「ハーフの子も過酷なのかな」おおかみこどもの雨と雪 MAPLEさんの映画レビュー(感想・評価)
ハーフの子も過酷なのかな
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設定的にありえないと思ってそんなに乗り気でなかったのに、泣いて映画館から出てきました。私自身が姉弟の兄弟構成なので、感情移入して共感でき、雪の我慢にもたくさん気付きながら見ました。
ハーフの子がよく、アイデンティティがどこにも見つからないと言うけれど、こんな感じなのかな?2つの文化や価値観を受け継ぐと、雪が獣臭を隠しながら人間として過ごすように、自分がどちらでどうやって馴染めば良いのか、どちらの国籍を取って属すのか、とても悩むのだろうと思いました。雨はニホンオオカミの血を、人間が半分入っている身で守り山を治める覚悟をしました。それも相当大変そうです。
母親は父親なしで必死にワケありな子供達2人が将来を決断できるまで育て上げ、当初否定的だった村人が驚くほどの根性。ただ、もう少し父親が子供の頃の成長過程など、聞いてよく考えてから子供を産んで欲しかったなと思いましたが、愛の力があったからこそ2人産め、2人いたからそれぞれの血を繋げる存在ができて、結果オーライです。
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