「もう息切れ?」パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
もう息切れ?
海の神ポセイドンと人間のハーフの子、パーシー・ジャクソンの活躍を描いた、ベストセラー児童書の映画化第2弾。
本作を見る前に、前作を予習しておいて良かった。ほとんど覚えていなかったので。
ギリシャ神話を題材にしているが、それはあくまで登場人物のキャラクター背景だけで、実質はティーン向けの冒険ファンタジーなのは前作と同じ。
仲間やアイテム、危機も展開もゲーム感覚。
ハリポタの影響も色濃い。男二人女一人のメイン3人はハリー&ロン&ハーマイオニーだし、予言に葛藤する主人公、イカれたタクシーは「アズカバンの囚人」のバス。
“魔の海”のサブタイトルで海洋アドベンチャー風のスケールアップを狙ったが、海が舞台なのは中盤だけ。
ピアース・ブロスナン、ショーン・ビーン、ユマ・サーマン、キャサリン・キーナーら前作の脇を固めた豪華キャストは今回不参加。
クロノスの登場は本作最大のハイライトだが、「タイタンの逆襲」と比べると圧倒的に迫力不足。おまけに呆気なくやられすぎ。
新キャラやユニークなクリーチャーの登場は楽しいが、さほどハラハラドキドキが盛り上がらないのは致命的。
予定調和の冒険譚という事で。
まだまだ続くような終わり方だけど、もう息切れ感は否めない…?
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としぱぱさんのコメント
2014年5月16日
近大さん、こんにちは。
遅ればせながらやっと見ました。
仰る通り、スケールダウン歪めませんね。
ボスキャラもしょぼいし、エピソードも
ありきたりで陳腐。
でもギリシャ神話が大好きな私としては
うまく脚本を見直して現代版の新しい
解釈で立て直して欲しい所です。
そういう意味で次回作は少しだけ
期待しています。