「全体に感動、小ネタで爆笑」シン・エヴァンゲリオン劇場版 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
全体に感動、小ネタで爆笑
スタッフの皆さま、お疲れ様でした。
やりたいこと全部入りで、感動のラスト。
しかし、緊張感が高まったところにところどころぶち込まれる小ネタで爆笑しました。
少年の日が帰ってこないように、綾波もアスカも帰ってこない。
人は言う。
エヴァは碇シンジの心の中を走った青春という名の列車だと。
今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。
今、万感の想いを込めて汽車がゆく。
さらば碇シンジ。
さらばすべてのエヴァンゲリオン。
そして少年は神話になる。
====【↑初日の感想(ネタバレ回避)/↓3度ほど観ての追加感想】=====
まずは、見事に完結していて嬉しかった。
テレビシリーズ、劇場版、新劇場版すべてのエヴァンゲリオンに対する誠実な回収を行っていました。
いかに面白く新しい表現に挑むか、普通じゃない既存の方法ではなく、これが今できる最高の表現なんだと挑んだ結果に見えてきました。
作画、演出、レイアウト、編集に至るまで、執念と苦悩と情熱によって作られたように感じました。
エヴァ風の難解な用語などは、ペダントリー(気どって学者ぶる知ったかぶり)による雰囲気作りにすぎず。
そんな飾りつけの部分を取っ払うと、物語…いや、登場人物のキャラそのものはわかりやすく普遍的な構造であるように作っていて。
変に、答え合わせ的なことはしなくていいんだと。
勝手なサブカル的解釈などは不要なんだと。
フィルムとして、観て面白いと感じるままに身を任せるのが正解に思えました。
監督、スタッフの皆様。
ありがとう。
おめでとう。
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