「究極の恋愛映画と思ってみれば女性はつらくない!?」パシフィック・リム nekoさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の恋愛映画と思ってみれば女性はつらくない!?
すでに5回観賞。最初はバトルシーンとかメカニックばかりに気をとられ、「うおー!!!」
大興奮状態でしたが、落ち着いてくると、マコとローリー君に注目・・・。
私、女性なんで、恋愛要素がどうしても気になる。
マコがローリー君に最初から惹かれてるのは解るし、彼のほうもまんざらでもない。
でもね、それだけじゃない!好き、とか愛してる、じゃないんですよね、この映画。
「一心同体となる」
んです!!!意識や感情や感覚をひとつにするのです!いろいろと困ることは大ありでしょうが、その「同調性」の相性の良さを二人が強く感じる。(小説版の中でも、二人はまさに生まれながらにしてコックピットに乗り込む運命。。。)みたいな表現がありまして、ズキュン!ときちゃいました。
そう考えて再度観賞すると、マコがパイロットとして乗り込んできたときの、ローリー君の「似合ってるよ」のにやけた顔にこちらもにやにや、「誰かを頭の中に入れるのはごめんです」と言っていた彼が、「兄よりも同調性を強く感じる」(小説版)とか思っちゃったり、どんだけ相性いいの!?
絆が強いほどイエーガーは強くなる、司令官をして「あんな戦いは初めて見た」と言わしめるほどの関係!なんですよね。
そう考えると、最後、ハリウッドお決まりお約束の大画面キスシーンがない。
小説版ではあったんですが、監督が子どもに配慮したのかな?ともとれますが、
男女間の愛、肉体の触れあいも飛び越えて「魂のふれあい」を体感した二人には、キスもいらないんですよね!?
勝手に考えて一人にやけながら映画を想い出しています。
もう一回観ようかな・・・。
それから、内容が内容だけに、バトルシーンばかり目がいきがちですが、くだらないのを承知で言わせてもらうと、マコの赤い靴、小説では、彼女は片方の靴を部屋に飾っていていつもそれを眺め、家族の復讐を誓っている。
そこへ、司令官がもう片方を持って現れ、出撃の準備をしなさい、と言う。
靴って、揃って初めて役に立つんですよね。
この映画では、2つが揃うということに非常に意味がある。
「踏み出しなさい」、と言う司令官の苦渋の決断がにじみ出ていました。
マコが彼に助けてもらったことがわかってから観ると、もう、ここ名場面!
オタク監督がバトルシーン撮りたいが為に創った映画で、ストーリーは後付けみたいですが、それでもどうしてなかなか、うるっとしちゃいます。
彼氏や夫にむりやりひっぱっていかれそうなそこのあなた!
このレビュー観てから行ってね!(見ないか)