ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のレビュー・感想・評価
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期待していたほどじゃ無かった。 もっと虎と種族を超えた友情が芽生え...
期待していたほどじゃ無かった。 もっと虎と種族を超えた友情が芽生えるのかと思ったら、そんな事なくて純粋に遭難サバイバルだった。
2022年 寅年に…
Disney+にて字幕版初鑑賞 2022年1月1日。寅年の1本目はやっぱり『トラ映画』でしょう…と言うことで、前から観たかったこの作品にしました。 期待以上にとっても面白かったです。 とにかく映像が綺麗で、冒頭の動物たちから夜の海&空や謎の島まで惹き付けられっぱなしでした。 そして、なんといってもトラのリチャード・パーカーが可愛い♪♪ 寅年にぴったりの超オススメ作品です!
解釈に一言あり
ファンタジーのような、冒険活劇のような、哲学的のような不思議な映画ですか、先ずは映像の美しさを堪能する作品でしょう。 ①の話が信用してもらえないので②の話をしたんだろうと単純に思ってたら、➁が真実でそこがドンデン返しという見方が多いようですが賛同しかねます。 ②を真実とするにはもっと伏線張らないと話が唐突すぎて、まるで驚きませんでした。。それは、一番大切なスリラーがまるで感じられないからです。 所詮ファンタジーなんだから①で十分です。
マジックレアリスム
現実と非現実は表裏一体であることが最後に明かされる。まさに現実の中の神秘、神秘の中の現実の構造が見て取れる。このような「宗教的世界」か「科学的世界」のどちらを信じるべきかという問が本作品にもパイの根底にも存在する。この「世界への問」としてパイの葛藤・悩みが冒頭の食事シーンで描写されている。実際、彼は複数の宗教を信じているし、名前は神秘的な数である。 227日間の漂流体験を通して彼は上述の問に対して「どちらも信じる」、「宗教と科学は魔術的に組み合わされている」という境地に至ったのだろう。 保険調査員がパイの物語を受け入れることができなかったのは現実的な側面からしか見ていないからだろう。
CGとしか思えないところが・・・
カナダ人の作家(レイフ・スポール)のパイ・パテルへのインタビューという形で映画は作られている。パイの生い立ちもかなり面白いとは感じたが、ちょっと退屈になってくる・・・ ようやく船に乗り込んだパテル一家と動物たち。船のコックがジェラール・ドパルデューであることにびっくり!ほんのチョイ役なのが面白いくらい。 ストーリーはサバイバルファンタジーとして単純ではあるが、トラと仲良くなるものだと思っていたら、最後まで獰猛な動物だったことに新鮮さを覚える。奇妙な信頼関係は育まれるものの常に一定の距離を置いているのだ。メキシコに漂着したときにはパイもリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラもげっそり痩せ衰えていて、トラはそのまま森の中へ静かに消えてしまうところがいい。 結局は本当の話だったのか?という疑問も残るが、もう一つの話ではシマウマ、ハイエナ、オランウータンとトラがそれぞれ擬人化されたものと思わせるのも面白い・・・しかし、どうでもいいのだが(笑)。とにかく見るべきところは圧倒的なCGの美しさなんでしょうね。
映画は全集中で見ないとね
そこそこ評判いいらしい、そんな程度の予備知識で初鑑賞。 なるほど映像がとびきり美しい。海上で海抜ゼロメートルで過ごすとこんな体験できるのかと目から鱗なイベントも楽しい。そして動物たちとの奇天烈な共同生活。持ち前の頭の良さでなんとか窮地をしのぐ主人公に安堵し大団円、と思いきや。 実のところ、ラストで主人公から語られる話に戸惑いつつ、漂流疲れ(?)のためか集中力がすでに落ちており、いまさら何を言いだしてくれてるんだこの主人公は!という趣きで鑑賞終了。 なんともすっきりしない異色の終わりかたに促され映画コムのレビューを見てみる。 今では主人公がラストに語ったほうが真実なのだろうと思っている。 理由は二つ。 フィクションのご都合主義ということでスルーしていたが、やはり不自然なことが多く起きているからだ。そう言えば救命ボートにうまい具合に〇〇ばかりが集まるところからして違和感はあった。 考えてみればできすぎだ。 もう一つは、むごい話ではあるのだがそう考えたほうがおもしろいと思うから。 少なくともそう考えることで、次回は初見とは違った楽しみかたで鑑賞できることだろう。
繋がらない伏線とストーリー
※原作小説は未読です あだ名の由来 いじめられる幼少時代 円周率を暗記している天才設定 青年時代の恋愛 いきなり雷雨に興奮する主人公 どれもが何も伏線にもなっておらず、いきなり語られては消えていくストーリーの繋がらなさに気持ち悪さまで覚える始末 仕上げは邦題の「227日」 これも特にストーリーに絡まず、訳者にも見放されたか それ必要?という内容が本編にもタイトルにも溢れ、原作小説の話の点を散りばめただけであろうことは容易に想像できる。 開始20分ほどで駄作の匂いがしたが、最後まで見終わって改めて駄作と呼ばせていただきたい。
景色の美しさが見事
太平洋ひとりぼっち、いや虎さんと二人ぼっちの状態で、 果てしなく大きな大きな海原でイカダに寝そべり限りなく静かに瞬く星空。 そこに ざっぱああーんと シロナガス鯨が 屹立するが如くに顔を出す。 この映像だけでもう 十分だった。 家族経営の動物園が立ち行かなくなって 売られる動物たちの檻と一緒に船に乗り 遭難。 この話のポイントは どんなに可愛がろうとも猛獣は、腹をすかせれば 食える物は食うのだ。 という事。 情愛を伝えようと思うのは人間の側の思い込みであるという事。 その開き直った考え方に賛同した。 ロマンなど皆無であっても、説得力のあるものだと思った。
映像のインパクト
基本的にはファンタジーです。 冒頭出てくるパイの叔父さんのコミカルさ、 少年時代のパイの逸話の数々。 歴史的背景はあるとはいえ、 船に動物乗せていくとか、ノアの箱舟か、 と思ったら、途中で箱舟の台詞もあるし。 登場する動物は虎以外にもたくさんいて、 それらのリアルさはかなりキテル。 ただ弱肉強食の残酷描写とかも、 出来るだけ見せないように撮っているし、 魚さばくのも見せないから、 なんか全体的に、お子様向けか?とも。 虎も、何かを襲うのは迫力あるが、 それ以外のシーンは猫科の徹底さ。 若干かわいい。 だからファンタジーと映像美、 これが楽しめればこの映画はありでしょう。 登場動物全て美しい。海も空も太陽も星も美しい。 遭難とか嵐のシーンは、 どーやって撮ったのか不思議だし迫力満点。
芸術性が高く、押し付けがましくない悟りの映画
パイの物語という小説を元にしていて、漂流している最中に人生について、哲学・悟りの側面に触れる作品。 前情報なしでたまたま鑑賞し、ストーリー・オリジナリティ・CGと美しい映像が揃っていてすごく良かった映画。あとで知りましたが、アカデミー賞で11部門ノミネート、監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞の最多4部門を受賞している作品でした。 なんとなく人生について考えているタイミングで観ると良いかもしれないです。重すぎず複雑すぎずで、さらっと観れるのもまた良い点です。
何かの哲学を語りたくてしょうがなくて失敗してる映画。映像きれいだけ...
何かの哲学を語りたくてしょうがなくて失敗してる映画。映像きれいだけどだから「それで?」って感じ。どんなにリアルであってもやっぱりどうせCGでしょ?という先入観が邪魔するし。映画的な物語の面白さは無い。主演のインド系の少年はもの凄く熱演してるんだけど。
【”パイ”という風変わりな名前の男が語る青年時代の227日に及ぶ太平洋漂流生活(ベンガルドラ付き!)の面白さに魅入られた作品。】
ー 物語の見せ方が上手い。ー ・いきなり漂流の状況から入るのではなく、今やインドを代表するイルファン・カーンが成人になったパイ・パテルとして登場し、気乗りしない感じで、カナダ人ライターに若き日の漂流物語を語り始めるところから、物語は始まる。 ◆ここからが圧巻。 ・数々の試練(乗っていた貨物船が沈没した後、パイとともに救命ボートに避難したシマウマ、ハイエナ、オランウータンが相次いで命を落とす中、ベンガルドラとパイが何とか生き残る・・)を潜り抜けて、一人の少年とトラの長い長い太平洋横断漂流が始まる。 ・サバイバル・アドベンチャーの大作。 <漂流途中にパイが遭遇する、幻想的な美しい海洋神秘シーンも忘れ難い作品である。> <2013年1月26日 劇場にて鑑賞>
Ang Lee
脚本と監督の表現したいことが100%マッチした極上の作品。 リリースされた時期となんか有名すぎて見る機会を失った映画作品で、1本や2本ありませんか?私に取ってはこの作品がそうでした。当時は最先端のVFXを使った美しい映像ということで、ニュースで大きく取り上げられていたことを覚えています。でもなぜか観るのが後回し後回しになって、あんまり、絶賛の声も聞かなかったので、今の今まで観ていませんでした。しかし、蓋を開けてみる、めちゃくちゃ良質で大好きな作品でした。 まず、一番最初に話したいのは、VFX。この当時は、Avatarなどが公開された時期でもあり、空前のVFXブームでした。(今もそのブームはどこが残っていますが。)この作品の8割を占める戦場でのシーンは、ほとんどのVFXショット、トラなんかも全てVFX.ここで話したいのは、そのVFXの質が高いということはもちろん、数段レベルの上がっている現在2019年に観たとしても、その違和感を感じないVFXの使い方。一言に言ってしまえば、パイの夢の中のような話なのですが、その話は後にしておいて、その夢の中のようなファンタジー世界という一枚の壁を取り払い、現実と夢の世界が区別できなくなるような世界を作り上げた上で、VFXでさらにその幅を増幅させている。まるで、美術館に行ったような感覚。我々なんかでは、到底理解できないような芸術の歴史は置いといて、世界の芸術作品に囲まれている空間というのが、自分がとても小さく感じるぐらい、広い広い世界がその作品にはあって、その奥行きさえも感じてしまう。大きくいえば宇宙を感じる時間。それをこの映画では感じることができました。 その夢の中という話ですが、主人公のパイはインドで3つの宗教を信仰しながら、円周率πの桁を無数に覚えるという変わり者。宗教と科学。これが1つのテーマ。昔から大きな対立を生んできた両極とも言える分野。そしてもう1つのテーマが大人と子供。その中でも子供の好奇心、可能性、未来を中心に描いています。パイは好奇心から、3つの宗教を信仰しながら、聖水を飲む禁忌を犯してしまう。いじめられながらも円周率をめちゃくちゃ覚えて学校のスターに。まさにテーマにぴったりのキャラクター。そのパイが漂流して、トラのリチャードパーカーと船上で生きのびるストーリーなのですが、その世界はまさにファンタジー。とても美しい空や海。波と共に訪れる多くの生き物たち。流れ着いた島での木々やミーアキャットの大群。どれも現実とは信じがたいものばかり。最後に救助された時に日本人ジャーナリストは彼のストーリーなんてまったく信じない。ぁれらがも止めているのは、読者が信じられる真実っぽいこと。しかし、子供というのは実際に現実とは信じがたい経験をしています。初めてのことは常に冒険で、毎日が自分が主人公の物語の1ページなんです。それが好奇心を触発し、夢を作り、芸術の礎を築き、成長していきます。その無限大の可能性を秘めた時期の唯一無二の感覚が、VFXを使って太平洋の上のポツンと浮かぶ一隻の船の上で描かれます。 その美しい光景には理由なんて必要ない。感じたことが正解なんだから。映画を観ているときもまったく同じ感覚。視界を埋め尽くす超現実的な映像と、耳に届く音を吸収し感じるだけで十分。その考えるスペースを自分の世界との架け橋として使い、超現実と現実とを溶け込ませる時間。この時間が映画体験。1800円の価値以上のものがあるところです。そして最後にトラのリチャードパーカーがとった行動はとても悲しい。いつかは好奇心よりも社会性、人間性が勝ってしまうときがくるのだと。 完璧。アンリー最高。
アン・リー監督の美的映像感覚のすばらしさに驚きの息を飲む。 児童文...
アン・リー監督の美的映像感覚のすばらしさに驚きの息を飲む。 児童文学として評価したいすぐれた作品。 一線を超えられない猛獣との漂流を通して人生の過酷さを表現している。
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