「そっち方面に行きましたか」パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海 シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)
そっち方面に行きましたか
監督が替わった影響なのでしょうか・・・。
予想以上に楽しめた前作と比較してしまえば、あまりワクワク感も感じれずで、ややトーンダウンした印象を受けました。
オリンポスの神々云々も、もうどうでも良くなってしまった感じでしたしね・・・。
それと、より子供向けアトラクションムービー色が濃くなってしまった印象も受けましたね。
まあデミゴッド達の青春映画としてならまずまず楽しめた部分もありましたが、根本的に期待していた部分ではもう一歩だったかなと。
逆に言えば、子供と楽しむファミリー向けとしてなら文句無しに楽しめる映画だったと言えるでしょう。
仲間との友情を育みながらモンスターを倒しつつ、アイテムを探す。
子供の頃から慣れ親しんだ、まさにファンタジーゲームの世界でしたもんね。
ただ、今回のクリーチャー映像、これはいくらなんでもちょっと個人的には無いなぁ・・・(苦笑)
まあ前作で愛着が湧いたパーシーや各キャラクター達の活躍ぶりには、何だかんだで楽しませてもらったのは間違いないところなのですが、もう少し作品にデミゴッド物らしい何かプラスアルファが欲しかったなと言うのが正直なところでしょうかね。
ローガン・ラーマン(パーシー)・・・一歩引いた性格は相変わらず。
だからこそ最後は爽快となる訳ですが、ちょっと地味過ぎじゃないですか?
でも、心優しい部分は女性受けしそうですね。
アレクサンドラ・ダダリオ(アナベス)・・・前作同様ダダリオな名前ほどのインパクトは無かったですが、ちょっと綺麗になっていたのは嬉しい限りです。
今回は、より「ハリポタ」のハーマイオニー的な存在になった感。
ブランドン・T・ジャクソン(グローバー)・・・前作より出番減少、キャラも前作と比べてブレがあったような・・・。
ただ、唯一の見せ場?だったあのシーンは爆笑でした!
ダグラス・スミス(タイソン)・・・今回初登場のちょっとおっちょこちょいなパーシー弟。
ウザキャラかと思いきや、意外にも・・・しかも彼の想いには予想外に感動しました。
惜しいのは、仮の姿が思いのほかインパクト薄だったことでしょうか。
レベン・ランビン(クラリサ)・・・やたら強気で嫌な奴、でも美しい!
アナベスよりもこっちの方がキャラが立っていて、印象には残りましたね。
どこかで見たことがあるような気もする女優さんなのですが、どこで見たのか思い出せない・・・。
ジェイク・アベル(ルーク)・・・まさかの再登板、でも今回も・・・。
ケビン・ベーコン的な顔立ちで、悪役としての雰囲気は充分ありそうに感じるのですが、いかんせん演出が中途半端過ぎたような。
アンソニー・ヘッド(ケイロン)・・・前作で演じたピアース・ブロスナンに比べてしまえば、完全に役不足の印象。
まあ前作のブロスナンも、さほど印象には残っていないのですが・・・。
スタンリー・トゥッチ(ミスター・D)・・・ちょっと滑り気味のお茶目キャラでしたが、今回唯一のビッグネームと言うこともあってか、この顔を見たら妙に落ち着いたと言うかホッとしちゃいました。
一応続編を匂わすような、と言うか続編ありきなラストでしたが、あまりヒットもしていないようですし、世間の評価も微妙なようなので、三作目は余程な事がなければ作られないでしょうね(もう作られてる?)
クリス・コロンバスが監督として再登板するか、よほどの大物監督でも起用されれば話は別だと思いますが・・・。