シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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影の消滅と26年の記憶。
イギリスの偉大なロックバンドLed Zeppelinの最後のALBUMは「Coda」。Codaは音楽で楽章終結部を意味する。ドラムのジョン・ボーナムが急逝したその年にバンドは解散したが、通算9枚目となるこのスタジオアルバムが発売されたのは2年後であった。
産みの苦しみよりも終わらせる苦しみを非常に強く感じさせる作品のひとつだ。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:|」を観てLed Zeppelinの「Coda」を思い出した。物事の終わりは必ずしも美しいものでは無い。物事の終わりは必ずしも酷いものでも無い。終結が美しいものではあっても酷いものであっても、そこに至るまでの世界には満身創痍の傷だらけの痛みがあちこちに散らばっている。良いも悪いも好きも嫌いも超えて、そこには終わらざるを得ない事実が存在する。フィクションであれノンフィクションであれ、始まったものには何かしらの決着をつけなければならない。さようならエヴァンゲリオン。ありがとうエヴァンゲリオン。26年に渡り影のように私に付き纏ってきたエヴァンゲリオンは、さっき姿を消した。
アニメっていいな
この映画に会えた、ありがとう
エヴァンゲリオンをきちんと見始めたのは映画が始まってからのことです。
新劇三部作を見て、ああ人間味あるアニメだなぁと、どこか感情移入してしまう部分に惹かれていきました。
そして何度も見返すうちに、終劇は映画館に行かなければならないと思うようになりました。
“ありがとう”
私はこの瞬間に立ち会えたお礼を伝えたいです。
まだエヴァンゲリオンの世界観を把握しきれていませんし、全作品を見たわけではありません。
ですが、この作品が言いたいことは分かる気がします。
いつのまにか忘れてた大切なことを思い出しました。
むしろ教えられたのかもしれません。
あなたのおかげで私はまた始まりを迎えられそうです。
ありがとう、エヴァンゲリオン
ありがとう、庵野さん
ありがとう、関係者のみなさま
あっという間の約2時間30分
私は、残念ながら、公開初日から見に行くことは出来ませんでしたが、すぐに見に行くことが出来ました。ちょうど、公開日が発表される日に私は、エヴァンゲリオン、ほんとに終るのかな、ということを友人と話していました。なんせ、エヴァンゲリオン新劇場版Qから、どうなるのかと考えても分からなかったからです。また、アニメ作品は、100分から120分の作品が多く、新劇場版シリーズは100分の作品が多かったので、100分でどう終わるのか、余計分かりませんでした。
いざ、劇場に行って見に行ってみると、ストーリーはとても、入りやすかったですが中盤に入っていくと、どうなるのか、どうなるのかと、ハラハラしながら見ていました。また、これまで見たアニメと違い、とても、色がきれいで見たことのないような、シーンがいろいろとあったので、手汗が出来るほど、作品に集中していました。
終わり方はあまりよく分からない終わり方だろうな、と思いましたが、ほんとうに終わったな~という印象でした。一回だけではあまり分からないシーンもいろいろとありましたが、そこは考察して、もう一回見たりしようと思いました。
最後に、エヴァンゲリオンは人間の生き方などを教えてくれるような作品だと私は思います。
庵野秀明監督に、本当に感謝です!
中身がない長い映画
我々の青春の点数
ついに…完結。
二十数年間、錯綜し混沌としてきたこの物語が遂に完結した。
こうして終わるのかぁと云う満足感や、あぁ良かったなぁと思える安堵感、そして「そんな事がしたくて、長々と回りくどく且つ自分勝手な事をしてきたの?!」と云うゲンドウへのツッコミ等々…w、最後の「終劇」の文字を観ながら、胸に迫る想いは複雑だった。
一言や二言程度では、何人もこの作品の感想を語り尽くせないだろう。それぐらいの重さ、と云うか物語の濃密さがこの映画には確実に有る。それは、「庵野秀明の完璧主義や細部への異常な拘り」と云う表層的な意味(嫌味)では無く、緻密に練り上げられた脚本や、芸術の域に近い描写に有る事だけは強調しておきたい。
そして、二十数年、ここまで私達を楽しませ(苛立たせw?)、振り回してくださった庵野監督と、私達以上に彼に振り回されたスタッフの皆さんに、心からの感謝を申し上げたい。
まだ御覧に成っていない方々には「とにかく劇場へ足を運んで、御自分の眼で確かめて頂きたい」とだけ、お伝えしておく。
バンザイ!としか言いようがない。以上。
いやーよく回収出来たなあ(^^;;
まあ当たり前と言えば当たり前の回収の仕方なんだけど
いろんな意味で皆んな大人になったなあという印象。
そしてテレビ放映版を見ていた人達が皆んな大人になっている事を考えると
まあ当然と言うかそうなるだろうなと言う感じ。
物語の最後と言うだけあって極力シンプルにタネ明かしもしているし
あーやっぱりそう言う事なんだと言う内容。
そして皆んな大人になると言う事は当然の帰結を迎える。
事実見ている観客も大人になったわけだから
ある意味とても沁みる内容で
今までアニメで泣いた事のない自分だけど
最後の最後で不覚にも涙が一筋流れてしまった。
シンジには最初のテレビ放映版からずっとイライラしっぱなしだったが
やっぱり当然の帰結を迎える。
やっとスッキリしたし最後はちょっと意外な展開を迎えるが
男女の交わりと言うのはやっぱり最高に美しいなあという印象を持つ。
ある意味これほど美しいエヴァの物語は無かったと思う。
庵野監督はおそらく七転八倒の苦しみだったと思うが
エヴァをこれで終わらすんだと言う意思の力を感じた。
歴史的傑作
鑑賞前日までの数日間で新劇場版3作の予習をして臨んでも若干難解ではあるものの、ある程度その後のセリフで説明してくれるし取り残されることはない。
とにかく映像だ!
手描き、CG、3DCGと、その複雑な組み合わせによる圧倒的映像で畳み掛けてくる!
そりゃ程よい難解さにもなるだろうし、それは観てる側にとっては心地良さにしかならない。
自分は決してアニメに詳しい訳ではないが「これがアニメ映画の最新型か!」と唸ってしまい、入場者特典が変わることも手伝って2日後に早速2回目を観に行った。
難解さは完全には解消出来なかったものの、しかし映像は相変わらず凄い!!
完全に理解したいので、あと2回位は新しい入場特典考えて下さい!😅
センス抜群!
明確な答え
所々、泣いた
堂々の終劇です。
長文です。
本当に綺麗に終わりました。
シリーズは全て追っているファンです。
TV版(≒旧劇場版)は終わりに向かって登場人物が壊れていって、「気持ち悪い」をはじめとしたいろいろな?があって鬱なまま終わりました。
それもよかったです。
ただ破で、綾波に「来い」と言ったシンジを見たとき、あぁちゃんとしたエンタメとしてのカッコいいシンジとちゃんと救われるレイアスカが見れるんだなと、鬱な雰囲気が好きとかぬかしてた自分が心躍ったのを覚えています。
ですがQで状況が変わりました。旧劇場版のちょっとあげてどん底まで落とされそのまま気持ち悪いで終了の投げっぱなしの感覚。Qはその絶望を再び感じました。
あぁまたエンタメではなく難解で一部の狂信的ファンがすごいすごい言う作品になるのかと思いました。繰り返しかと。
それからはもう完結しないんじゃあないかだとか、完結してもこんなはちゃめちゃで綺麗に締められるわけがない。だとか不安しかありませんでした。
しかし延期に延期を重ねてついに公開がされました。
めちゃめちゃのぐちゃぐちゃだったシンジはトウジ・ケンスケ・委員長・第三村の人々の登場で光がさして、仮称アヤナミとの交流で丁寧に立て直します。縁がシンジを導いていきます。
そしてきちんと自らケジメをつけるために父ゲンドウに会いに行くことを決めます。
投げっぱなしではなく、あげて落とした後に、きちんとまた立て直してくれました。そして成長しました。大人になってくれました。
繰り返しましたが、今度は前に進みました。
それがどれほど感動的だったでしょうか。
そしてクライマックスはこれからも続いていくであろうシンジの物語は現実と地続きになり、鑑賞している我々も素晴らしい未来の予感を感じるような、そんな最後でした。
予想は見事に裏切られました。
大正解の最後です。
堂々の完結です。
最高のハッピーエンドでした。
さらば、全てのエヴァンゲリオン。
本当に立ち会えて良かった。
これでエヴァの呪縛が解け大人になれます。
階段を駆け上がって、走り出せます。
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