「そうきたか」シン・エヴァンゲリオン劇場版 楓さんの映画レビュー(感想・評価)
そうきたか
エヴァを理解するのはそもそも無理なことだと思っているので、分からない…という感想は割合。
レイに色々な感情を学ばせてから退場させたり、過去の名言、シーンを出すのが好きなんだなぁ…と見てて出た感想。
そもそも私はシンジくんに感情移入ができない。
作中前半もずーーーっとなよなよウジウジとしていて(言い方)アスカが激怒した時は「いやほんとそれな!?」となった。
でも後半では色々乗り越えて、初号機と13号機のようにゲンドウと対の存在になる。ここがなんとも強引だけどなんか良かった←
なんか、ゲンドウはユイの死を乗り越えられず世界を作りかえようとするけど、シンジくんはそれを乗り越えた上で世界を作りかえるんです。
だからラストはあえてミサトさんもアスカも出さなかったんだろうな…と思った。あれ、でもアスカは生きてるのか。
あと死んだキャラが出てくるので嬉しい反面、いやあえて出さないで欲しくもあったなと微妙な気持ちに。加地さん…いや、嬉しいけど……。
ミサトさんの死に方も(ミサトさんはなんとなく最初から死ぬとは思ってた)某宇宙のヤ〇トみたいで個人的に「ここもオマージュですか」となった。いやでもこの演出はしょうがないよな、うん。冬月が1番可哀想だった。
そもそも、ユイが死ななければこんな大事にはなってないかもしれないんだよな…と考えるとゲンドウの愛の重さって凄いんだなと思った。あと、みんな当たり前のように「これはまさに、〇〇インパクト(ちょっと忘れた←)なのね」と新しい言語を生み出すので(多分私の認知不足もある)ちょっとふふふっとなった。なんか面白かった。
人に勧めることが出来るかと聞かれたら多分おすすめはできないけれど、好きか嫌いかと問われたら好きと答えるようなそんな作品。
ラストは漫画版と同じような感じだったので、このレビューにあるように「そうきたか!」となった。成長してるけど、やはりどっちつかずな感じはシンジくんらしいな…(レイなのかアスカなのか)って感じで私は良かった。だってどっちも選べない。そしてそもそもこれはそういう系の話ではないと思ってる。