ゼロ・グラビティのレビュー・感想・評価
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是非ともIMAX版で…
予告編である程度の予測は出来ていましたが、想像を遥かに超える面白さ。圧倒的な映像とスリリングな展開で91分間がとても濃密です。宇宙・地球・人類といった壮大なテーマ、深く考えさせられました。自分としては、間違いなく今年のNo.1です。サンドラ・ブロックの演技も見事でした。今週末にまた観に行きます!
映像美
見事な無重力の恐怖‼︎
2人だけのキャストでよくここまで終始、手に汗にぎるスペース・スペクタクルが作れたものだ。
多少リアリティには掛けるがそれを感じさせないテンポ良い展開と迫力ある映像と音響!
最近の無駄に長いハリウッド映画からすると時間も1時間31分と程良い。
途中、一瞬宇宙船越しの背景に火に包まれている地球のエリアが見えるが、火山帯なのか?紛争地なのか?もしかしたらこの事件が原因で地球ではすでに…
などと想像すると一段と深い作品になると思います。
34年前始めて“エイリアン”を観た時の閉塞した宇宙での緊張感を思い出した。
重力
自分が宇宙空間を漂流しているようだ
これは絶対に映画館の大スクリーンで、できれば3Dで観るべき映画です。
この映画は絶対に3D字幕版で観たかったのですが、近所の映画館では3D日本語吹替え版か2D字幕版のみの上映。仕方なく電車に30分揺られて「TOHOシネマズららぽーと船橋」まで行ってきました。先月11月にオープンしたばかりの新しいシネコンです。
新しいだけのことはあって、ここは設備が秀逸。スクリーンサイズは10.1x19.8mという超巨大サイズ。音響は日本発の「ドルビーアトモス」を導入。最高レベルの環境だったので、映像も音響もかつて体験したことのないレベルのクオリティでした。
まず最初に驚愕したのは映像美。宇宙空間の深遠さと地球の美しさには息を呑むばかりでした。さらに無重力状態の描写の秀逸さ。かつてこれほどリアルに無重力を表現した映画があったでしょうか。デブリの衝突による衝撃で吹き飛ばされた時のあの多軸回転はいったいどうやって撮影したのかと不思議でなりません。大画面3Dの効果もあって、自分も宇宙空間を漂流しているような感覚に陥りました。
そして音響効果。宇宙の神秘、暗黒、深遠、そして恐怖を見事に表現した独特の音楽だと思います。3D映像とあいまって、観る者を究極の擬似宇宙へと誘います。
ストーリー的にも最初から最後まで息もつかせぬシーンの連続で、非常に緊迫感があります。登場人物はほとんどサンドラ・ブロックただ一人と言っていいのですが、そんなことを感じさせない、非情に濃密な90分でした。
間違いなく2013年のベスト3に入る傑作だと思います。
「かつてない映像体験」という言葉
みんな、握力だよ!
この静寂を爆音で聴きたい。
希望とは違ったが。
船外活動のとき、見える地球の美しさに目を奪われてしまう。
成層圏になかに存在する奇跡のような星とそのはかなさ。
真っ暗闇のなかに浮かんでいる地球。
それを見るとき、人は神の目になる。
その経験がその後の彼・彼女の人生に大きな影響を与えるという。
立花隆の「宇宙からの帰還」にはそんなことが書かれていた。
だから、僕も期待していたのだが・・・
そんな映画ではなかった。
監督も言っているように「この映画は哲学的な要素はない。
ただ、ジェットコースターのようなスペースエンターテイメントである」
そうなんだ。そういう目で見るべき映画だと割り切るなら、
非常によく出来た映画である。
いままでにない映像表現がたくさんある。
まず、第一に映画というものをよく考えた作品だということ。
映画館は、自分の視界すべてがその映像だけが見える。
音響も他のものは完全にシャットアウトしている。
大きいのが館内が真っ暗闇だということ。
そう、宇宙の世界に実にマッチしている空間なのだ。
だから、テレビでは絶対に味あうことができない空間。
DVDで見たとしても全く違う作品になってしまうだろう。
それに3Dであること。
3Dの欠点は、現実世界のなかの人間を薄っぺらくしてしまう
のだが、宇宙空間の非現実世界にはとてもマッチしているのだ。
それによかったのが、ふたりの会話だろう。
とくにジョージ・クルーニー演じるベテランの宇宙飛行士。
極限状態にあっても、ユーモアを忘れない。
「僕に近づいたときドキッとしなかった?あまりにきれいなブルーアイに」
「そうね。すてきだったわ、そのブルーアイ」
「そうだろう、でも本当は茶色なんだけどね」
そんな大人の会話が、サンドラ・ブロック演じる宇宙博士を、そして、観客を和ませる。
そして、その女性博士、サンドラ・ブロック。
いろんな女優がこの役をしたがったようだ。
例えば、アンジェリーナ・ジョリーやナタリー・ポートマン、
スカーレット・ヨハンセン。
ジョリーが演じたとしたら、もっとセクシーになるだろう。
ポートマンたちなら、その若さ故の未成熟さが際立ったのだはないか。
それはそれで面白いかも知れない。
でも、その息づかいだけで、僕らを緊張させたり、
ほっとさせたりするサンドラ・ブロックの演技は素晴らしかったと思う。
ポップコーン勘弁して
タイトル、「グラビティ」でいんじゃねえか。いやむしろ「グラビティ」だろ。
その前にこの映画だけは巨大なIMAXで見ようと往復券2000円近い金と時間を掛けて見にいったが、上映直前に現れた隣りの無神経なポップコーンバカによって冒頭の宇宙の静寂は破られ、更に流し込むビール臭にも破られ、最後はクライマクスでそこに溜まったカスを飲み込む仕草で木っ端微塵に砕かれた。映画館では映画よりポップコーンが大事な人がいるのは理解しているが、この無慈悲な仕打ちは何とかして欲しい。
ということでIMAXの迫力をポップコーンが一気にかき消すということもあり、期待が高まってたばかりで向かったが一向に没入できず。
多分、素晴らしい映画だったと思う。
圧倒的映像
素晴らしい
思えばこの映画は、主人公のライアン・ストーン博士の役の争奪戦があったはずで、そのときから考えると、よく完成にこぎつけたものだ。
そのアルフォンソ・キュアロンの情熱は、フィルムに見事に焼きつけられている。
映画のプロが「どうやって撮ったんだろう」と不思議がるオープニングの超長回し。いろんな監督が無意味にやる長回しとは違って、この長回しで我々は宇宙空間にいることを認識させられる。その威力は終盤まで持続する。
結末はある程度予測できるものの、映像が見せるその世界観は、生き物の本能を揺さぶるもので、あらためて、生を受けた意味を考えてしまう。
映像で物語る映画監督。アルフォンソ・キュアロンは本作で、間違いなく映画史に残る映画監督としてその名を刻むことになるだろう。
そして、僕は、何か落ち込むことがあったときこの映画を観ることになると思う。
映画には、ある種の力があると、常々思っているが、今日はそのことをあらためて思い知った。
素晴らしいものを見せてもらった。
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