「革命的なアニメ。母親の凄さに涙。」おおかみこどもの雨と雪 ばるすパパさんの映画レビュー(感想・評価)
革命的なアニメ。母親の凄さに涙。
2度の出産立ち合いと、乳幼児期の壮絶な育児を経験した父としては、あまりにリアルな描写に、当時の思い出がフラッシュバックして、どっぷりと母親目線で最後まで見てしまいました。
父親の描写を最低限に抑えたからこそ、花のキャラクターが際立ち、謎を残したまま死んだ所も非常リアルで、絶望から子供のために再び立ち上がるまでの感情移入がしやすくなって上手い演出だなぁと思いました。
マイナス意見が集中している嵐の場面で花が雪をほったらかした部分も、親として当然の行動だと思いました。うちにもしっかりした娘と、ほっとけない息子がいます。あのような場面に遭遇した時、まず迷いなく自分達から離れるかも知れない雨を追うでしょうね。雪はしっかりした娘で、しかも所在が学校です。まず選択の余地無しで雨を追うと妻も同意見でした。鑑賞中もそんな母親目線で見ていました。
だからエンディングのアルバムをめくるような映像で涙がこみ上げてどうしようもなかったです。
この映画を鑑賞するには「行間を読む」スキルが必須で、それが1と5のような極端に意見が割れる由縁でしょうか。もっとも、1をつけている人のレビューを読むと、へルタースケルターもそうですが、最初から批判コメント書くためにあら探しに劇場に行くような人がいっぱいいると感じます。世の中には絶賛する人がいっぱいいると、批判したがるへそ曲がりがたくさんいますので、1が多いのもある意味でこの作品の凄さの証明と言えるかも知れませんね。
〉レンタルビデオ屋ハーヴェイさん
コメントありがとうございます。
名画と呼ばれる作品には、鑑賞した人の想像に結末を委ねるような演出方法が取られる事がよくあります。それがしばしば作品の評価を二分する元になったりします。
この作品もそう言った手法が多いので、受け取り方が違って議論が平行線になるのも仕方ないですね。あしたのジョーのラストシーンの解釈が有名ですね。
ばるすパパ様の意見に賛成です。
『行間を読む』スキル…大切です。
映画は映っているものが全てという面もありますが、映っていないモノや事柄にこそ『真実』があったりします。それを探したり、感じたり、味わったりするのが、私にとっての映画観賞の醍醐味です。
今回の誰を助けに行く云々も、何故助けに行かないのかの理由を考えていく事が大事です。『映画は省略』という事実を意識し、何故そうなる・そうならないのかを考えるのは楽しい事です。
自分の意見が全て、どんだけ自分好きなん?みたいな批判からは何も生まれません。
貴重なご意見、ありがとうごさいました。