「ネコの手は借りたい時があるけどね」レンタネコ asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
ネコの手は借りたい時があるけどね
星新一のショートストーリーに、
宇宙人がネコに話を聞くと、ネコは、人間というのは自分たちに仕える奴隷だと説明するっていう短編がある。
食べ物を作ってせっせと与え、牛を飼ってミルクを搾っては皿についで自分たちに差し出し、寝床をあつらえ シモの世話までしてくれる。
あー まったくその通りです。
私がネコを飼ったのは生涯で一匹だけ。
生まれて二ヶ月くらいの真っ白なネコを
新聞広告を見て板橋までもらい受けに行った。
その後17年、まったく家族だったのが
6年前の冬季オリンピックでキムヨナが金メダルの演技をしている最中に旅立った。
喘息アトピー鼻アレルギーとバラエティ豊かなアレルギーを持つ我が家のメンバーだが
いったん家族になったものを それだからと手放す事はしなかった。
だってネコが原因だったなんて ネコが死んじゃってから症状が収まってる事に気づきやっとわかったんだから。
おまけに我が家の人間は誰も猫好きではなかった。
うちのネコだけ 家族だった。
他の家のネコにはまったく興味はなく、ノラさんを見て目尻が下がる、なんて事もない。
家族旅行は出来ず、誰かが留守番をしなければならなかった。
なので この映画
借りたいですかね、ネコって。
となる。
印象的なのは 市川実日子の衣装。
選択もアレンジも抜群にオシャレ。
着こなす彼女もすごいしスタイリストさんが素晴らしい。
あんな可愛い服で自分のためだけに流しそうめんをしつらえないわー、と話しつつ
夕食時 空気のように流し見るのには
まあ悪くはなかった。
コロナ感染者に関する聞き飽きたフレーズを繰り返すニュースよりは、ずっと良かった。
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