滅ぼす因果応報物語
最先端の医療技術を使った猟奇ものでもなければ、監禁された女が逃亡を図るわけでもなく、変態医師によるSM調教でもない。
火は熱くなくても叩かれると痛い皮膚って何みたいな矛盾のゴリ押しは許すとしても、中盤の面白くもないただのアホみたいな男の挿入にはうんざり。そのうえ、スピードもスリルもない演出で、作品の世界に入ろうにもなかなか波長が合わせられない。中途半端なAVを見せられているようで面白くもなんともない。
監禁された女の正体も、観る前から想像していた通りの結果で、サスペンスものとしても騒ぐほどの意外性はない。
ただの古臭い、医者の横暴が身を滅ぼす因果応報物語だ。
ベラ・クルスが綺麗だったのと、張り詰めて危なげな弦楽器が印象的な音楽に★ひとつプラス。
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