「99分でしっかりまとめながらも、考察のしがいがある作品」サカサマのパテマ sukacinemaさんの映画レビュー(感想・評価)
99分でしっかりまとめながらも、考察のしがいがある作品
重力が逆(サカサマ)の少女が”地底から降ってくる”。
いわゆるボーイ・ミーツ・ガールものです。
ヒロインのパテマがとにかくかわいい!
ただ本作はそれだけに終わらず、”サカサマ”という世界観設定をとても上手に使っています。
サカサマの技術で滅びた世界、地の底の冒険、空の上の冒険…。
あと地面があることのありがたさね。
地面がないことの恐ろしさが嫌という程伝わりました。
視聴中、手のひらに汗かきまくり…。
本当に見せ方が上手い。
途中、世界観設定の大きさに対して99分という短い時間でまとめきれるのか…?と不安になりましたが、それは杞憂に終わりました。物語は綺麗に完結しています。
ただし、残った謎は多数あり。
以下、気になったこと。※ややネタバレあり
・それぞれの世界の成り立ちは?管理者はいるのか?
・パテマたち第2世代以降もサカサマの影響下にあるのはなぜか?ひいてはサカサマの技術とは結局どういうものなのか?
・主人公の父親がサカサマの技術をサクッと再現してたけど、もしかして人類史に残る天才なのでは…?
etc…
設定資料集が出ているみたいですね。
絶版だけど…。
電子書籍で出してくれないかなぁ。
押さえるべきところは作品中で押さえ、見終わったあとも考察のしがいのある素晴らしい作品でした。
イブの時間が好きな人は是非こちらも。
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