「肝っ玉母ちゃんの子育て奮闘記」おおかみこどもの雨と雪 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
肝っ玉母ちゃんの子育て奮闘記
んー賛否分かれそうだなー、と観賞中なんとなしに思いながら観てました。
大雑把な説明をすれば『おおかみこどもの兄弟を産み、一人で育てると決意した花ちゃんの子育て奮闘記』とでも言えば分かり易いでしょうか。
まぁーこの花ちゃんがですね、兎に角!性格が菩薩様なんですな。
心が透き通るほどに無垢で純真で優しくてひたすら健気。
狼に変身しちゃう子供2人を、彼女なりに愛情たっぷり育て上げる姿を我々は追ってく訳なんですけど、ここまで底なしの優しさと前向きさをストレートにぶつけられると、少しこっちへの当て付けっぽくも感じてしまってw
母と子というか、人に対しての献身さをここまでちゃんとお前ら持ち合わせているのか?みたいなw
世界中探してもまずそんな慈愛に満ちた女性いないよね?ていう(全く存在しないとは言いませんよ?)。おまけに可愛いし。
ジャンルとしても逞しく大らかな女性像を描きたかったってのは分かるんだけど、少し美化され過ぎやしませんか?という。
多分ですけども、この花ちゃんの性格って観客の好き嫌いが大きく分かれるんじゃないかなー、とも思ってですね。
これも賛否両論の要因になり得るなー、と。
あと、唐突にダイナミックなスピード展開を途中で挟んできたり、大いなる壮大な情景描写を見せてきたり、それがちょいとテーマとかけ離れた演出だったりするんで、少し散漫というかチグハグというか、そこも評価分かれるかなー、と。
いや、ただですね。今挙げた部分が決してダメって訳でもなくて。それを額面通り素直に受け止めれれば決して悪い作品でもないと思ってて。
自然描写がリアルで繊細で瑞々しいし、流麗に流れるアニメーションをそのまま感受すれば、それは素敵な寓話、ファンタジーである訳ですから。絶対楽しめるハズ。
アナタはどう思われましたか?
余談ですが・・・この花のキャラのイメージは宮崎あおいさんです。
宮崎あおいさんは今まで声を荒げて怒った事が無いそうです。信じがたいことですが、本人もそう言っていて、別れたダンナも、彼女を知る周囲の人もそう言います。怒ったことが無いと。なのでそういった人たちに『菩薩様』とも言われています。
声優が決まらずに困っていたら細田監督が、『宮崎あおいさんのキャラなんだから、本人に頼もう。』と言ったらスタッフ達が、『今までの苦労はなんだったのか。』とあきれたそうです。
それで録音を始めたら・・・ほとんど一発でOKだったそうです。イメージそのままだったから。だそうです。
余談でした。
コメント頂きましてありがとうございました。
アラフォー男が映画を見て久しぶりに涙してしまったものですから・・・
つい力が入りすぎて申し訳ありません。
映画を見た翌日、原作本を買って読みましたが、残念ながらあまり映画の内容と変わりませんでした・・・(^^)
行間・・・余韻・・・は見た人それぞれの想像にお任せ・・・ということなのでしょうね・・・
申し訳ありませんがコメント入れさせて頂きます。
たぶん私は賛否両論の『賛』のほうだと思います(^^)
確かに内容的にはこれまでのこの監督作品に比べると・・・というところですかねぇ。
またテーマに関しても、どう考えても『保健体育』の授業がある年齢以上ではないと解らない部分も(特に”子育て”とか・・・)多いし、ニホンオオカミについての悲しい歴史や農村の”獣害”問題なんか知らない人も結構多いでしょうからね・・・。
ただ「花」のキャラクターについて・・この内容でこのキャラクターじゃないと、”重すぎ”て、逆に”きつい”映画になってしまうんじゃ・・・。たぶん・・・並の”人”ではオオカミこどもは育てられないでしょう・・・(^^)。
でも、逆にこの映画をみることで上記のような”テーマ”について何か考える・・・その”きっかけ”になってくれるといいな・・・と率直に思います。
(できたらティーンネイジの人たちに見てもらいたいですね・・・。さすがに内容的に小学校低学年以下は厳しいかな・・・)
ただ、自分は対象年齢については結構”高め”と思っていたので結構他のレビューを見ていて意外に感じてます。
そうじゃ無ければアラフォー男が封切り直後に一人で見に行かないですよ(^^)