「「恋の幻想」にとらわれた懲りない大人たち」恋のロンドン狂騒曲 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「恋の幻想」にとらわれた懲りない大人たち
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映画「恋のロンドン狂騒曲」(ウッディ・アレン監督)から。
作品を思い出すには、冒頭に綴られた、
「シェイクスピア曰く『人生は単なる空騒ぎ、意味など何一つない』」を
気になる一言にしようと考えたが、「薬より、幻想が効く場合もあるわ」や
「今は、ヨタ話が聞ける精神状態じゃない」
「僕らは助け合ってきたろ?」「そうかしら」
「人生は一度じゃないの、この世はナゾに満ちているのよ」
「この『無意味な空騒ぎ』の本は、そろそろページを閉じよう」
「人は思い悩むものだ。人生の不安と苦痛に『いかに対処すべきか』と」など、
短いなりに、ウッディ・アレン監督らしい皮肉が込められたフレーズが
私のメモ帳に書き込まれた。
いつものように、鑑賞後に見た予告編に、総まとめのフレーズを見つけた。
「『恋の幻想』にとらわれた懲りない大人たち」
そう、一言で言えば「懲りない大人たち」が主役のドタバタ劇、
もっとやることがあるでしょ?と言いたくなるほど、呆れるが、
本人たちは真剣そのもの、だから「狂騒曲」なのだろう。
逆に「人生に意味などないから、楽しく空騒ぎしよう」という、
監督らしいメッセージかもしれない。
原題「You Will Meet a Tall Dark Stranger」を翻訳(直訳)したら
「あなたは、背が高い暗い知らない人に会います」と表示された。(笑)
ますますわからなくなってきた、人生ってものに。
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