「鑑賞に支障がない程度にネタバレ有り」シン・エヴァンゲリオン劇場版 おじさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞に支障がない程度にネタバレ有り
エンドロールが流れてきた時、自然と涙が零れ落ちた。
コレは何の涙?泣いてるのは私・・・
しかし感動という部類の涙ではなかった。
ああそうか!これは寂しいから泣いてるのだ。
リアルタイムで観て来て、ずっとエヴァの呪縛に憑りつかれた人だったので、
そう、もうエヴァが終わってしまった寂しさで泣いてるのだった。
それくらいもう綺麗さっぱりと「これで終わりですよ。」と言われてしまった。
正直、内容には言いた事が沢山あります。
上映最初に「これまでのエヴァンゲリオン」のダイジェストがあるが、
これを観ただけでは、初見の人には到底理解できる訳もなく、
単体の映画としては成立していない。良くも悪くも続編。
マリがいつものように昭和歌謡を唄っている違和感。
そして昭和歌謡をBGMとして使用している違和感。
またシンジがいじけてウジウジしている時間が長くてイライラ。
最早、綾波でもないレイ(なので愛着が湧かない)が、
感情を覚えていく過程描写の幼稚さ。ベタさ。気持ち悪さ。
作風を変えたのか?と、思った。
カップルになった組み合わせの不自然さ。なんで!?って感じ。
(何故惹かれ合ったのか描写がないから余計に)
ミサトさんの子供の存在意味。←全く物語に絡んでこない。
ミサトと加持が結ばれたという証でしかない。いなくてもよくない??
加持がほぼ出てこない。これなら台詞の中にだけ出てくれば用は足りる。
終盤の「さらば宇宙戦艦ヤマト」的な展開
(Qで戦艦が出てきた時点で、
「あ、この人、やっぱりヤマトがやりたかったんだな」と、思ってた。)
一番盛り上がるべきエヴァ同士の親子喧嘩が一番チャチ。
一番のハイライトが一番最初の戦いという・・・しかも此処だけ公開済みだし。
また精神世界の繰り返し。結局、最後は旧劇場版と言ってる事も同じ。
違うのは分かりやすく全てを言葉で説明し、ゲンドウはユイへの執着を語っただけ。
冬月先生に関しては全く旧劇場版と同じ末路。
等々・・・
観ていて引っかかっていたけど、観ていて単純に
エンターティーメントとして楽しめました。
エヴァにしては分かりやすい点が逆にエヴァらしくないけど(苦笑)
これ観て評価低い人って、ただ単純にファンと公言している
「なんちゃってファン」なんだと思います。
俺のように憑りつかれてまではいない(苦笑)
ここまではっきり「さよなら」と言いきられてしまうと
憑りつかれていた俺でも、エヴァの呪縛が解かれました。
ありがとう!すべてのエヴァンゲリオン!
さようなら!すべてのエヴァンゲリオン!