「スタッフ・キャストの皆さん、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。」シン・エヴァンゲリオン劇場版 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
スタッフ・キャストの皆さん、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。
今作を見る前に、『序』・『破』・『:Q』・『Air/まごころを君に』、を改めて映画館で鑑賞したうえで初日に4DXで観に行きました。最初観終わったとき、「庵野監督はやっぱりすごいなぁ。でもうーん、よくわからんかった。」という感じで、別の日にもう一回見に行きました。
二回目はIMAXで鑑賞しました。一連の流れはわかっていたので余裕をもって鑑賞しました。それでもよくわからなかった。そして14日に再びIMAXで鑑賞してきました。三回目はパンフレットを読んだうえで鑑賞しました。パンフに書いてあるところを注意して観てみるとアニメーションの迫力や声優さんの演技が一段と熱が伝わりました。
結論として、やっぱり庵野監督はすごい人だなぁと改めて実感できました。前半は日本の原風景中心で田植えや銭湯といった、第三村の生活環境が詳しく描かれており、今までのエヴァとは雰囲気がガラッと変化していました。農作業しているレイや成長したケンスケとほぼ全裸のアスカが同居していて、新鮮な気持ちで観ることができました。
個人的にお気に入りのシーンはシンジくんがルアーのリールを巻いているカットが好きです。ルアーのハンドルが回転している描写がものすごく滑らかに表現されています。必要のないカットだと思ったけど、総監督のこだわりが伝わってきました。
後半は庵野ワールド全開、といった感じではないでしょうか。戦艦同士の砲撃戦や特撮がふんだんに盛り込まれており、総監督の趣向がエヴァの世界観とうまく調和していました。個人的にはミサトさんの部屋でエヴァ同士の戦闘がかなりツボにはまりました。
この後に起こる最後のインパクトに私は最初ポカーンといった感じで呆然し、最後にはシンジくんが線画になったときは頭が混乱しました。三回目観たときはシンジ君はあの時、自分の存在が消えると分かったうえでの行動だったと考えました。
そして、最後にシンジ君は「他者を信じる」ことができ、成長した姿を見られてホッとしました。
正直エヴァを全く知らない人がこの作品をみてもよくわからないと思います。でも25年の歴史が詰まった映画なので、初見の人でも一度は見てほしい作品です。
つい最近Dolby Cinema版を観てきました。正直IMAXを超えています。線の一本一本が鮮明で色鮮やかなアニメーションでビックリしました。ケンスケのメガネが意外と分厚かったり、作中の文字がクッキリと見えて観やすい!!サウンドも申し分なし、シン・エヴァでDolby Cinemaのすごさがわかりました。ありがとう、エヴァンゲリオン!!