「I will (NOT) say goodbye」シン・エヴァンゲリオン劇場版 Nさんの映画レビュー(感想・評価)
I will (NOT) say goodbye
14でエヴァに出会い、旧劇で打ちのめされ
破で希望を見出し、28で完結を迎えることが
できたこと。監督と全てのスタッフに感謝。
心に残ったこと(個人的解釈)
神を殺す=人の世界に進む
槍がなければ実現できない神殺し
そして神が与えた感情(希望or絶望)で
進むのではなく、人間自身の意思で
神(守ってくれるもの)がない世界へ進む。
その決意は美しかった。
好きな人とずっといたい。その気持ちを
抱いた瞬間、黒波と綾波の魂は重なったのではなかろうか。
プラグスーツは白くなったし、魂に刻まれたツバメちゃんの
記憶も、エヴァの綾波に引き継がれていた。
イマジナリーではなく、リアリティで立ち直ったシンジくん
旧劇では他人と向き合うことを選んだ(自分を救った)けど
今回はすでに周りから救われていたから、
周りを救いたいという願いになったのだろうか。
まごころはシンジくんだけではなく
みんなにやっと届いた。大人になったね。
旧劇含め、ずっとユイに会うことが最終目的だったゲンドウ
今作ではユイの存在をシンジに見つけて終わりではなく
母親としてシンジを守りたいユイを見届けることを
補完の中心として望んだ。ユイに会って終わるではなく
シンジをユイと一緒に送り出した。
ゲンドウ、やっと親になれた。
母を持たないから、母の愛という呪縛が
なかったアスカ。旧作のオリジナルから
生まれた式波だから救われた。
シンジに裸を見られてもなんともなかったのに
砂浜で両思いと知った後は赤くなってるの
全てのアスカ派の希望だと思う。
ミサトさん。サービスはもう、ないんだね。
母親としてしてあげられるのはこれだけだった。
じゃあないよ。そのたった一つが
全ての子どもたちを救った。帽子ない方がきれいだよ。
シンジくんとも、健全な別れ方だったし
きっとカジとカヲルくんと農作業をやってるんじゃないかな。
カヲルくん。寂しがり屋で自分も幸せになろうと
してた。超然とした何かではなくて、しっかり心を
もった人間だと知れて、うれしかった。
トウジ、ケンスケ。生きててよかった。
きっと新世界とは別に、ニアサーの縁が繋いだ世界は残って
そこで素敵な家庭を築くはず。
彼らと全てのエヴァンゲリオンにさようならを告げ
僕らはシンジくんとマリさんと
汎用決戦兵器がない世界にやってきた。
エヴァがなくても、幸せになれる。
その掛け声が「行こう」だったのかなあ。
終劇という短すぎる時間じゃ
まとめられないけど、今感じたことは
今にしか書けないので残す。
ああ、終わってしまったんだな!(スッキリ)
さようならは、また会うためのおまじない。
だから、I will (NOT) say goodbye.