「ふわふわぐるぐる」ゼロ・グラビティ 桔梗Fさんの映画レビュー(感想・評価)
ふわふわぐるぐる
地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたライアン博士(サンドラ)とベテラン宇宙飛行士マット(ジョージ)。
すると、シャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される…
宇宙ものSFサスペンス。3Dにて観賞(゜ロ゜;
登場人物は主に2人(1人)。クレジット三番目はエド・ハリスだが声のみ(^^;
ストーリーは単純、不慮の事故でスペースシャトルがぶっ壊れ、残った2人が何とかして地球に帰ろうとする話。
これだけの話を2人の登場人物で引っ張るのは困難だが、映画の目玉である体験型ふわふわ宇宙空間と映像美、畳み掛けるピンチで無理矢理持たせる(。>д<)b
どうやって撮影したんだ!?と思われる宇宙空間での無重力状態撮影。
最新鋭撮影機器の惜しみない投入とLEDを使った特殊照明で実写とCGを合成し可能に…
主演も最初はアンジー、他マリオン・コティヤール、ナタリー・ポートマン他だったが降板などでサンドラに。男優もロバート・ダウニーJrだったが、降板でクルーニーに。
ストーリーは薄いとはいえ、宇宙を「死」、地球を「生」としたメタファー、宇宙船内でのサンドラを胎児ポーズにさせ子宮内を表現したり、ラストも海から陸地へと「生命誕生」のメタファーなど色々工夫している。
また、長回しが多く緊張感を持続させる撮影法も見所。
まあ最大の見所は大気圏突入シーン!!
これは鳥肌が立った( ;∀;)
このシークエンスは初代ガンダムがザクとともに大気圏突入回へのオマージュだろう(ウソ)
それにしても、今年のハリウッド超大作は「パシフィック・リム」のギレルモ監督といい、本作のキュアロン監督といいメキシコ人監督の躍進が目立つ♪
両作に共通するのはガンダムだが…(たぶんウソ)
ストーリーや宇宙での行動は突っ込めるし、展開やオチはお約束USA!USA!なので、賛否両論だろうが、遊園地型&映像美映画としては最高峰かと(゜ロ゜;
ただ、家でDVDで観るとたぶんダメ映画になると思われる…