劇場公開日 2012年7月21日

「「やっぱり細田監督はすばらしい」と再認識した作品」おおかみこどもの雨と雪 willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「やっぱり細田監督はすばらしい」と再認識した作品

2012年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

普通に暮らす女子大生が普通に恋をし、身ごもり、母として成長する
母親目線の感動作品

ただ愛した人が狼男だったというところが普通と違う
それによる一人の母の子育て奮闘記を描いたSFドキュメンタリードラマ
ただでさえ大変な育児を、半分おおかみのこどもを抱え、なにも分からずただがむしゃらに生き抜くつよく素敵な母の物語 日本人なら一見の価値あり

細田監督の素晴らしいところは、明らかに突飛な内容なのに、
そこにはなにか懐かしいような、日本人の心のどこかにしまわれてる気持ちを引き出し、そこはかとないほっこりとした温かい感動を芽吹かせる
天才だというとこだと思う
日本の自然、田舎の風景、古き良き日本を愛する監督の気持ちが伝わってくる

その上今作は、一人の女性が恋をし、出産、二人の子が小学校を終えるまでをおよそ2時間にまとめ、感情移入できるような内容、坦々と母親の奮闘を描いてるかと思えば、引き込まれるような展開、最後には見事に心奪われる感動
日本のアニメ映画に細田あり と思い起こさせた

今回は登場人物が少なく、じっくり丁寧に育児奮闘を描いているが、
若干それが話の進行をゆっくりとさせているので☆4つ

アニメだと馬鹿にしているようないい歳の人にこそ見てほしい

bp