カミハテ商店のレビュー・感想・評価
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生と死との狭間
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人生に疲れ、最後の場所として皆が訪れる上終(カミハテ)駅。そこで女店主の千代は、何の変哲もないコッペパンを焼き牛乳を売っていました。カミハテ商店でパンを買い最後の食事を取った人達は、帰りのバスに乗る事も無く、断崖の上に靴を残すだけ。店主は、もう履かれる事の無い靴を、そっと断崖から持ち帰って来るのでした。
映画では、多くの会話はありません。しかし、人と人との繋がりには、言葉以上に大事なものがあるようです。
一つのコッペパンや、一本の牛乳。置き去りにされた靴。
どうでもいい様な日常の繋がりが、本当は大切な繋がりになっているようです。
一度止めてしまったパン作りを、千代は又再開します。でも、もうただ見送る事だけでは無く、人と人との繋がりを探して行くのでしょう。
地味なストーリーと穏やかなセリフです。盛り上がりには少し欠けますが、生と死との狭間で言葉以上に繋がっている、人と人との関係性を考えさせられる映画となりました。
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