劇場公開日 2013年12月13日

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「試練、また試練…」ゼロ・グラビティ 雅楽頭さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5試練、また試練…

2013年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

最初から最後まで出演俳優はたったの二人だけ。
変に複雑な人間関係をストーリーに織り込まず思い切って単純化。
極端に単純なストーリー故に逆に色々と考えさせられてしまう。
これはなかなか悪くないアプローチだと思う。

ここまで到達した映像技術には開いた口が塞がらない。(驚)
自分自身も彼等と同じ目線で同じ体験をしている錯覚さえ覚える。
地方の単なる3Dシアターでの鑑賞だったので、
残念ながら「驚くほどの臨場感…」とは行かなかった。

私の場合は眼鏡の上に3D眼鏡となるので、効果は半減なのかも。
アバターの時はそれなりの3D効果を感じたんだが。。。
3D眼鏡を必要としない3D映画技術の登場を熱望。

他のサイトでは「2001年宇宙の旅を超えた…」
との評価が複数見られたので、懐疑心抱えて映画館に飛び込んだ。
だが安心した。
あのキューブリックのシュールな名作をとても超えてはいない。
リアリティーでは比較にならぬ程の進化を遂げているが、
作品トータルとしてのパンチ力は圧倒的に2001年…だ。

一通り目まぐるしいストーリーが展開して、今迄のストーリーの意味するところは貴方が勝手に考えろとばかりにスパッと突き放されてしまうあの映画… 私は愛してやまない。

本作も決して観て損はない、映画館で観るだけの価値ある映画だ。

ストーリーを徹底的に単純化したのはいいアイディアだ。
しかし、エンディングまで単純に終わってしまった点は?(焦)

雅楽頭