「空に落ちて行くという感覚」サカサマのパテマ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
空に落ちて行くという感覚
「地面じゃなく空へ落ちて行く」というワンアイデアの突き詰め方がとてもいいですね。
ファンタジー心をくすぐられるというか、SF世界に新機軸がまた一つ増えたなと感心しました。
でも巧く考えたよなあ。
だって在りそうで無かったでしょ?在ったのかもしれないですけど、ここまであからさまな舞台装置で使ったことはなかったというか。
このアイデアを突き詰めてとことん捻ってるなあ、と。
キャラクターやら近未来社会なんかの、ストーリーを転がす上での諸設定は後からどうとでもなると思うんですけども、この「空に落ちる」「サカサマ」という大前提がないと話にならない訳ですよ。
サカサマあればこその物語というか。
サカサマと物語を見事に融合させてツイストさせて上に落ちたり下へ飛んだり視覚効果にしてもストーリー運びにしても、もう全部楽しませてもらいました。
で、ちょいと思ったんですけど、これを実写でもまた観てみたいなー、なんて。
ま、アニメだから良かったのかもしれないですけどね。
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