おおかみこどもの雨と雪のレビュー・感想・評価
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序盤は胸糞悪いと思った・・・
序盤
人間兼オオカミに恋におちて、子供つくって・・・って時点で、「オイ何で将来絶対困ることが分かってるのにオオカミ子供なんて作るんだよ意味わかんねぇ・・・」ってムカムカしました。正直避妊しろや、なんなんこの成り行き勝負な女と男。むかつくわぁ・・・しかも2人も作りやがってって思いました。(こんな感情移入してるの私だけなのかもしれないけどモヤモヤしてここに吐き出してます。笑)
愛しい人の子供が欲しいって気持ちはまぁわかる。でもレベルが違うだろ・・・人としてもオオカミとしても最初から普通に生きることのできないような、人生のどこかでどちらかの人生を選ばなければならず、何かを隠しながら生きるor誰かを悲しませる、というジャッジをくだすことになる・・・。あぁもうこの時点で胸糞悪い。悲しいというよりも・・・でした。
でもこれは作り話。この物語を通じて、マイノリティの人間へのマジョリティ側からの冷たい視線で悲しくなったり、逆に人間って暖かいなぁ~(菅原文太さんいいなぁ~)なんて思ったりして気持ちが揺さぶられたのなら、映画としては成功?なのかな。
最後は2人の子供は別々の道を歩むわけで、
オオカミになった方とは永遠の別れなわけで、
そこで切なくなるわけで。
総じていうと、切ない映画でした。誰もどうにもできない、どんな道を選んでも皆幸せになればいいな。と締めくくります。あーすっきりした。笑
おおかみor人間
おおかみおとこと電波女
感動の「代償」に納得ができない
当時劇場で観ました。
観終わったときの印象としては決して「悪くは無かった」のですが、
何か釈然としない・・・。
なぜかというと、本作がもたらす「感動」には、細田監督の「仕掛けた(仕向けた)工作」が多すぎるからです。
この作品を「成立させるため」に、細田監督が「作り上げた要素」、「蓋をした要素」というものがあります。
所詮は「作り話」なのですから当然なのですが、細かいところに現実味が感じられないために、一見リアルに描かれた描写すら、精巧に作られた偽りの世界に思えてしまうのです。
たとえば、主人公の前に現れる「彼」ことオオカミ人間。
彼の「本名」は劇中では最後までわかりません。
細田監督は「観る人が自分の大切な人の名前を当てはめてくれれば」と言っているそうですが、それは「言い逃れ」です。
細田監督にも彼の本名が「分からなかった」のです。
そもそも彼の設定を「まじめに考えていない」から、本名はおろか、生い立ちについても曖昧で、「彼が生き続けている」と、主人公が「苦労をしない」から、細田監督は彼を殺してしまうのです。
監督にしてみれば、主人公が彼の子供さえ作ってくれれば、「おおかみこどもの雨と雪」の物語は作れるわけですから、それ以上の彼に関するディティールには「興味が無い」のです。
だから、「用済み」の彼は殺されるのです。
おかげで主人公は「どうやって狼人間を育てればよいのか」が分からず、悪戦苦闘をします。
でも、主人公に「悪戦苦闘をさせた」のは、他でもなく「細田守監督」です。
夫を亡くした主人公たちが田舎に逃げなければいけなくなったのも、彼女に様々な「刺客」を送り込んできた「細田監督」のせいです。
主人公の物語が成立する環境を「監督が整えている」わけですから、主人公があのような生活をするようになることは「必然」なのです。
「これが物語か?」とさえ思ってしまいます。
本作で感動した人はたくさん居ると思いますが、その感動を作るために「監督のしたこと」が、僕には納得できませんし、許せません。
シンプルなとっかかりを作ろうとしてますが…
後半の姉弟それぞれの物語は深いですが、前半がサクサクと展開しすぎてて…。
好きになった人は実は狼で、子ども産まれたあとに死ぬってところまでが最低限の内容で終わらせてた印象があります。
「ときかけ」「サマーウォーズ」のようなちょっと特殊な状況を小出しに見せていく楽しませ方を、細田監督はこの作品からしなくなったような…。
大勢の客を獲得するための術かもしれませんが、だんだん味が消えて行ってる気が。
母親の姿
母は強し
公開前に期待しまくりで事前に小説を読んだこともある。しかし序盤の彼が亡くなってしまう描写にヘコみ、田舎に移ったあとの話が農業農業してて、途中で観るのも読むのも諦めてた今作品笑。
時かけとサマーウォーズのあとだから非常に期待はしていたものの、レンタル開始してからもなかなか観ようとしなかった今作品をバケモノと一緒に上映してくれた早稲田松竹に感謝笑。
花と彼が出会い、雪と雨が成長するまでを綴った約13年間の物語。
とにかく花がたくましい母親ってすごいなあと思う。韮崎のおじちゃんを始めとする周囲の支えも温かい。
彼を失ってからの生活にはいたたまれないとこも多々あるが、決してくじけずに雪と雨を育てる彼女の姿は結構クル。
雪と雨の成長過程もすごく細やか。雪の心情変化の表現もうまく、おおかみから人間へ成長していく過程も上手に描かれていた。
雨の変化は抽象的かもしれないが、おおかみとして生きるか、人間として生きるかを2人の対比で描いていて、綺麗にまとまっていた。
個人的には雪が小学生にして大人っぽい美少女すぎて、草平が羨ましいし、草平がいい奴過ぎてそっちの意味でも羨ましい笑。最後の教室で雪からの告白を受けたときのちょっと上から目線の表情は千秋?ってなった。
雨は結構スッパリと母に別れを告げた感はあったけど、最後の花の「しっかり生きて!」が良すぎて。。。
たまには帰ってお母さん喜ばせるおおかみになってください泣。。
おすすめは緊迫感のあるシーン
一番の見所は、絵の綺麗さであろう。特に自然の作画には力が入っていたと思う。出だしに一輪の花が現れた瞬間から、作画の綺麗さに心を奪われた。
一方で、緊迫感のあるシーンもおすすめである。ストーリーの方は、意外性や独創性はあまりないため、前2作のようなものを期待していると、物足りなくなるだろう。しかし、兄弟の価値観が対立し衝突するシーンと、母が子を必死に探しに行くシーンは緊迫感があり、目が離せなくなる。
ただ、子の成長において、物的環境や社会関係の影響は大きい。こうした特殊な家庭にとっては、一般的な家庭とは必要な環境が異なるはずである。本当に田舎の環境に、こうした特殊な家庭にとって必要な環境が整っていたのかどうか。特に、上記のシーンの後は、その点について母の葛藤があったのだと思う。そのあたりの描写も欲しかった。
母は偉大
泣けた
母
狼と人間間に生まれた「おおかみおとこ」と恋に落ちて結婚した花。
子供が二人産まれ、「雨」と「雪」と名付けて慎ましやかに暮らしていたが、ある日おおかみおとこが事故で死んでしまう。
シングルマザーになってしまった花は、おおかみとしてのアイデンティティを完全には隠しきれない二人の子供たちと都会で暮らしていくことに息苦しさを感じ、人里離れた田舎の街に引っ越すことにする。
大自然の中で、他の人間たちとも触れ合いながら、自分は狼なのか人間なのか自問し、大人になっていく雨と雪。
二人を見守る花も母として成長していく。
これはすごいいい話だった!
やっぱ花に一番感情移入して観た。
100%自分が守ってあげなければならない存在だった我が子が成長して、少しずつ手を離していかなければいけない。
そうじゃないよ、と思うときも、自分の意見を押し付けるんじゃなくて、本人の意思を尊重しなければいけないこともある。
一方で「絶対にダメ」って言う必要がある場合もある。
母親だって人間だもんなぁ〜
間違うことだってあるし、完璧じゃない。
なんか子供相手だと自分の間違いとかダメなところとか弱さとかそういうものを認めたくないような強がった気持ちになっちゃうこともあるけど、100%正しくなくて、ダメなところもあってそれでいいんだよなぁ〜と改めて思った。
花みたいに子供たちといい距離を保てる母親になりたいなぁ〜
難しい。
ハーフの子も過酷なのかな
設定的にありえないと思ってそんなに乗り気でなかったのに、泣いて映画館から出てきました。私自身が姉弟の兄弟構成なので、感情移入して共感でき、雪の我慢にもたくさん気付きながら見ました。
ハーフの子がよく、アイデンティティがどこにも見つからないと言うけれど、こんな感じなのかな?2つの文化や価値観を受け継ぐと、雪が獣臭を隠しながら人間として過ごすように、自分がどちらでどうやって馴染めば良いのか、どちらの国籍を取って属すのか、とても悩むのだろうと思いました。雨はニホンオオカミの血を、人間が半分入っている身で守り山を治める覚悟をしました。それも相当大変そうです。
母親は父親なしで必死にワケありな子供達2人が将来を決断できるまで育て上げ、当初否定的だった村人が驚くほどの根性。ただ、もう少し父親が子供の頃の成長過程など、聞いてよく考えてから子供を産んで欲しかったなと思いましたが、愛の力があったからこそ2人産め、2人いたからそれぞれの血を繋げる存在ができて、結果オーライです。
タイトルなし(ネタバレ)
前作とは違う「家族」のかたちや絆
見事に表現できていると思います
ただ、ハナと旦那のあのシーンは獣になる必要あったのか?というのが引っかかる部分ではあります。
しかし、そこを含めて良い作品です。
タイトルなし(ネタバレ)
子どものときの雨と雪がかわいい!
きっとこの映画のテーマは、家族愛とかよりも自立とか自由とかだと思うけど、片親の子育てとか、普通と違うということに対する世間の冷たさや差別とか、潜在的に訴えているものもあるのかなぁと思った。
もっと大人になって子育てとかも経験してからまた観たら、もっといろいろなことに気付けたり、感想も違ってくるんだろうなと思った。今はまだ感動とか共感ができなくて、今の自分にはあまり響かなかった。
単純に物語が面白くない
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