「3Dでも観ようと予定していたのに、2Dでさえこれだけ酔ってめまいがしたので、断念・・・」ゼロ・グラビティ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
3Dでも観ようと予定していたのに、2Dでさえこれだけ酔ってめまいがしたので、断念・・・
ストーンは宇宙体験が初めてのクルーであり、自ら作った危機をハッブル宇宙望遠鏡に取り付ける作業をしていた。このハッブル、全世界に今まで見えなかった遠い星雲や銀河の綺麗な映像を送り続けている貴重な存在。BSプレミアムで放映されている「コズミック・フロント」でその圧倒的映像に驚かされ、ハッブルを直してくれと祈るばかり・・・最初から感情移入してしまいました。一方のコワルスキーは宇宙遊泳の記録更新!などと遊んでいるばかりだが、宇宙経験の長い彼の存在によってストーンも危機を乗り切ることができたのだ。
登場人物もたった二人だけの珍しい作品でもあるが、何と言ってもド迫力の無重力映像に酔ってしまいそうになる作品だ。気圧も音も無い空間。しかし、90分で地球を一周するという猛スピードの世界でもあるのだ。破片が飛んできて機体を大破。他のクルーもあっけなく死んでしまう(また、その映像もすごい)。
酸素もわずか、コワルスキーのジェット燃料もわずか。2人は一本のロープで結ばれていただけ。それでも一方的な連絡をヒューストンに取り続ける。やがて国際宇宙ステーションを見つけ、そこへ乗り込むことを決意した2人だったが、簡単にはいかない。かろうじてそのISSにしがみついたストーン。しかし、コワルスキーは飛ばされてしまい、自分がいたら彼女が船内に入ることすらできないと判断して、自らロープを切り離すのだった・・・
酸欠状態のままISSに乗り込んだまでは良かったが、火災が発生。ソユーズに乗り込み、中国の宇宙船へと移動して単独で地球帰還にチャレンジすることになる。ロシア語ならOKなのか、なんとか中国船に乗り込んだが、爆破破片が90分するとまた同じ軌道でぶつかってくるのだ。早く逃げなきゃ・・・と思いつつも中国語のマニュアル見てもさっぱりわからないストーン。ソユーズとほぼ同じだ!と当てずっぽうでスイッチを押しまくるのだ。
前半部分でかなり気持ち悪くなったが、最後にはホッとして気持ち悪かったことすら忘れ、清涼感に包まれる。どこの海に着陸したのだろう?カエルが泳いでいたのが印象的。もひとつ忘れてならないのが、中国船内部で卓球ラケットが宙を舞っていたのも印象的(笑)。
【2014年1月映画館2Dにて】