「アイデンティティ 自己とは」おおかみこどもの雨と雪 だいこんさんの映画レビュー(感想・評価)
アイデンティティ 自己とは
とても、メッセージ性、社会の問題について描いている映画だと感じた。
現代の社会に存在する、グローバル化や多様性からくる、人間性の多様化によって生まれる人種間の問題や自己のアイデンティティの表現、そしてそれを囲む周囲の人間間にあるコミュニケーションの取り方や関わる人の意思決定の難しさなどが、おおかみこどもである雨と雪、その母を通じて表現されている。
おおかみとして成長していく雨と、人間で
ありたい雪には互いに悩みがあり、もしかしたら、ハーフの人や人との違い、コンプレックスなどを持っている人などは似た悩みなどを持ち合わせているのではないか、また、おおかみでいたい雨は自分の意思決定で周りが悲しみそうでも、それを貫き通したいという思いが強いのも確かで、それを否定してはいけないことは母も頭では分かっているが、どこか無意識に引きとめようと、自分の願いを押し付けてしまおうとしている…
人との関わり方に正解などないことは事実で、人の考え方や思いは多様で他者のことを完全に理解することは難しい。後悔がある日もあれば、幸せになる日もある。相手を傷つけてしまうこともあれば、幸せにする日もあるだろう。大事なのは理解してあげようとすることかな。
自分の立場に置き換えても、この映画を通して私は何があっても笑顔をつくって乗り切ろうと考えた。切り替えようと。
それが、どんな結果、影響を与えても笑っていれば幸せになれる気がするからだ!!
そして、自分が、大切にしなきゃいけないことは必ず優先したい。常に人のためにを考えていたいと思えた作品である。
コメントする