「そんなにふわふわしとったら寝てまうやろ!」ゼロ・グラビティ しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなにふわふわしとったら寝てまうやろ!
もちろん映像へのほめ言葉である。
IMAX3Dで鑑賞。
もうね、最初の長回しと驚異的に引き込まれる映像にすっかり気持ちよくなって、コックリコックリ。
G・クルーニーのセクシーボイスも相成って、ゆりかごに寝かされているようである。あ、俺オトコだけど、しょうがないね。
とりあえず短い上映時間とわかりやすいストーリーのおかげで最後まで目んたまひん剥いて鑑賞。
なるほど、もうたくさんのレビューどおり!
俺の言うことなんぞ、ほとんどない。でもまあ、ちょっと言おうかな。
最後の「THANK YOU」で思い出したのが、ダニー・ボイル監督の「127時間」
孤独、孤立無援の脱出劇はまあ、あれが確かに最近の映画では近いか。
どっちが好みかというと、あっちなんだけど、なんでかというと、独り言が説明臭くない、という点。
もう一回見たいのは見たいんだけど、たった90分にもかかわらず、よし行こか、とあんまりならないのは、主人公がわからんでもないが、独り言で、状況説明や自分がやろうとしていることを、ぶつくさ観客に教えている結果になっているところがまあ、正直美味しくなくないから。
あっちは、独り言いってないと耐えられない、という環境であったし、やることは独り言に頼らなくとも、観客は目で見てわかる、という、単純明快な展開、というのは確かにある。
本作、独り言をいわなくちゃいけない状況がもう少し感じられない。
あ、あれか、犬のわんわんくーーん、のところか?
あそこで主人公は少し精神を疲弊させ、ぶつくさ独り言をいうようになったということなのか。
であれば、うーん、もう一回見なければならんな。
しかし、あんなふわふわしとったら、やっぱり寝てしまうやろ!
追記
「127時間」はレビューでも書いたけど、その展開がとっても章立てがはっきりしてて「プログレッシヴ・ロック」のような映画、と評したけど、本作は映像が深遠な感覚からか、それとは違うようだね。まあ、胎児とか母なる地球、とかには興味はないし、特にそれが面白い点とも思わない。
追記2
まあ、とりあえず今年は見納めだ。
アニメはハナから見に行かないが「そして、父になる」が未見なのが口惜しいが、まあ、自己年間ベスト10ぐらいは次回はだせそうだ。