ゼロ・グラビティのレビュー・感想・評価
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あなたは地上にあってもゼログラビティでは無いといえるのだろうか?
最初に観たのは海外出張の飛行機の中
空中で観たからなのか初めの方のシーンだけで座席の小さい画面でも酔いそうになり視聴を止めた
それ程の浮遊感だ
改めて観てその浮遊感の凄さに圧倒された
科学的考証の視点で言えば怪しいシーンは多々ある
終盤の大気圏突入シーンに至っては、大気圏突入角度を正確に設定しなければならない
これはあり得ないご都合主義のシーンだ
けれども全体として言うと本作は2001年宇宙の旅以降、初めてまともな宇宙の実相を真正面から映像にした映画だといえる
2001年宇宙の旅の金字塔から無数の宇宙映画が撮られたにも係わらずだ
それらは宇宙の雰囲気だけで何ひとつそれを超えた宇宙の表現ができていなかった
これだけ特撮もCGも発展してきたのにだ
それだけでも意義はある
ゼログラビティ
それはすなわち浮遊感だ
主人公はミッションスペシャリストとして宇宙の第一線で活躍する女性
しかし彼女は娘を失っておりそれ以来彼女の精神はゼログラビティの中にあった
本作を観ている私たちもまた、地球の上で安楽に映画を観ているようで、実は本作の宇宙の様に浮遊してはいないか
大地につなぎ止めてくれる重力をあなたは持っているのだろうか
そんな不安感を観るものに与える映画だ
そしてもちろんそれが本作のテーマなのだ
そして主人公は宇宙のゼログラビティの中で精神的な重力を得る
そして大地にその足で立つのだ
主演のサンドラ・ブロックはそのテーマを良く理解していたと思う
アカデミー主演女優賞は当然だろう
また音楽もメロディではなくどちらかといえばハンス・ジマーのような音響音楽でありテーマと密接に連動したもので、こちらもまたアカデミー作曲賞をとるのも当然だ
音響効果もサラウンドの醍醐味が味わえる素晴らしい臨場感を作り出している
これを超えてくる映画が待たれる
重力がもたらす恩寵、やっぱり我々の居場所は母なる地球だ
圧倒的撮影技術から生み出されたドキュメンタリー感
ジョージクルーニーのイケメンぶりにやられた。小噺の続きがとても気に...
ジョージクルーニーのイケメンぶりにやられた。小噺の続きがとても気になる。
地球に着陸したあともまたピンチとか後半やり過ぎな気がした。
映像美ばかり評価されてるみたいだけど、人間賛歌もストーリーに入っていて勇気づけられる良作品。
『月世界旅行』から百年超、人類が辿り着いたSF映画の最高峰
船外作業中の宇宙飛行士が突然の事故で宇宙空間に放り出され、生還するために知力と体力と精神力を尽くす90分、ここまでシンプルな映画もそうはないでしょう。冒頭の事故が起こるまでの未曾有の映像表現による至福のワンカットから、そのまんま真空中を引きずり回された辿り着くラストショットで、この映画が丸ごとあるSF映画の傑作の逆再生であることに気づかされます。
さりげなく挿入される『バーバレラ』オマージュ、ヒューストンの管制官の声にエド・ハリスを持ってくる『アポロ13』もしくは『ライト・スタッフ』リスペクト等々先達への敬意を滲ませつつ、映像はどこまでも革新的。ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』から百年超、SF映画は遂にここまで到達したかと感無量。未見の方は出来ればアルフォンソ・キュアロン監督の前作『トゥモロー・ワールド』を観て監督の映像嗜好を齧っておくとより楽しめます。
無重力空間で息苦しくなるほどの映画体験
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