シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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CGが凄かった
ずっと楽しみにしていました。
初見で見た感想は、CGが凄くてみんなかっこいい!やはりエヴァの工場風景や送電線やら、退廃的な風景はとても素敵でした。
映像も音も素敵でした。
みんな割と生きてるじゃんと思いました。Qみたいに意味分からん気持ちで終わらなくて良かったです。ハッピーエンドでよかった。
殆ど伏線回収もされていた感じでした。マリのことはもっと知りたかったです。
神木隆之介が大人シンジやっていたのも、私は大人になったシンジを表現出来ていて悪くなかったと思います。
ミサトさん、シンジくんと目を合わせないように、加地さんのこともあって、目を背けたかったのかな、辛かったです。泣きました。艦長ミサトさんめちゃくちゃかっこよかった!
初日は、長年続きを心待ちにしていた方が多かったのか、拍手が沸き起こっていました。
話の流れは上手くできていると思いました。
やはり長すぎて、1回じゃ見逃していたこともあったので、2回以上見た方がいいと思いました。
2回見ましたが、また見に行きます。
また、いつか会いたいな
26年越しの完結
エヴァという体験をありがとう
当方、夕方のTV放送から見ていたリアルタイム世代です。こみあげる涙はそのままに観賞後は四半世紀に渡る強烈なエヴァ体験に、関係者やファンの方に感謝したい気持ちでいっぱいになりました。
エヴァというフィルターを通さなければ、物語は至極シンプルで、コミニティでの作法や、人間関係が拗れてしまってコミニティから逸脱してしまった者の復帰や関係修復のひとつの方法を特に前半〜中盤にかけて丁寧に描いているなと感じました。
後半は特に関係が拗れやすい親子間の和解の一例を描いたように受け取りました。和解までに至る道のりはめちゃくちゃですが、解決策はとてもシンプルで清々しさすら感じました。
エヴァという視点から見ればよくもまあこんなにも沢山のしこりを2時間半で鮮やかに回収かつスカッと終わらせたなと一種の爽快感を伴ってエンドロールを迎えられました。
そして涙の後に大爆笑と、過剰すぎるマニアックなサービスの連続に鑑賞中は庵野、やりやがった!の連続でした笑
四半世紀に渡るエヴァというコンテンツは一旦終わりを迎えますが、同時にエヴァという土壌であれば何をしても良いというアップデートを施したようにも感じられました。それは別監督でも実写でも良いし、最先端技術の投入、実験の場でも問題ない強度まで高められた気がします。
ただ、ひとつの映画としては後追いでは追いつけないような体験、場面も散見されるのでその点の評価がどうなるのか気になるところです。
実際、周りの古参は絶賛していますが、新劇場版からのファンはさっぱりと評価が分かれています。
ともあれ長きに渡ってエヴァという体験ができたことは個人的には大変貴重な経験であり、感謝を述べたいと思います。
エヴァ、今までありがとう!
キャッチコピーは本当だった。
小さい頃にエヴァシリーズをアニメで見てからコアとまではいきませんが細々と追っていた者です。
タイトル通り本当に"さらばすべてのエヴァンゲリオン"でした。
アニメ、漫画、旧劇と全て見ておいて良かったと思わせてくれるそんな今作。カヲル君の謎やQで散々謎を散らかしていった産物をほぼほぼ回収、良い形に纏め上げたのは本当に大したものです。これ以上何を望めばよいのでしょう。
正直なところ鑑賞前は本当に終わるのだろうか?キャッチコピーでハードル上げ過ぎでは?なんて思っていましたが真実といっていいとそう思いました。
今作鑑賞後は本当に多幸感でいっぱいでエヴァシリーズを追っていて、10年弱待っていて良かったと心の底から感謝感激です。
劇場では泣いたりしませんでしたが帰宅し思い返すと本当に終わったんだという思いから少し泣いてしまい、そのままエヴァシリーズを見返すところまで来ています。
長い年月待ちわびたものが終わってしまうのは悲しいものですね。
今作はエヴァは破までで良い派やアニメ旧劇で止まっている人にも是非新劇シリーズを通して是非見ていただきたい。
そして、まだエヴァシリーズ見たことないけど話題になってるから見たい!という方は是非、いや、個人的には必須なほどアニメ、旧劇、漫画を踏まえてから新劇場版シリーズを見ていただきたいです。
新劇場版のみでも恐らく十分楽しめる代物になっておりますが今作のキャッチコピーの通り"全て"のエヴァンゲリオンを楽しんでから見るとより一層二層etc思い出深い作品になります。
最後に一言。
今作の綾波最高。
心に残る映画
前回までのストーリーや設定をかなり忘れていたので所々理解出来ない箇所もあったが、丁寧かつ温かいタッチで物語が展開されており、満足した。終劇として終わり方が良く、作者なりの総括も視聴者の満足のいくものになりそうな気がした。そして、その感覚が作者と共有されていて温かい気持ちになれた。そのせいか、驚くような展開は少なかったが、皆が共有できるハッピーエンドにするというのがエヴァ史上最大の難問であり最も求めている事でもあった。これが達成されただけでも観た甲斐があった。
映画で特に印象に残ったのは碇ゲンドウというキャラクターの存在についてだ。彼を通じて完璧な存在は否定される。自らの弱みに向かい合わず、知恵や戦略によって弱さを克服しようとしても弱さは決して浄化されない。それどころか、自分の弱さを認められない弱さにより、完璧で永遠なる存在を渇望し始める。しかし、その願いも結局叶わない。不可能を可能にしようとする事は否定される。現実と同じだ。彼が自分の弱さを認めた瞬間、渇望は消えて、物語は逆転し始める。弱い事実はなくならないが、弱さを認め回避を止める事で、彼の精神を蝕むものはなくなり、弱さは浄化されるのだ。
彼の行動は精神医学的には神経症の表れだと思うが、現実世界を観ても、このような病(もはや病ではなく現代的気質と呼ぶに相応しい気がするが)に侵されている人は非常に多い。彼の気質には現代の精神的傾向が如実に反映されている。そして、彼のとった行動はまさに神経療法的側面からしてみても病を克服する上で正しいものだ。しかし、やはりこのような乗り越え方は感動を伴うものだと感じた。
主人公達が大人になったラストシーンも同じように乗り越えた結果なのだろう。素晴らしい表現シーンだ。
まずは、この映画が放つメッセージを大切にしていきたいと感じた。
衒学として考える考察。そして今の思いはお疲れ様でした。改めて今まで有難うございました。の気持ちです。
前作から早7年。まだかまだかと楽しみに思いながらも“この時が来なければ良いのになぁ…”と思っていた「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…どう解釈して良いのか?と上手く言葉に出来ない所が多数と言うのが正直な所ですが、一言で言うと「良かった。面白かった。今まで有難う。」と言う気持ちです♪
旧作から「リビルド」された新劇場版シリーズを含めた全てのエヴァンゲリオンの集大成で完結編。
前作の「Q」が?を幾つ付けたら良いのかと言うくらいに謎と言うか、置いてけぼり感があり過ぎてフラストレーションが溜まりまくりでしたが、今作でそのフラストレーションを払拭しながらも様々な伏線を回収出来たのか?と言うと、個人的には限りなく伏線は回収出来たのではないかなと言うのが感想。
また、今作の為にQを半ば捨て石の様にしたとするならば…庵野監督、恐ろしい子…w
面白いと面白くないで言えば、面白かったし、ベタ的な展開もかなりサービスされていて、集大成で締めに相応しい感じ。
長く観ていると、“こうであって欲しい”“こうでなければいけない”的な理想や願望、考察がそれぞれにあるんですが、それを上手くスカしたり、敢えて飛び込んだりとワクワクポイントが沢山w
セリフのチョイスが今回は色々と面白いんですよね。ニヤニヤしましたw
それでも話はかなり難しいので、過去作を知らない人には付いていけないのはいつもの通りですがw、何処か閉店赤字覚悟の出血大サービス的なのも入れつつ、媚びない姿勢は逆に嬉しかった♪
いろんな思いがあってもなんかスッと洗い流された感じでスッと納得出来た感じ。いろんな事があったけど終わったら激闘の末のノーサイドみたいと言うか。
まぁ振り返ればこの作品って始まりから終わりまで激闘の日々でしたねw
※ここからはネタバレ多数です。
今までの新劇場版を振り返るダイジェストから、2019年7月6日に公開された「0706作戦」と称されたイベントでの「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1 0706版」でスタート。
もう、これだけでテンション上がりまくりw
その後Qの続きとエヴァの世界観の外界的な日常を描かれていて、そこにシンジやアヤナミレイ、アスカが溶け込もうとする姿が微笑ましくもなんか嬉しかった。
中盤からはNERV=碇ゲンドウ、エヴァ第13号機と移行していくが、最終決戦なんて本筋としての王道な展開ながら超難解で観る側の斜め上どころの騒ぎではないぐらいのブッ飛んだ展開と構成はこうなんだろうなあと思いながらも、理解が難しい。
この辺りが「エヴァ」の所以たる所以。
キャラクターもまさかこうなるとはと思うのもあれば、結局この人は何だったの?どうだったの?と言うのもあります。
その辺りは全てを明瞭にしなくても良いし、それをどう解釈してどう理解するがかこの作品の面白い所と解釈。
何よりも圧倒的なスケール感と独創的な世界観に美術的なセンス。もはや宗教と言っても過言では無いぐらいの構築は映画館のスクリーンで観る為の作品かと思います。
話は説明するには難しいのでまさしく「百聞は一見に如かず」なので観てちょうだい!としか言えないし、要所要所での説明は出来ても「では完結編の説明を」と言われても上手く説明出来ない。
過去にブログで書いた引用ではありますが、2004年にNHKの「トップランナー」と言う番組に出演した庵野監督が「エヴァンゲリオンは哲学的と言われるが、実際はそうではなく「衒学的」(げんがくてき)である。衒学とは知識がある事を自慢する事であり、知ったかぶりという言葉が一番近い。エヴァの一見謎に満ちたストーリーも、何か裏がありそうな雰囲気を出すための演出であり、実際に裏は存在しない。」と言うコメントを発していますが、まさしくそうなんですよね。
ネットなんかでは“あそこのシーンはこうだった”“あれはこうだったから、こうなるんだ”とかいろんな議論が展開されているが、当の本人に“そんな裏は無い!”なんて言われたら、ミもフタもないけど、本人が言っているのならそうだろうw
でも、当人の庵野監督も多分自身の掌では収まりきれない程大きくなった作品の落とし所は「正直どうしたら良いのか解らない」と言う時期があったのではないかと思うんですよね。
以前、お仕事で一緒になったエヴァのTV版の演出を担当された方からも“もしかしたら、もうまとめられないかも知れないよ。それぐらい製作者の手を離れすぎてエヴァと言う作品は膨らみ過ぎている”と言う話を聞いたことがあります。
「哲学」ではなく「衒学」。
なんとなくその言葉を思い出し、この衒学と言う言葉がキーワードなのだと感じたりします。
TV版の放送からエヴァは、その難解な展開からか制作スケジュールが押していた事もあり、庵野監督も第拾八話・第拾九話の時点でスケジュールが“行き詰るのが目に見えていた”と語っている。また「あれ(このような物語の終わらせ方)が僕のサービスなんです」とも語っていた。
また2006年6月の雑誌インタビューで、最終2話について、大月俊倫プロデューサーは「エヴァが現在あるのは、あの衝撃的な展開によって皆さんに『なにか違う』『俺ならこうする』とそれぞれ”補完”してもらえたおかげ。僕らにとってあの結末は肩透かしでも消化不良でもなく、長い時間をかけて”永遠に終わらない最終話”になれた唯一無二のクライマックスだと考えています。これが僕たちからの回答ですね」と答えている。
だからこそ、それぞれの答えがあって、納得出来ない部分も多数あるとしても、それはそれで良し。
『:||』の部分は、リピート記号が正式表記でありますがそれですら衒学の遊びにも思えるんですよね。
伏線や余白を残す事で哲学的な要素も含んでいるが、実は衒学で有ったり無かったり…それでも自身のライフワーク的な作品でありながら、何処か他人の手に委ねたいぐらいのワガママに育った作品でそろそろ嫁に出したいのに誰ももらってくれる人がいないみたいなw
でも、立派に送り出せたのではないかなと思います。
ちょっと難点と言うか、気になった点はエンドロールに制作スタッフにガイナックスの文字が見当たらなかった事…(一応チェックしたけど確認出来なかった)
ここ数年のガイナックスの没落と安野監督との関係を知ると仕方無しではありますが、ちょっと気になりました。
これだけ長く付き合った作品になるとは思わなかったし、それでもいろんな思い出が有り過ぎて、それぞれのキャラクターには思い入れが沢山。
今までが不幸な結末が多いので出てくるキャラクターには“出来るだけ幸せな結末であって欲しいなぁ”と思うんですよね。
テレビシリーズから約四半世紀。旧劇場版から23年。
新劇場版の「序」から14年。
最初は住んでいた地域でテレビシリーズの放送がやってなくて、ビデオで後追いで追いかけて見てましたがそれでも解んない所が多数。
全てを理解も出来ないままに旧劇場版を鑑賞しても更にちんぷんかんぷん。正直一時期は嫌いな作品でしたw
その後パチンコでエヴァが出てくるとも思わなかったし、そのエヴァパチが大ヒットして、今も続くシリーズになると思わなかったw
そんなエヴァが再構成で新劇場版で上映させるのなんて青天の霹靂状態。でも正直嬉しかった。
自分の中で長い時間を掛けて咀嚼出来、その栄養素の有り難さが分かった時点でまたエヴァを咀嚼する。この工程がこの作品の意図でもあると解釈し、あえてその流れに乗っかる。それで良いのではないかなと思います。
ラストに近づくにつれ、物語のクライマックスの感動を噛み締めながら、この作品との長い長い付き合いが終わる事に万感の思いが込み上げてきて、涙が込み上げてきました。
今はこの作品をリアルタイムで観れたことが嬉しくて感謝。こんなに作品の余韻に浸れると思わなかったし、それが嬉しい。
また、新しいエヴァが生まれるかもしれないし、そうじゃないのかも知れない。
それならそれで良い。そうなったらそうなったで素直に受け入れようと思う。
そんな感じがするんですよね。
アニメーション映画作品に想いを寄せ過ぎる事は無いんですが、その思いに沿えた事も嬉しい。
今は登場した全てのキャラクターに、作品に関わった全ての人に「お疲れ様でした」「改めて今まで有難うございました」と言う思いで一杯です。
IMAXなんかで再度観てみたい気持ちもありますが、今はゆっくりと余韻に浸りたいと思います。
補足
3月22日の午後7時30分からNHK総合で放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル」を見ました。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の制作の舞台裏を4年間にわたって独占密着した内容で宮崎駿さんが仰られてた「庵野は血を流して映画を作る」の意味が十二分に理解でき、この番組を見て府に落ちたところが多数。
映画を観て理解がしずらかった点や難しかった点が補足や補填されたと言うかなり見応えのある番組でしたが、良く考えると監督の考えや人となりが取材番組で分かると言うのはよくありますが映画作品の理解の補足をされる取材番組ってかなり稀有ですよねw
でも、庵野監督のこの作品にかける執念の様な思いが少しでも知れた事で、やっぱりこの作品と同じ時を過ごせた事が改めて嬉しくなりました♪
追記!
1度の鑑賞で分からなかった部分もいろんな情報が入った上で2回目の鑑賞でなら理解出来る部分も増えるかな?と思い、IMAXでの再上映の情報を聞き、IMAXで再鑑賞しました。
前作では映像の情報を読み取る事にいっぱいいっぱいだったので、今回は割りと理解と把握を出来ました。
やっぱり2回観ないと分かんない事が沢山で、それ以上に再発見やうろ覚えだった事も再認識出来て満足♪
それでもマリの存在と立ち位置は現実とのリンクでの説明はついても、物語の中ではやっぱり説明が難しいw
でも、儀式の様に始まる前の緊張感と万感の想いがこみ上げる感動はやっぱり観て良かった!
でも、何度も観て、その感動を薄れさせたくないなぁ~と言う思いも改めて認識。
この思いだけでお腹一杯なので、当分は観たくないかとw
いろんな意味で「さよなら!そして有難う!!エヴァンゲリオン」な思いを堪能出来ました。
終劇
コレは25年に渡って描き続かれた、『愛』の物語だ。愛が命を育み、その命が愛を紡いでいく。14歳という一番多感な分岐点。エヴァに乗る事を決意した少年。残酷で理不尽な巨悪と陰謀に立ち向かい、未来のため愛を貫く。無論、私が勝手に解釈した事だ。当事者の彼らにはそんな気は毛頭無いのかもしれない。しかし、私はエヴァンゲリオンという作品で、そしてこの映画で、確かに愛を感じた。父の愛、母の愛、親友、仲間、シンジくん自身の愛を。心が溺れるほど涙した。贈りたい言葉は一つ。「おめでとう」。
……ってかマジでエモいから皆んなに観てほしい。アニメ、漫画、劇場版、全部が全部好きな終わり方だったけど、今回の終わり方が一番……お洒落?じゃない?ぶっちゃけまだイミフなとこあるし、シンジくんの選択が正解なのかなんて分からんけど、超好き。
演出、音楽、そして破れたプラグスーツのスケベさ、ぜーーーーーんぶ好きでした!
あれ?もしかして自分が・・・
熱くなってる!?
初めてのレビューです。
これまで感動大作、衝撃のラストと謳われた作品、いろいろ観てきましたが、
正直、がっかりさせられた作品もあり、
いつからか、その「がっかり」に備えて、
身構えながら映画を観てしまってます。
映画鑑賞中も、少しでも隙があれば冷静バイアスが働き、
作品に感情移入できないまま観終わることが多く、
なぜこんなにも素直に向き合えないのか、
自分自身に嫌気がさすこともあります。
そんなひねくれた僕なので、
「シン・エヴァンゲリオン」に対しても、
ガチガチに身構えたまま鑑賞しました。
異変があったのは、中盤当たりだったと思います。
なんか館内が暑い?・・・いや空調は効いてる。
あれ?もしかして自分が熱くなってる!?
なんだろう、この高揚感・・・
そして、その熱を帯びたままエンドロールを迎えることが出来ました。
なんとも言えぬ感情を吐き出したくなった。
これまでまったく興味のなかったレビューサイトに、
なぜか、今書き込んでます。
初めてのレビューです。
ありがとう。
とてもいい映画でした。
そうか、これを吐き出したかったんだな。
素直な気持ちって、なんだか嬉しい。
スッキリして終われました
思えばエヴァを初めて観たのは小6の夏休み再放送だったのを覚えています。田舎だったのでアニメが放送される事が少なく、思春期入口年代の男子には色々な意味で面白く、話題の中心でした。ちょうど旧劇場版も公開されていた時期だったので友達とドキドキしながら観に行った事を覚えています。しかし、観終わった時の混乱と虚無感といったらQなんて可愛いもんでしたよ…
当時はオタクの風当たりがキツく、学校で話題にして良いのは週刊漫画系アニメ作品だけでした。しかもネットも無かったので考察を共有化する場も無く自身で受け止める事しか出来ませんでした。だけどその体験のおかげでこの歳まで興味を持ち続けたんだと思います。
全体的な感想は他の方が書かれているので、自分が1番胸を打った所を書かせてもらうと、ゲンドウの葛藤シーンです。TV版・旧劇をリアルタイムで観ていた世代は確かに大人や他人への不満や怖さがあったと思いますが、その人達は月日が経ち、他人を完全に理解は出来ないけど、それなりの落とし所を見つけ、結婚をし、親となっている人がほとんどです。逆に今はゲンドウのように自分の子供が何を考えているか分からなくて悩んでいる人がほとんどでは無いでしょうか。だから、TV版・旧劇で多用されていたシンジの葛藤シーンは無く、逆にゲンドウ=視聴者として描かれ、完璧の象徴だったゲンドウが人間くさく現されています。結局は大人=完璧は幻想で死ぬまで葛藤の連続だということを自覚しろというメッセージだと思いました。
若者が望むキャッチーで衝撃的な展開はありませんが、観た人は必ず納得する事が出来る作品だと思います。
いやぁー。良かった。
38歳。テレビシリーズからのドンピシャエヴァ世代です。
正直、見る前は「結局最後はいつもの感じ・・・」的なスタンスで斜に構えていました。
エヴァはずっと「割と好きな作品」の一つでしたが、序破Qも気になりつつも映画館では見てなかったです。
「庵野監督は結局、最後が描ききれない監督なのかな」と心のどこかに少しだけ疑念を持ち続けていたのは嘘ではありません。
Qを見終わったあとも頭の中は「?」だらけでした。
シン・ゴジラも(石原さとみの英語がずっと気になってしまったのはさておき)途中まではそれなりに面白かったのですが、最後に関しては個人的には「もう少し」という感想でした。
でも本作を見終わってみると、そんな疑念を持っていた自分が恥ずかしくなるほどに、ストーリー・映像・音に圧倒され、期待を軽く飛び越えてきました。
序・破・Q・シンできちんと起承転結になっています。
恐らく自分の中でここまで印象に残る映像作品にはなかなか出会えないだろうと思います。
なにせ26年の歳月をかけて私の心の中に印象を刻みつけた作品ですから。
ここまで時間をかけた(かかった?)からこそ、視聴者自身の成長も作品の味の一部に加わっていると感じます。これはいわゆる「思い出補正」とはちょっと違っていて、視聴者自身の成長や視点の変化自体が本作品に取り込まれていると感じます。
その26年を真正面から受け止めて、さらに期待を越える本作品を生み出してくれた庵野監督及び制作陣に深く感謝したいと思える作品でした。
これまでにどこかで少しでもエヴァンゲリオンに触れたことのあるすべての方におすすめできます。
たった2000円と3時間です。映画館の大画面でぜひ。
エヴァという名の隙間が埋まって,ここから新しい人生が始まる.
とりあえず,一番感じたのは喪失感.
自身の中にあったエヴァという名の隙間が埋まってしまう喪失感
何を見せられているんだ?という感覚が終始つきまとう.
TV版のようなものを望んでいるわけでも,
旧劇のようなものを望んでいるわけでもないけど,
自分は何を望んでいるのかわからない.
今,見せられているものが,EVAなのか?自分が望んだものなのか?
終劇に向けて進んでいるのか?離れているのか?わからないまま進む.
そう来たか.とか思う気もしない中,20数年前の学生時代がフラッシュバックする.
もしも,学生時代のまま,孤独なオタクのまま,この日を迎えていたら,自分は立ち直れなかったかもしれない.
ゲンドウの独白など聞きたくもないし,それを温かく見守るシンジは全く理解できなかったと思う.そんなクソみたいな理由で世界を巻き込むなと…俺たちを巻き込むなと…
今,一人の父親として,愛する妻がいる夫として,自分が存在しているからこそ,今作ではゲンドウに最も思いを重ねてしまった.強く強くユイを求めるゲンドウが本心を独白することで,これまでやらかしたことが全てしっくりと納得出来てさえしまう.
これまででもゲンドウの行動原理は基本的には追うことができるが,そこから測り知るものと,独白による吐露とは次元が異なる.孤独なオタクが得た一筋の光を修復しようとするのは,あたりまえであり,それが世界の全てだと同じように思える.
昔は,うまく立ち回れない人間性をシンジに投影して,TV版でここにいてもいいんだと納得して,旧劇でそれでも他者との境界を望んで不器用なりに生きていくんだと思った.
シンエヴァの最後では,シンジ君は,すべてのキャラを達観して見送る位置に昇華している.ゲンドウやユイ,カオル君までも,全てを抱擁するまでに達してしまった.アルティメットまどかならぬアルティメットシンジだ.
あの時のように,そのままシンジが自分の投影ではないけれども,すべてを達観してみることができてエヴァの無い世界を再構築する様は,ある意味,成長した自分自身の目線なのかもしれない.
もう世界がどうとか,自分はどう生きるとかではない年頃になった今.エヴァの無い世界でこれから生きていくすべを考える必要がある.
そう考えると,これまでで一番オタクに厳しい終わり方のようにも感じる.
シンエヴァを見て,オタクの世界から振り落とされてしまいそうな感覚が芽生えるかもしれない.おそらく,そこにアイデンティティーを強く持っていると,拒否反応を起こす.オイオイ俺らが知ってる庵野じゃないぞと.小さくまとまってんじゃねーよと.俺たちのエヴァを取り上げないでくれと…
旧劇の時に,シンをやってればよかったのに…という感想もちらほらあるが,そうじゃない.
旧劇を見て,納得して前に進もうと思った心があって,そこから20年の見る側の成長があったからこそ,シンエヴァを受け取ることができたんだと思う.
正直,エヴァは子供に薦められない.ジェネレーションギャップがどうしても付きまとう.受け取り手の費やした人生の有無はとても重い.エンタメとして,一つのアニメとしては十分推薦に値するかもしれないが,自分とは受け取るものは全く異なると思う.
少なくとも,シンエヴァが用意されてしまった今からエヴァに触れる人間と,シンエヴァまでの時間を費やした人間とでは,同じエヴァの文脈を共有できないと思える.
旧劇で納得していた自分は,序を見ていなかったし,新劇場版を見るつもりはなかった.
破に坂本真綾がマリ役で出ることを知って,序を見直して,破を初日に見に行ってここに至る.
まさかマリが,最後まで関わる重要キャラとなるとは思ってもみなかったけど,坂本真綾がいなかったら,ここまでエヴァを追いかけることはなかったかもしれないし,自分の中に,エヴァという名の隙間が存在することを自覚することはなかったかもしれないので,ファンで良かった.
やっぱり坂本真綾は尊いと思える作品に,エヴァがなったことは素直に良かったと思う.
それでもやっぱり伊吹マヤが至高キャラと思えたのは,自分はまだまだ成長していない証なのかもしれない.
エヴァという名の隙間が埋まって,ここから新しい人生が始まる.
さらば、全てのエヴァンゲリオン。
ありがとう、さようなら
終劇...
ありがとう
思いがジンジン来ました。
理解して考察してってのがもう無粋なような気がして、小5の時にTVアニメのミサトさんのシーンに赤面してテレビ切った事や、まだアニメ=オタクだったので友達誘えなくて1人で見に行ってシンジ君のシーンでうぇってなったり途中でまさかの2部構成に気づいたりして
ヤマトの沖ミサ艦長もかっこよすぎて号泣
まさかのおチビさん!サービス良すぎです。
振り返らず、前へ進むために。
庵野監督以下、エヴァを生み出し、完結してくださった皆様、本当にありがとうございました!
ここに生きる彼ら、彼女らにも(TV版、旧劇場版、新劇場版含めてすべてのエヴァ)苦しくて、辛くて、どうにもできなくて足掻くしかなかったり、何もできなかったり、といった様々な「思い」がありました。
彼ら、彼女らは、彼ら、彼女らなりに精一杯そこで生きていたんです。愛着が生まれないわけがありません。
彼ら、彼女らとの別れは、正直、寂しくて切ない気持ちです。
「さよなら」は、すべてを受け入れて、次へと進む言葉だと、何かの歌に聞いたことがあります。
この世界は広くて面白いです。新しい出会いを求めて、ワクワクしながらあの二人のように飛び出して行こうと思います。失敗したり、辛いことや悲しいことがあるかもしれないけれど、甘んじてお受けするつもりで!笑
と、思いながら、正座をして、そっと心の中で言いました。「今までありがとうございました。さよなら」と。
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