「うれしさとさびしさとありがとう」シン・エヴァンゲリオン劇場版 Axlさんの映画レビュー(感想・評価)
うれしさとさびしさとありがとう
当時、就活も終わってぼーっとTVを見ている時に、偶然観たTV版の第拾九話。
「使徒を・・・喰ってる」のヤツです。あの衝撃からドップリ四半世紀。
お陰様で50才も目前の昨日、これまた偶然有給を取っていたところに再延期された公開日がヒット。
朝イチの回を観に行ってきました。
(じゃないと、ネタバレ食らうの怖くてネット使えない)
私にとって、始まりと終わりが偶然によって結びつけられたエヴァですが、鑑賞直後の
率直な感想は「相変わらずよく分からないが、(個人的に)綺麗に終わってくれて嬉しいというか、安心したというか、コレで思い残す事無く往生出来る」でした。
ただ、観終わってから何だかモヤモヤしてました。
コレはいつもの「よく理解出来ない部分」が引っ掛かっているのもあるのでしょうが、何かそれ以外にも引っ掛かる。
で、一日経って、自覚しました。
エヴァロス!!
さすがに25年の付き合いともなると、今後新しいエヴァが観られないという現実が結構な喪失感となっているようです。
でも決して悲しい訳ではないんです。
凡そ半世紀生きてきても味わった事のない不思議な感じです。
私同様、長い付き合いの方も多いと思いますが、その点は覚悟して鑑賞ください。
さて、ネタバレ無しで内容に触れるのは難しいのですが、1つだけ。
過去にあったTV版、旧劇版、漫画版、そして今回の新劇版、それぞれの終わり方では今回が一番良かったと思います。
「良かった」なんて主観的な感想ですが、私の理解として エヴァのどのエンディングもメッセージはほぼ同じだと考えています。
「現実に向き合え、前に進め、気持ち一つで人生は思っているほど悪くない」と。
その同じメッセージの見せ方・伝え方として、今回の新劇はしっかりストーリーを絡めた上でその帰結に導いてくれているという意味で、今までのエンディングの中でBestだと思います。
もちろん他のエンディングが悪いわけでは無いのです。
「おめでとー!」とか「気持ち悪い」も今振り返れば味わいはあるのです。
ただ、今回の新劇が一番気持ち良いかなと。
いずれにしても、エヴァが好きなら是非その目で、耳で確かめて貰いたい。
その価値はある作品・エンディングだと思います。
あと、長年のファンの方の為に申し添えるなら
* 相変わらず訳分からん単語山盛り
* 相変わらず"ほのぼの"からの突き落としアリ
* 相変わらず?綾波(アヤナミ)はポカポカ
* 相変わらずアスカ吠えまくり - どぉぉぉりゃぁぁぁああ!!
* 相変わらずミサトさんカッコいい (涙)
ご安心ください。
さぁ、あと何回観ようか。おっさんになると2時間半は膀胱に厳しい。。。
追記:「さよなら、全てのエヴァンゲリオン」って、全てのエヴァ作品に掛かってるのかなと。