「鑑賞直後の走り書き」シン・エヴァンゲリオン劇場版 kikisavaさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞直後の走り書き
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・テレビ版では女の愚かさを強調されがちだったのがずっと気になっていたけれど、距離感をこころえたミサトさんリツコさん、アスカマリのバディ感とかよかった。ゆるやかかもしれないけど、やはりこの25年で社会の、そして安野モヨコさんに出会った庵野さんのジェンダー観にもそれなりの変化があったのだとおもう。おもいたい。
・アスカがケンケンのところへいくのはちょう納得。14年のあいだに、ケンケンがアスカのシェルターとなり、頭をなでてくれる存在になっていった余白をすごく感じさせるつくりだったし、シンジくんは多少成長してもたぶん頭をなでてくれる存在にはなれないだろうし、アスカもプライドとかいろんなものが邪魔して、シンジくんに頭をなでられる自分を好きになれないとおもう。
・カヲルくんが意外とBLらしいエンドをむかえていたのは、たぶんもう一部のある種のユーザーむけのサービスだったとおもいます。シンジくんをしあわせにしたかったとかいっちゃったよ。
・てゆうか死んだ恋人で子どもの父親の名前を、息子に名付けるってかなり正気の沙汰ではないとおもいます。ミサトさんはほんとうにはなから親になることを放棄しちゃったんだなあとおもった。まあ中途半端で身勝手な放置親にくるしめられるチルドレンをみてきたから、まるっきり期待をもたせないというのは英断といえば英断だったのかもしれないが。
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