シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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新しくも、最後のエヴァ
展開は、終始今までのエヴァンゲリオンのようでそうじゃない。
セリフや描写が、今までのエヴァンゲリオンを周到しつつも、決別して次々と新しいものに変わっていく感覚が伝わってくる。
ここまでエヴァンゲリオンを追いかけてきて、本当に良かったと思える作品であった。
また、庵野監督自身の新しいことを始めるための挑戦のような場面も垣間見えた。
最後が実写のようになっていたのはシンシリーズに繋がっていると言うメッセージなのだろうか、それとも神話のように、我々の生きる世界は彼らの物語の続きだということなのだろうか…?
【現代アート】考えずに感じる芸術
エヴァンゲリオンに落とし前を付けた!
※一応、微ネタバレ注意。
「さよなら、全てのエヴァンゲリオン。」
自分も解放されたかのように観た後は爽快な気持ちです。
2007年から続くヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの完結編にして、26年間続くエヴァンゲリオンシリーズの最後にあたる作品。
自分はエヴァ新劇場版を観た事が切っ掛けで深夜アニメを積極的に観るようになり、問題のエヴァQは内容が受け入れられず酷評しました。
もちろん庵野さんの心境を理解はしてますが、それでも心の奥底でQを作った彼を許す事が出来ませんでした。
ですが、今作を観たことによってようやく庵野秀明を許す事が出来た気がしてます。
非常にスッキリしています。
今作は何を言ってもネタバレとなってしまうので長文のレビューにせず詳しいことも語りません。
強いて言うなら、冒頭に書いた本作のキャッチコピーの通り、エヴァンゲリオンにさよならするための物語であると同時に、これまでの新劇場版の集大成です。
非常に乱暴で強引な言い方をさせていただくと、エヴァンゲリオン版アベンジャーズ/エンドゲーム。
そして、今までのエヴァンゲリオンに「落とし前」を付ける内容となっています。
コメント欄の方にネタバレを含めた詳しい内容を話しますが、難解な用語や複雑で壮大なエヴァンゲリオンの内容を纏めるにはやはりそう容易い事ではなく、155分という長尺でもだいぶ駆け足でまとめようとしていました。
なので物足りなかったりする部分も正直ありましたが、これだけ複雑なエヴァの内容を自分の満足する形で描ききれていたと思います。
ちなみに、自分が最も期待にしていた迫力ある映像は今作でも健在でした。
冒頭の戦闘シーンもそうですし、全体的にQと比べてもだいぶ観やすくなっていました。
あと、一言。
本作のあの結末で本当に良かったです。
もしも逆の結末であったら、今度こそ本当に自分は庵野さんを一生許せなくなっていたと思います。
監督の庵野秀明さん、本当にお疲れ様でした。
そして、エヴァご卒業おめでとうございます。
おめでとう👏
もちろん良かったが、旧劇場版も捨てがたい
エヴァンゲリヲンにみる思春期課題
エヴァンゲリヲンの考察で1番よく目にするのが人類補完計画に関する考察だ。しかし、この作品を考察するにあたって人類補完計画の内容に対する理解は必要ない。なぜならば、人類補完はシンジ(思春期の少年)に対する大人の理解できない事情の押し付けの具体例であり、作成陣も意図して説明していないからである。
この作品の理解にあたって最も重要なことは命題を理解することである。エヴァンゲリヲンの命題は子供たち(シンジ、レイ、アスカ)の思春期課題の描写だ。
シンジは3歳で母親を亡くし、同時に父親にも捨てられる。自尊感情が低く、他人と関わり傷つくことを恐れる。序では父親ゲンドウに愛情を求めるが拒否され、ゲンドウを恐れるようになる。破では同級生たち、親代わりのミサトとの交流で克服しかけたが、失敗(ニアサード)をする事で塞ぎ込んでしまう。Qのシンジは再び自分の殻に籠り、人と目線を合わせずに拒絶することによって自己防衛する。
しかし、シンエヴァンゲリヲンで再び同級生と交流することで立ち直ことでQでは気づかなかったミサトの優しさに気づく。
「何でそんなに優しいんだよ」
そして、恐怖の対象だったゲンドウと対話し、アニメ版、旧劇ではない新たなエヴァの無い世界(現実)を選んだ。
エヴァンゲリヲンの中でシンジは親に対し反抗する子供、レイは自己表現ができない子供、アスカは早く大人になろうとする子供として描写されている。同じように、大人たちもミサトはファザコン、ゲンドウには子供と向き合えなかった弱さなど、主要な登場人物には心理的課題がある。シンエヴァンゲリヲンは漫画から新劇に描いてきた登場人物たちの課題を解決するための映画だと感じた。
まとめるのが難しそうなのでここで終わりますが、追手門学院大学の新世紀エヴァンゲリオンにみる思春期課題と精神障害というレポートに詳しく書いてあったので興味がある方は是非一読。
https://www.otemon.ac.jp/var/rev0/0000/5482/center08_mizobe.pdf
エヴァファンのための完結作品
アニメ版・旧劇場版・新劇場版とエヴァンゲリオンを観てきた私にとってはとても面白い作品でした。
ただし、これまでのエヴァの背景を知らないと意味不明なので、1本の映画としては採点4点にしました。
「これまでのエヴァの背景を知らないと意味不明」と書きましたが、正確には背景を知っていると内容を理解できるわけでなく、「これまでエヴァを長く観てきていると意味不明なシーンに耐性がついている」と言った方が正しいかもしれません。
アニメ版からエヴァを観てきた人にとっては、”Q”からのミサトさんの見た目は違和感がありますが、本作品の終盤シーンで見慣れたミサトさんの髪型になりました。これはファンにとっては嬉しいシーンであったと思いますが、このように監督がファンサービスをするあたり、本当にエヴァンゲリオンが完結するんだなぁと感じました。
EVAよ、永遠に・・・
待ちに待ったシリーズ完結編。エヴァンゲリオンの世界観を存分に堪能しました。いざ終劇となると心寂しさで胸が一杯になりました。エヴァンゲリオンの最大の魅力はなんと言ってもキャラクターの描き方が素晴らしく突出していると感じます。
ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン。
2021-37
終劇:Ⅱ
まず第一印象は、綺麗に終わりましたね。
まだ整理しきれてないところもありますが、印象としては大団円。過去作からすると、作り手の物語を見る眼差しの優しいことが、なんといってもホッとさせられます。逆に見れば尖った所が少なくなったとも言えるので、少し複雑なところもあるのだけど、トータルとしては良かった。
映像は美麗で凄いだけでなく、作り手側の楽しんでる感が出てて、観ている側も楽しくなって来る。特にラストは、実写? どこまでアニメなのかよくわからない景色で、非常に印象的だった。
人類を巻き込んだ、はた迷惑なある家族の問題って要約すると身も蓋もないの。だけど、スターウォーズと同じ父親への葛藤がベースライン。息子が父を超えていくというのが王道だけど、本作はそれだけではなく、父親側の視点もあって、少し捻ったところが面白い。それにしても、シンジくんの急成長は、地味ながら過去からのモヤモヤを一気に吹き飛ばす破壊力があった。人類補完計画なんかの壮大な謎なんか、もうどうでもいいや、というくらいの爽快感。今までウジウジした彼をイライラしながら見てきたのは、このためだったのか!? (なんてね)
マニアでは無いので、過去作の伏線回収がどこまで出来ているのか定かではないが、兎にも角にも終劇に満足できた。また最初から観てみよう。
ワケわからなくていい
今一度、エヴァを描いてみよう
ということなら、
描きたい主題は何ら変わらないはずで、
どう描いたか、、、、、
長い年月、エヴァには振り回されてきましたが、
やはり着地点はそこですか、、、、
別にシンジがマリと駅から駆け出すのは
個人的には誰とでもよかったのでそうショッキングでもなく
黒波レイが諸々学習していったのにも関わらず
カヲル君バシャーッ!よろしく力尽きたのがビックリしましたね、、、
ケンスケとアスカが出来上がってるようには見えなかったなあ
アタシが鈍いんかな
アスカの中に使徒の要素があるのを知っているから
別に裸で過ごされても動じないように見えちゃったんだけど🤣
「Air / まごころを、君に」のようにまとまっていくのは想像していましたが、
だからこそ自分は
そうだよね、そうだよね、うん、いいよラストはマリでも
なぜマリかは何回も観て考えるよ
と着地したのでした
😌
土の匂い、というのが割とショックなポイントでした。
機械的なイメージが強そうなストーリーに、
これまたインパクトでかい、そこを大きく描きますか
というショック
ネブカドネザルの鍵の効用(?)がわかってスッキリ。
そうかあヒトを捨てられるのかあ〜
🤣
ヴィレにスタッフが沢山いるのはわかるけど、
ネルフにスタッフなんていなくないですか?
ゲンドウと冬月の2人だけでヴンダーの同型機なんて建造できないよなあ
🤣
まあ、楽しみました
😺
アレはどうなんだ、どうなったからどうなんだ
そんなの辻褄合わせるのが困難なのは
ずーっとエヴァを追いかけてきた皆さんお分かりではないですか
さらば、全てのエヴァンゲリオン
そこに立ち会えて良かったですよ
満点にしていないのは、
まだまだ考察の余地ありだから
🤣
終わり
まさかの大爆笑シーン有り。
シンジが、ヒロインを選ばなかった。又は諦めた、結果のED?
ヒロインは沢山いました。
ですが、綾波を始め、渚カヲルや、鈴原サクラ等の、新たに加わって来たキャラクターを含め、
パートナーとして選ばれる可能性のキャラクターが、いましたが、
あえて、誰も選ばなかったEDだったと、思っています。
そう考えると、エヴァの世界は、まだ、広がっていくかも知れません。
映画の、他の部分には、あえて触れません。
エヴァを見続けて、映画を見ようか、迷っている人は、観ておけばいいと思います。
映画の内容に、満足いかなくても、観ておけば、得られるものが有ると、思います。
これは淡々と肯定したレビュー
前作Qから8年。遂にエヴァンゲリオン新劇場版が完結する。
広げに広げた風呂敷をどう畳むのかといった点において、若干の不安を抱いていたが、それは杞憂であった。
そもそも、細かい設定やギミックなどある意味どうでもいいのである。
最初のエヴァンゲリオンから一貫して描いているのは人と人との関わり、繋がりなのだから。
中盤に至るまで陰々滅々としたシンジと、終盤のメタ的演出、剥き出しの絵コンテなどにどこかテレビ版の狂気をリフレインさせつつ、描かれているのは当時とは全く違うポジティブなものである。
25年も経てば観る側も作る側もそりゃあ変化する。成長もする。
本作はエンターテイメントとして観て手放しで面白い!という作品ではないが、明確なメッセージが込められた「映画」であり、25年の歳月を経て庵野監督が得た到達点である。
ありがとう、そしてさようならエヴァンゲリオン。
素直にそう思う。
庵野監督、キャスト、スタッフ皆さん
25年間お疲れ様でした!
とまず言いたい。
リアルタイムでTV版見ていたおじさんの自分にとっては納得が行く内容でした。
ただコアなファンな方々から見たら納得いかない部分もあるだろうなと思います。
そこはネタバレになるからふせときますが。
ただ一つだけ言えるのはシンジの心の成長が見れたのは嬉しかった。
庵野監督とその妻
最近見たものの意見
私は、エヴァの公開が決まってから(延期前)からエヴァを見ました。アニメでの伝説の最終回は知っていましたがロボット系の作品が苦手なので見ないできました。
しかし、今回ついに完結作品が出ると知り作品を全部見て足りない知識を動画などで補填しシンエヴァを見ました!個人的には、面白かったと感じました。まとめ方が特殊だと思いましたが、アニメの方の終わり方があったのである普通に受け入れられました。
個人的には子どもままで居るのではなく、一歩踏み出して大人になれよというメッセージにも思えました。エヴァっぽい終わり方だと思いました。サヨナラエヴァンゲリオン
終劇 |❙
ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの続編にして最終話だけど、なぜか今回はシン・エヴァンゲリオンの表記と相変わらず意味深な作品。
上映前、これまでのエヴァンゲリオンとして、序・破・Qのあらすじをダイジェストでみせてくれるけれど、当然の如く、これだけ観てもチンプンカンプンだし、忘れていた人がこれを観てもへのツッパリにもならないでしょうねw
そしてお馴染み、ざっぱ~んの映像を背景に、お馴染み誰かさんの懐メロ鼻歌が聞こえて来て始まっていく…今回はチータ+佐良直美ですかw
前作からの繋がりをしっかりと描きながら様々な人物が登場し、シンジ君達と絡んでいく様子から、今回で終わりだからねぇ…という思いになっていく前半。
まあ、殻に籠もるシンジ、苛立つアスカ、そして今回はすっとぼけ感増し増しで賑やかし要因かよっ!とツッコミと絵面に笑いどころ満載な初期ロットw
なんかほのぼのチンタラしている様にも感じたけれど、ここまでで既に結構時間が経過していてあっと言う間だったし、中には設定を匂わせる、えっまさか?なセリフもチラホラと。
いよいよ話が本格的に動き出して、お馴染みの説明ゼリフの嵐だったり、聞いたことの無いワードが飛び交い捲りだったり、設定や理屈はチンプンカンプンな部分もあるしで、かなり脳内補完が必要ではあるけれど、何がしたいのか、どうなって行くのかは理解出来る。
又、前作でガキんちょで諸悪の根源的扱いのシンジや、冷静に振り返ると14年間の空白があるのを知っていて何も説明しないWILLEが悪いんだろというモヤモヤや、その他登場人物の設定等々を補完してくれるという、珍しく優しい展開w
トレーラーでも流れている紫の二体のバトルの後、ほんの少しだけダレ気味だったものの、それ以外は終始賑やかし要因がいるしテンポも良いし、何より、ちゃんと終わってくれてとても良かった。
???が沢山あるのに、話がわかって、終わりを迎えるというだけで☆を+したくなるっていう甘い補正は止む無しでw
3つの「まさか」でしたが、大筋では大団円ですね。
なにせ20数年、追いかけてきたものの「終劇」で、まだ冷静に評価できないのが本音。3つの「まさか」に驚きましたが、大筋では大団円ですよね。
最初のまさかは「高畑勲」展開ですね。農業を通して「そっくりさん」が人間性を獲得していく。確かにエヴァというのは、加持さんのスイカ、ぐらいで一次産業があまり取り上げられていませんでしたね。庵野秀明は宮崎駿をナウシカで、高畑勲を火垂るの墓で経験して、ようやく最後の劇場で、エヴァの世界の日常を観れた気がします。
もう一つの「まさか」は、アスカ&相田のカップリング!これは、どんな同人誌でも無かったんじゃないですか?これは結局、シンエヴァでは「全てを救う」というコンセプトだから、残ったもの同士なのかな?ラスシーンでのレイ&カヲルのカットもそうかな〜。シンジ&マリは、きっとマリは母親代わりですよね。マリ(マリア)と母親のユイは同世代ですしね。
最後の「まさか」は、ラストが貞本版漫画と同じ構成とは、、、。ちょっと正確に覚えていないので、違っていたらゴメンなさい、ですが。貞本エヴァのラストでは「転生」しなかった登場人物(ユイ、カヲル、マリ)が、新劇場版では救われるという設定。しかし、貞本エヴァと同じラストをやってしまうとは、、、。
こういう「まさか」はありますが、大筋では最大公約数的な終わり方ですかね。途中で「第7シンジ」とあったように、大方の予想通り「パラレルワールド」設定でしたし、初号機のユイと13号機にゲンドウが乗って心中。初めから初号機にユイがいるって設定だったので、当たり前の結論ですよね。
ただ、それはそれで良かった気がします。アニメのなかで「さよなら、全てのエヴァンゲリオン」とあったように、我々も全てのエヴァ作品に「さよなら」を言えるような作品。庵野秀明にもエヴァに「さよなら」をして新たな作品に向かって欲しいです。
とは言え、もう数回は観て、噛み締めたいと思います。
エヴァ物語の終焉
思い返せば20余り年前に始めてアニメでエヴァと出会ってから20年。本日ようやくエヴァンゲリオンが幕を下ろした。大学生の若かった自分は親子関係や恋愛、友人関係をシンジたちに投影して夜を明かした。そして今社会人になり結婚し子供も授かり、大人になったシンジや当時解らなかったゲンドウの胸の内に共感を覚えることになるとはあの頃は思いもしなかった。
図らずもリリスに遭遇してしまいファーストインパクトを被災した全人類、その力を権力として取り込んでリリスによる人類支配を目論むネルフ、その中で最愛の妻を事故で失い喪失のなかで救済を求めるゲンドウ。ゲンドウの苗床はエヴァの力を起点としたリリスとリリンの消滅と存在の同質化。そのために仕組まれた人造人間アスカ、アヤナミ。何も知らず育ったシンジ。ユイの力が宿るエヴァ初号機によって救済されるゲンドウ。結果的に救われる世界。リリス消失をもって消え去るエヴァ。人間でありながら自らを犠牲にしたカジ夫妻。全てを乗り越えて成長したシンジ。新世紀のはじまり。
洪水のような思い出や伏線の数々があり、書ききれない。最後まで残った謎は、リリスの始祖やネルフの経典の発祥だがいつか回収されるときが来るのだろうか。
シンジの成長は清々しいものであったが、ナギサとの死別、レイとの死別、父親との死別を乗り越えて果たして彼はどのような成長を遂げてしまったのだろうか。人間の逞しさだけでは説明しきれない矛盾を孕んでいると感じた。歳を取らない彼らをトウジたちはどのような思いで見守っていたのか。
映像作品としても3Gやポリゴン、手書きやデジタル、実写など挑戦的な表現が多くて飽きることがなかった。ラストのラフスケッチの件はよくわからなかったが。
よくある親子の葛藤や幸せとは、といったテーマを超えたスペクタクル。
初日に観てよかった。
製作者の皆さまに感謝。
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