劇場公開日 2013年1月25日

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「疑問を投げかけるような作品」ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5疑問を投げかけるような作品

2024年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

映像、BGMがすばらしい。
パイが小説家相手に語るシーンから始まり、回想シーンのあと、再び語るシーンで終わる。
全体に仕掛けがある。
深く考察して楽しむこともできるし、考察しなくても楽しめる。

「おしっこ」というニックネームが氣に入らず、「パイ」と全員に呼ばせるエピソードから察するに、パイは名前にこだわる。
名前と言えば、トラの名前の由来。
“のどが渇く”は英語で“サースティ”。
リチャード・パーカーという人物は、『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』(1838年刊行 原作:エドガー・アラン・ポー 自称実話をもとにした長編小説)に被害者として登場する。
刊行の約50年後に小説の内容を再現したかのようなことがあり、被害者の名前が同じリチャード・パーカーだった。
エドガー・アラン・ポーが50年後の実話をもとにしたとしたら、タイムパラドックスだ。

パイの父親は、数ある宗教をどれも選ばなかった。
独自で創った決まりを家族に守らせていた。
父親の教えを守る家族は、小さな宗教みたいなものかもしれない。
肉を食べない決まりをおそらくパイは守れなかった。

父親の言うことが正しかったと彼が言っている。
数ある宗教の物語のどれも、信じられないようなファンタジー要素があり、それでも人は信じたいものを信じる。
選ばないという選択もある。
彼が最終的に選んだのは、父親のように独自に宗教を創ることだったのかもしれない。

ラスト、パイが小説家相手にどちらが好きか聞いた。
人の氣持ちをコントロールする話術や情熱もある。
人は好きなほうを選択する。あるいはどれも選ばずに自分で創り上げる。

今作で氣になる場面は、島が人で出来ている描写だ。
世界中に巨人もしくは巨大な動物の形をした島がある。
歴史は本当だろうか。
宗教は本当だろうか。
人類は本当のことをどれほど知っているのだろうか...

Don-chan
ゆ~きちさんのコメント
2024年4月15日

自宅であの星空を再現できるなんて羨ましいです。細かい内容は忘れちゃったので、機会があったらまた観たいです。

ゆ~きち
LaLaさんのコメント
2024年4月15日

Don-chan(Daisuke.Y)さん
返信コメントを
ありがとうございました(^^)/
コールドプレイのファンなので
嬉しかったです☆彡
(Paradise /コールドプレイ)(≧▽≦)
それでは~☆彡

LaLa
LaLaさんのコメント
2024年4月14日

Don-chan(Daisuke.Y)さん
おはようございます。
共感をくださり
ありがとうございました。

この作品、実写化されるんて思っていなかったので
驚いたものでした。
コールド・プレイの音楽もステキですよね。

島が人の形・・
ミーアキャットがいる
ビジョンで登場する浮島
いろいろ考えさせられる作品で
解釈の仕方も 様々に・・・

最初、監督は
シャマラン監督でしたが
別の作品を選んだ為
アン・リー監督に決まったそうですね。

LaLa
ゆ~きちさんのコメント
2024年4月14日

共感ありがとうございました。実話とは信じがたい、神秘的な作品でした。

ゆ~きち