HIDDEN ヒドゥンのレビュー・感想・評価
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鍋に具を入れすぎ
依存症関連の医学の権威だった母親の遺産を主人公が渋々受け取る所から始まるのだが、母親はマッドサイエンティストであり、幼少期にそれの実験を目撃して以来、トラウマとなっているという背景がある。依存症を完治する為の研究から、脳内物質が生体反応を示す(生き物となる)研究へと方向転換をしてしまったのだ。ここら辺の細かい医学的な説明があるが、妙に説得力があるものの「ムカデ人間」のタイラー博士よろしく何を言っているのか良く分からない。
結局の所研究の末誕生してしまった子供の形をした何かに登場人物らが襲われるという内容だ。
全体的にダークな雰囲気であり、世界観には入り込めたものの、物語の展開にツッコミ所が多く、設定からしてなぜそうなるのか分からない部分が本当に多かった。設定的にやる意味が感じられない部分、例えばヒロインが依存症構成の為の器具に繋がれて「手術」されそうになったシーン。
依存症でもない人物を施行したとてなんの意味も持たないのではないかと思ってしまう。
本作の弱点はほとんどそこであり、中々感情移入が出来ないままエンドロールとなった印象だ。
また、恐怖描写がこれでもかと言わんばかりに少なく、盛り上がりがほとんど無いままだったと思われる。口から触手を出す子供らの描写はインパクト大だが、それが直接の攻撃には繋がらず、色々な設定が何にも生きていないのが大変残念であった。原題の「HIDDEN3D」から分かるように、本作は本国では3Dでの公開だったらしいが、日本では全く無意味な3D要素となってしまった。どうも過去の同タイトルの作品の方が圧倒的に有名であり、検索をかけた際に中々本作にヒットしない、タイトル通りヒドゥン(隠れた)作品となってしまった印象だ。
依存症治療がなんであんな事になるんだろう?
依存症治療の研究していた母親カーター博士の死によって、古い施設?を譲り受けた主人公ブライアン。
友人らを連れだって施設を訪問する。
出迎えたヘイリーと施設を探索し始めると謎の地下室が現れて…とここまでお膳立ては整ってたが、古いパソコンに母親の記録映像が出力される演出とか無理やりっぽいし、虫が襲ってくるのではなく、子どもの形をした何かが襲ってくるので、飛び回る虫の必要性がもうひとつわからない。
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