「小品ではあるけれど傑作」おとなのけんか lotis1040さんの映画レビュー(感想・評価)
小品ではあるけれど傑作
子供の喧嘩に大人が入るというのがあるけれど、
これはまさにそれ。
こんなに大人が喧嘩しているところが面白かった映画はないのかもしれない。
すごい役者を4人も揃えて、それがたった四人でお芝居をつづけてゆくというまるで舞台のような密室劇だ。
日本なら三谷幸喜あたりが好きそうな話だが、三谷作品よりもずっとシュールでブラックでシニカルである。
アメリカ人の好きそうな皮肉が全体的に見え隠れする。監督の目というのだろうか、それが実に的確で小気味いい。
真剣に大人が子供っぽい喧嘩をしてゆくというこの話は、劇場も限られあまり大騒ぎにならなかったと思うのだが、かなり素晴らしい作品になっていると思う。
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