画皮 あやかしの恋のレビュー・感想・評価
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妖魔が恋に落ちる瞬間
千年の修行を積んだ妖魔をその美貌と温かな行為で、虜にした王将軍。魔性の男を久しぶりに見た気がする。レッドクリフでは、おでぶちゃんなどと、明るいお茶目キャラだった目の大きい女優さんが、揺れる心と眼差しの憂いに満ちた美女を演じきっていて、妖魔の妖艶さと好勝負を繰り広げていた。叶わなかったけれど、愛されていた妖魔。次の千年での成就を願いたい。互いに想い合う登場人物の気持ちを静かにではあるけれど、見事に表してくれた脚本が素晴らしいと思い、パンフレットを買ったら台本はなかったとのこと…色々すごいよ香港映画。メインキャストの4人が同い年というのも珍しいと思った。皇なつきさんがコメントを寄せていて、同感!と思えることが多々ありました
三位一体、面の皮。
中国に古くから伝わる怪異譚を基にした作品だそうだ。
そういえば前宣伝をまったく観なかった。
ずいぶん前から劇場にチラシだけは置いてあったけど、
あーこれホラーだな…とまず観る気にならなかったのだ。
2008年って、けっこう前の作品なんだなぁ。
どうして今頃?と思ったけど、あ!ドニー・イェン人気?
ひょっとして…^^;でも今作での彼はどちらかというと脇役。
主人公はチェン・クンの方なんだろうけど、しかしこれは
どう観てもジョウ・シュンとヴィッキー・チャオがメインだ。
あれ?ジョウってこの子、どこかで観たことあると思ったら
「小さな中国のお針子」でチェンとも共演してる!?へぇ~。
え、「北京の自転車」にも出てたの?←思い出せない…^^;
あら…なんかけっこう懐かしいメンバーだったんですねぇ。
ホラーとアクションとラブロマンスが三位一体という感じの
ドラマなんだけど、ま~^^;歯切れの悪い描き方といいますか、
躍動感が感じられない。ドニーがどんなに動いてみてもねぇ。
女優二人の魅力は申し分ないので(あ、スン・リーさんゴメン)
妖気漂う不気味な色気と貞淑な妻の色気、では観応えがある。
物語の方はこれといって変わったことは起こらないので、
いつ小唯(ジョウ)の正体がバラされるのかと気を揉んでたら、
なんと自分から白状してしまった^^;
いや~まぁ、、この辺りは妖魔と妻がひとりの男を巡って、
不気味に静かにバトルする展開なので、べつに人間同士でも
(魔法はムリでも)どちらがより相手の心に副えるかなんだろう
と思った。じゃあ初めからこの二人のバトルだけでいいのに^^;
ドニーも、もう一人のトカゲ?男(妖魔)も、何だかやってる
ことにムダが多いのよねぇ^^;アクションもそれはそれで悪くは
ないんだけど、ゴチャゴチャしていて観辛い。このトカゲ男が
出てくると、一気に現代に引き戻された感の風貌しちゃってるし。
テーマがキッチリ絞られておらず、あっちへゴチャゴチャ、
こっちへゴチャゴチャと混ざるので、観ていて飽きてきちゃう。
何を考えたのか(誰かのファン?)お母さんが小さい子供を連れて
鑑賞している人がいたんだけど、確実に子供が飽きてたもんねぇ。
アクション一辺倒!!ってワケでもなかったしね。
自ら犠牲になろうとした奥さんの佩蓉(ヴィッキー)はどう見ても
まだ元彼?ドニーに未練たらたらの目をしていて(互いにだけど)
ああいう逢瀬(じゃないけど^^;)を見せられたら、旦那も辛いよね。
まぁ自分も妖魔に惹かれてんだから(毎晩夢見てるし)仕方ないか。
とりあえず丸く収まるラストまで、けっこう長いこと間違いなし。
(いや~私もよく面の皮が厚いと言われます。え?人間ですが^^;)
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