「ゼロ・グラビティ」ゼロ・グラビティ kenさんの映画レビュー(感想・評価)
ゼロ・グラビティ
映画に何を期待するのか?
もちろん社会の問題を感じとることも、
心のひだを感じることも、
2時間の夢を見ることも大事なことだ。
でも僕が大事にしたいのは
「非日常」であり「エンタテインメント」であること。
僕が「2001年宇宙の旅」や「ブレードランナー」をベスト10に選ぶのはそのような確固たる理由があるのだ。
(もちろん「風とともに去りぬ」とか「ゴッドファーザー」の素晴らしさを否定しないしそれらもベスト10に入りますが・・。)
今日観てきた「ゼロ・グラビティ」
もちろんIMAXシアターで・・・。
結論から言えば「2001年・・・」に並ぶ映画史上に残る作品となりました。同じ宇宙でもあり登場人物の少なさも・・・似た構図ではありますが「2001年」ほど哲学がない分、エンタテインメントとしてはこちらの方が楽しめるでしょう。
3Dでのあの独特の感覚はまさにこの映画のための技術だったのではないか・・。そう思えるのです。
3Dでは確かにアバターが歴史に残る作品でしょう。
しかしあの時にはなかった浮遊した感覚は初めてです。
宇宙に出たらきっとこうなんだろう・・・
そう思える感覚。
宇宙飛行だった山崎直子さんがプログラムにコメントしていますが
ものすごくリアルだったと。本物の宇宙飛行士がそういうのだから信じていいでしょう。
悪役も殺人も謎解きもありません。
しかも登場人物はほとんど2人だけ。
しかもそこにはきちんとした脚本が存在し
1分たりとも目が離せないのです。
プログラム代を足せば3,000円。うーん高い。
でも十分満足しています。
他人の感想など、まあどうでもいいけど、ケチをつけて「評論家」を気取っても仕方がありません。
僕は素直にIMAXで観ることをお勧めします。