「何度も考えてレビューを書き直している」シン・エヴァンゲリオン劇場版 映画はたまに見る程度さんの映画レビュー(感想・評価)
何度も考えてレビューを書き直している
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書いては消してのこの思考地獄にハマるのもエヴァ的ではある。
プロフェッショナル仕事の流儀見てしまったので。
60歳の庵野監督が妻のサポート得ながら作った作品。
最初からマリはモヨコだし、綾波は母性の象徴だった。
その上で、このDパートが「分かって貰えているつもりだったけど全然わかって貰えてなかった」という絶望の中で、それでも全部終わらせることにしたので全部説明したということですね。
細かいギミック的な裏設定自体は旧で完成していて、あとは監督がどう作るかだけの状況で、監督はそもそも各キャラの辻褄よりは構図がどれぐらい格好良くなるかの方が主要な懸案事項。
ぶっちゃけ脚本は軽く流して構図を突き詰めたい。その中でアレが出来たと思うと納得がいきます。
自分は裏設定みたいなものはあまり興味なし、各キャラの心理描写は興味ありというタイプでしたが、監督自身はその辺どちらも枝葉で映像の格好良さが全て、脚本や辻褄はそこに追いついていれば大丈夫といった感じで作品作ってたっぽい感じですね。
多分、ガンプラを作っていく過程で、これは原作の大体あのシーン、あのシーンならこういうダメージ処理が入るはず…の前者より後者が強く出ているような感じと思われます。
この映画の構造に得心がいってきました。多分ストーリーより見せ方に興味がある、根っからの絵描き気質で作られているということなんでしょうね。
映像のスペクタクル感はこだわっただけ非常に高いので、是非映画館で見て頂きたいと思います。
あと、宇多田で感動します。本当に曲がいい。思い出して泣いちゃいそうになります。
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